二年前から、今村はホームレスになった。今日、この国の首相が替わる。政策は「失業者の排除」というものだった。
最終更新:2007-12-30 17:10:10
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会話率:40%
フランス南西部を流れる、ロアール川の流域には、いくつかもの古城が点在する。そこは、この国に無数に存在する観光ルートの一つだった。しかし、フランス政府の財政事情も手伝って、そのどれもが見学可能という訳ではなかった。外観は立派でも、中は廃虚同然
であったり、土台と外壁以外は、すべて崩れ落ちてしまったようなものも多かった。観光ビザで入国した秋津隆也は、そんな薄暗い廃虚のような城の一つの中で、大きく口を開けた石畳の床下を覗いていた。その穴の中で、炭坑夫のように穴を掘っていたのは、ピエールという名の金髪の美青年だった。日本で、建築家としての夢に敗れた隆也は、この国の古い城を巡る旅を続けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-07-17 15:38:11
33592文字
会話率:41%
国王の八十歳の誕生日。盛大なセレモニーの最中にあるハプニングが起きた。それが、この国の運命を大きく変えていく。
最終更新:2007-04-08 09:43:19
1130文字
会話率:18%
私の父は掃除屋―。憎しみの、憎悪の、醜い心の闇の―。この国の人達の心は綺麗だ。父の口癖だ。だから、醜くなってしまうのを見るのは辛い。これも、父の口癖だ。父の変わった複雑な仕事。見届けて下さい。
最終更新:2007-02-03 00:36:09
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会話率:39%
腐った血の雨を吐く竜とか、人食いの女王とか。この国の災厄を除いたのは、いつも魔女でした。
最終更新:2006-11-14 05:01:49
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会話率:22%