【文学フリマ短編小説賞応募作品】
たかし君は会社泊まりが日常の哀れな社畜。そんな彼と同僚が寝静まった頃、小人さんたちが現れて仕事を手伝おうとします。
しかしディスプレイに残っていた文字は「ブラウザさん游ゴシックとメイリオとヒラギノと、そ
れがダメならユーザのサンセリフの書体でよろ」という意味不明なもの。
小人さんたちは現代用語が分からないなりに、たかし君の力になろうとします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 22:19:09
3507文字
会話率:45%
【文学フリマ短編小説賞応募作品】
「お前も羽水の家に行って、高三に上がる直前の緊張感というものを分けてもらってこい」
高二から高三に上がる春。鐘梨波瑠は片思いする森田先生に頼まれて、欠席した生徒・羽水レンの部屋にプリントを届けに行く。
ところがレンの部屋の郵便受けは新聞がギッシリ詰まっていた。
「いつから新聞を取り込んでいないのだろう?」
大家さんに頼んで鍵を開けてもらった先に待っていたのは、奇妙な同級生との出会いだった。
卒業までには少し早い、風変りな友情がもたらした失恋と別れの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-27 18:24:39
28344文字
会話率:48%
『父さん』は『僕』と『母さん』を連れて山深い村の一軒家に引っ越した。庭には立派な桜の木。花が開くにつれ『父さん』の様子が変化してゆく。『父さん』を緩やかに蝕む後悔とは……
最終更新:2016-06-30 22:18:18
4986文字
会話率:11%
がらんとした町、空き地の除草のため放牧された山羊たちは公務員らしい。
囲いの中で食事、睡眠、排泄、ときどきけんか。私たちと山羊、どうちがう?
学校を休みがちの中学生・琴美と、琴美の家に居候を始めた無職の叔父。
ショッピングモールでUFOキャ
ッチャーをしてだらだら過ごす、ある日の風景。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 22:14:56
3553文字
会話率:52%
一人暮らしを始めて半年。
突然の休講に時間を持て余した射間照道(いるま てるみち)は、近所の公園を訪れた。
燃える様な紅葉の中で――
照道は、一人の女性と出会う。
西日が照らす中で交わされる逢瀬。
照道がある事実に気付いた時、それは手を
伸ばしても届かない淵と知る。
未練から此岸に留まり漂う隠(おぬ)、未練を糧に災いを成す鬼。
伸ばしても届かないと分かっていても、照道は伸ばすことを諦めない。
それが、迫る光景を間近に刻むことになると知っていても。
※ホラー色が強いものの、過剰な表現は抑えております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 22:09:19
6972文字
会話率:42%
あるどこかの遠い街、バーの片隅で彼はいつものように、巡り合わせた人たちの記憶を語りだす。
ピアノ弾きと、彼のいつか会えるかもしれない旧い友人の話。
最終更新:2016-06-30 21:35:31
6754文字
会話率:51%
猛暑の夏…くたびれた営業車の中で、高校野球の実況に耳を傾ける三崎真二。
遠い過去に夢を追いかけた頃を思い出し、その当時に流行った歌を口ずさんでいると…ふと予期もしなかった非日常の扉が開き、三崎の心を夏の向こう側へと導いていた。
最終更新:2016-06-30 21:22:25
6197文字
会話率:37%
『大切な話があるから、来てほしい』
クリスマスイブの夜、クラスメイトの速水真人から電話で呼び出しを受けた楠未来。告白の予感に期待と不安を膨らませて速水との待ち合わせの場所に向かう。
そこで速水から聞かされた、意外な事実とは?
クリスマスを舞
台に始まる未来の大冒険、果たして奇跡は起こるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 21:15:58
19449文字
会話率:54%
長い梅雨が明けた夏の初日、失恋の傷を抱えたまま一人、ローカル線に乗って旅に出た三崎は、小さな無人駅で不思議な『力』を持った少女、璃子と出会う……
最終更新:2016-06-30 21:03:16
32776文字
会話率:41%
現実は小説より奇である。私はそれを今すごく実感している。
まるで少女マンガのような私の友達。
まるで乙女ゲームのような私の幼馴染み。
それでもここは現実で、フィクションなんかじゃない。私たちは確かに、生きている。
最終更新:2016-06-30 21:20:23
10817文字
会話率:39%
結婚式を翌日の昼間に控えた、梅雨の夜。
結婚予定のカップルは家を抜け出し、深夜の街を散歩に出かけます。
黙ったまま歩く二人は、とある秘めた思いを抱えていました。
──それは、「本当は結婚したくない」というものでした。
最終更新:2016-06-30 21:00:00
22302文字
会話率:26%
離陸準備中の旅客機に、近づく一人の少女がありました。
最終更新:2016-06-20 19:00:00
10851文字
会話率:17%
――この祭りは命と引き換えだ。
とある詩人が作ったと言われる民謡の一節。その言葉通りに昔から続く村祭りでは毎年死者が出る。
“御狐様に呼ばれた”
そう片付けられてしまう祭りの死者に疑問を抱く宗は、出たくもない祭りに出ることになっていた。そん
な時に森に棲む友人に話を聞き、祭りの真実を知ることに――
※これは文学フリマ短編小説賞応募作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 21:00:00
20171文字
会話率:37%
1000年生きてきた不老長寿の壮年、アレックスは、女子高生アサミの家に通う。
アレックスは自分が生きてきた証を残すため、自伝を出版しようとしていた。
本の完成間近、彼は自分の命を絶つことに決めていた。とまどうアサミは、彼の長い人生を知る――
。
異国 × 不老 × 年の差カップル。
( 文学フリマ短編小説賞応募 原稿用紙30枚)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 20:10:10
11037文字
会話率:52%
連続してはいないけれど、それでもメモリの許す限り、何かを切って、貼っていく。
もしもその数が増えていったら、何か連続したものが見えるんじゃないのか。
そんな1ページ。
最終更新:2016-06-30 20:00:00
7978文字
会話率:0%
シンディー・ロザベラは夢を見ていた。
それは懐かしくも寂しい幼い頃の夢だった。
最終更新:2016-06-30 19:45:52
2893文字
会話率:37%
次第に大きくなる雨足の中、森で迷った男は偶然見つけた古い屋敷で雨宿りをすることにした。
そこで出会った人々との、たった一夜の奇妙な交流。旦那、奥方、令嬢、執事、女中、博徒……それぞれの思惑が交差する屋敷で、午前二時過ぎ、雨音を引き裂くよ
うな悲劇が幕を開ける。
森の奥深くで繰り広げられる、不可思議な雨夜(うや)のサスペンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 19:35:09
8444文字
会話率:34%
α型。
それは私と彼にのみ流れている血液型。
最終更新:2016-06-30 19:34:02
7196文字
会話率:48%
君に手紙を書くことがすっかり習慣となった。
今回は少しばかり剣呑な文面となってしまったことを詫びておく。
※この作品は、『カクヨム』にも掲載しています。
最終更新:2016-06-30 19:28:08
1492文字
会話率:0%
真夜中の学生街は静かだ。
静かな学生街にやってきた一人ぼっちの少年。
彼に待ち受ける、あまりにも残酷なセカイ。
それでも、進む? それとも、引き返す?
ただ、これだけは決まっている。
真夜中の学生街は静かだ。
最終更新:2016-06-30 19:07:53
1494文字
会話率:0%
屑には大きく分けて二種類ある。
金のかかる木屑と、金になる鉄屑だ。
最終更新:2016-06-30 19:00:00
2951文字
会話率:38%
僕は幸せだった。あいつが現れるまでは……。
最終更新:2016-06-30 18:00:00
4115文字
会話率:7%
おばあちゃんは小さいを白い花が好きだった。でも、その名前を私教えようとはしなかった。
最終更新:2016-06-30 17:00:00
1953文字
会話率:45%
ー婚約破棄ー
その四文字の言葉が多くの人々の人生を変えたとしたらどうする?
婚約を破棄するのも真実の愛に生きるのも結構。
でもそこにあるリスクを知らずに破棄した貴方達を見ていたら、しっかり育ってしまいました。
最終更新:2016-06-30 17:30:35
14942文字
会話率:50%
私の恋は0番ホームで始まり、0番ホームで終わりを告げた。自殺しようとした私の命を救ってくれたのはー0番ホームの譲さんー
私の恋は絶対に報われない。でも、私はあなたに救われたこの命で精一杯生きて生きます。
あなたが教えてくれた大事なことを抱
えて………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-02 00:57:18
5836文字
会話率:37%
大手出版社で働き始めた錦織栞菜はお盆休みを利用し九十九里に遊びに来ていた。そこで浜辺に打ち上げられたプラスチック製の容器を拾う。
その中には一枚の手紙が……。
海流を調べていくうちにその容器は親潮(千島海流)により九十九里に運ばれて来
た物であるという推論が成り立った。
錦織は編集長の命令により取材という口実で手紙の送り主を探しまわる。ようやく見つけたその男性は、かつて想いを寄せた相手に瓜二つであった。
淡く切ない恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 17:26:52
39628文字
会話率:48%
ちょっとのんびりした性格の聡は、知り合いのアクの強い営業から、恋人にサプライズプロポーズをしてはどうかと勧められる。あまりする気のなかった聡だが、しつこい営業に負けてとうとうやることにした。はたして、聡のプロポーズはうまくいくのか? (他
サイトにも同じものを掲載してます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 17:22:57
20165文字
会話率:46%