落ち込むことや悩むことは、人間誰しも経験することだ。
だが、何事も限度というものがある。
心が弱り、身体が弱る。
千歌も、悩み落ち込んだうちの一人に過ぎなかった……………。
世間では自殺や事故事件が相次いで起こっている。
その中に、
不可解な事象に巻き込まれた末の惨事が含まれているとしても、決して不思議ではないと思うのだが………。
あの女は今もどこかで……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 14:21:52
12022文字
会話率:16%
ぎぃ──ある日突然、不可思議な現象が小祝万菜美の家で起き始める。閉めていた筈のドアが、いつも少しだけあいているのだ。気にするほどのことでもない、閉め忘れていただけだ。そう思っていたのだが、何処かしら気持ちのいいものではない。ぎぃ……と、立
てつけも悪くないのに、軋んだ音を立ててドアが開く。万菜美の家に一体、何が起こったのか……【夏のホラー2014】参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 14:09:27
12632文字
会話率:38%
「やっぱ時代は怪談だよね!」
幼馴染の一言で、俺達は真冬にも関わらず、怪談話をすることになった。まあ、怪談自体は大したことなかった。うん。
※これは同作者の作品「シスコン兄貴奮闘記」の番外編で、「夏のホラー2014」参加作品でもあります
。本編とは直接関係ないので、初めての方にも楽しんで頂けると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 14:00:00
4346文字
会話率:63%
「順番なのでこうして喋っていますが、私の話は怖くありません。いえ、ちょっと不思議な出来事で、聞く人によっては怖いと感じるかも、です。ただ、私にはちっとも怖くないのです」
夏の夜、とある集まりで一人ずつ怪談を発表していた。
各々がとってお
きの恐怖体験や人から伝え聞いたという奇怪な話を語る中、次に順番の来た若い女性がそんな風に話し始めた。
注目されて照れながら彼女が語るのは、数年前に海外を長期間旅行した際の体験談だった。
旅行での日常が控えめな口調で話されてゆく。
彼女の言う「ちょっと不思議な出来事」とは何か、徐々に明かされていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 13:52:57
4330文字
会話率:8%
自殺が見える少年と、彼がであった少女のはなし
最終更新:2014-08-05 13:49:09
3516文字
会話率:38%
地下室らしい部屋に閉じ込められている俺。
不吉な予感はあった。
空は無数の鳥の群れで真っ暗。
そういえば前日にUFOの確認情報が尋常なほど多く、けれど誰一人として撮影できないという妙なニュースが流れていた。
「どぉ~ちだ」
明るい声
とともに突き出された両手。
どうやら何かを握っているらしく、どちらかを選べということらしい。
もしかしたら俺が左を選ばないことを見透かしているのではないだろうか?
だとすると……。
やっぱりお前の仕業か。
拉致監禁された俺に突き付けられる現実。
俺は理不尽な無間地獄へと突き進む。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 13:30:52
5328文字
会話率:44%
子どもの頃。
テレビのドキュメンタリーかなんかで、島中を覆う蟹の群を見た。
大量発生した蟹は島中を席巻して、島民は蟹を踏みつぶしながら生活をする。どこもかしこも蟹だらけだから、蟹を踏みつぶさなければどこにもいけないのだ。
だから、道
路は踏みつぶされた蟹で埋め尽くされる。そんな風に、命がゴミのように扱われる光景を、俺は子どもの頃に見た。
そして、大人になって。
同じような光景が、俺の目の前に広がっている。
大量発生した、手のひらサイズの赤ん坊。
人間の赤ん坊と同じ形をした、異様に小さなそれは、水気のある所から現れて、大繁殖した鼠のように、入り込めるあらゆる場所を占拠する。特に路上の状況は深刻で、道路は赤ん坊で溢れているから、道行く人は赤ん坊を踏みつぶさなければ、どこに行くこともできない。
だから、人々は路上をハイハイする赤ん坊を踏み潰し、殺す。
ゴミのように、踏み潰される赤ん坊達。
街にこだまする『おぎゃあ、おぎゃあ』という鳴き声。
そんな赤ん坊の溢れる風景を眺めていた俺は、ある些細な出来事を切っ掛けとして、赤ん坊が何処から来るのかを知る事になる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 13:00:00
5044文字
会話率:18%
の友人の一人に菊池という少し変わった男がいる。
こいつは高校時代からの友達なんだが、いわゆる『視える』人というやつで、幽霊なんかを見ることが出来る。
その菊池が言うには俺は霊媒体質というやつで、霊が集まりやすい体質らしく、しょっちゅう不思議
な体験をしている。
そして今から話す話は、菊池曰く、幽霊ホイホイの俺こと松岡と、自称知的イケメンの冷静沈着ツンデレメガネの菊池の二人が出会ってきた不思議な体験をお話ししようと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:47:44
3801文字
会話率:31%
―――これは、死骸のにおいだ。
どうして今になって思い出すのだろう。
それは子供の頃の思い出。両親が離婚して、母と一緒に祖母の家で暮らすようになってからの記憶。
小屋の中に充満する甘く不快なにおい。
ざわざわと音がする。蠢く気
配がする。
手元に残ったのは淡い色の玉。
思い出すのは可愛いあの子達のこと。
開けてはいけない。
中を見てはいけないよ。
中を見なければ、あの子は今も可愛いあの子のままだから。
可愛いあの子は何処へ行ったのだろう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:30:14
4113文字
会話率:10%
とある避暑地に山の中腹に隠れるように立派な屋敷があった。
そこに遊びに来ていた高校生グループが、暇を持て余しその屋敷を尋ねてみることにした。
ところがいざたどり着いてみると何かがおかしい。
人一人いない屋敷。
いないどころか、人の気
配もしない。
外は大雨。
洋館から出ることもできずに、グループに分かれ中を探すことに。
実は、その屋敷は過去に一家惨殺事件のあった場所。
そして、仲間が次々に事故にあって死んでしまう。
偶然にしてはありえない。
一体なにが原因なのか・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:19:03
32808文字
会話率:51%
一泊二日で六万円の短期アルバイト。体力が必要。ネットに出ていたこの高額バイト募集広告につられた僕は、応募メールフォームからバイト希望を出し、面接にこぎつけた。さびれた山村にある研究所で募集主の如月に会い、無事に採用が決まったが、彼はここでの
仕事内容については口外しないよう強く釘を刺した。
どういう仕事をするのか、如月ははっきり言わず、僕の不安が増す中、彼は「私はホルことが好きでね」と言い放ち、楽しそうに笑っていた。
夏のホラー2014参加作品。全4話。約14000字。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:17:26
13651文字
会話率:35%
なんにもない、だだっ広い空間だった。広井はその隅っこのほうに身を寄せていた。狭い場所が苦手なくせに、広いところでは端へ端へと行きたがる。これは人間の習性だろうか? それとも自分だけか。
最終更新:2014-08-05 12:08:28
3598文字
会話率:0%
「今日のアタシの弁当はゴーカだよ?
なんてったって、ほら!」
蓋を開けて、中身を私に見せてきた。
なんてことのない興味本位で覗き込んでみる。
見てみると、爪や髪や肉のぐちょりとした塊や、細かく砕かれた骨が箱の中にびっしり敷き詰めら
れていた。
「………………え?」
私の動きが止まる。
そんな内容のホラー短編です、暑い日の納涼にどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:04:52
7945文字
会話率:13%
とある博士とその助手は、地図にも名前のないその廃村を調査しにむかった。
最終更新:2014-08-05 12:03:33
7014文字
会話率:8%
これは、決して他人事ではないお話。
最終更新:2014-08-05 12:00:18
8942文字
会話率:22%
今にして思えば、あの夏の日に俺に起きたのは、全然大した出来事じゃない。生きるの死ぬのの話じゃないし、怪我のひとつもしやしない。
でも、それでも。
思い出せばひどく不快な心持ちになる。思い返せば心底不愉快な気持ちになる。
それはそんな
記憶だった。
悪意の介在を感じずにはいられないアレを端的に言い表すなら、結局この言葉に落着する事になるだろう。
あの日から俺は、袋菓子が嫌いになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:00:00
7635文字
会話率:2%
両親が共働きだった咲良はある日留守番をしている間に気の触れた気味の悪い男に惨殺されてしまう。そこから連鎖して始まる1111号室での怪奇な数々の恐ろしい事件は殺されてしまった咲良の怨霊なのか・・・それとも・・・・・
この作品は咲良が殺されて
から怨霊事件簿番外編Ⅱ「1111号室」までの3年間に起こった恐ろしい出来事を冒頭のプロローグを改稿してプロローグとエピローグとして使いつつ書き上げました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:00:00
8094文字
会話率:33%
小さな呉服店を営んでいる富吉は、親戚の家へ嫁いだ姉の出産祝いの為、雪山を越えて隣町にやって来た。町は祭りの最中であったらしく、すれ違う人々は賑やかで、富吉の心も弾んだ。
義兄の店に着き、赤ん坊のかわいさを堪能した後、富吉は祭りについて尋
ねる。すると義兄は、お前は実に運が良いと告げた。曰く、この祭りは他では絶対に見られない、珍しいモノが見れるのだ、と。興味を惹かれた富吉は祭りを見物に行く。しかし、会場には目新しいものはなく、仕方なく富吉は、近くにいた老人に珍しい物について尋ねる。すると、老人は勿体ぶった口振りで告げた。
――――首を切っても死なない男だよ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:00:00
9724文字
会話率:15%
ここはきっと乙女ゲームの世界に違いない。
アイドルのような生徒会があって、そんな生徒会や教師の寵愛を受ける少女が居る学校なんて、普通じゃないのだから。
美香はわずかに残っていた前世の記憶から、そう推理し、彼らに決して近づかないようにし
て高校生活を送っていた。しかし逆ハーレムを築く少女と修学旅行の班が一緒になってしまい――。
ここはきっと乙女ゲーム《狂った世界》に違いないと思う、美香《ヒロイン》の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:00:00
8953文字
会話率:37%
世界が本当に崩壊していること。誰も気が付いていない。あまりにもユックリささやかに壊れていっているから、誰も分かっていない。
そうでなくても民族紛争、地球温暖化と人が抱える問題は多いし、誰もが自分の事でイッパイイッパイなのだから、そんな
他人の小さな問題を気にしない。
そう言う俺も気が付いていなかったし。あの患者の戯言としか言いようのないその言葉も信じてやることもしなかった。
そして俺は落丁していく世界を前に呆然とするだけ。
【夏のホラー2014】参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 12:00:00
4125文字
会話率:24%