東京の大学で電子工学部に通いながら再受験のために勉強していたジェームズ・ナナモは念願の医学部に合格できたが、在学生受験証明書を提出せずに受験したことを穢れとして悔いていた。もしそのことで合格が取り消されたらナナモに課せられたもう一つの定め
である王家の継承者になるための学びもできなくなる。しかし、ナナモは医科大学の学生寮の中で目覚め、寮母に入学式に行くように促された。ナナモは入学を許されたのだと喜んだが、それも束の間、在学生受験証明書の件は何一つ解決していなかったことを知らされる。
ナナモは王家の継承者の学び舎であるカタスクニでの講義のことが気になってはいたが、寮生は何らかの武道を行わなければならないと言われ、仕方なく剣道部を選んだ。竹刀を買い求めるために訪れた場所でナナモは神の託宣を伝えるコトシロの代弁者であり自らの意志を持つカタリベに会い、カタスクニのリモート授業を受けるように言われる。
忙しいが様々なことがナナモに課せられながら学生生活が過ぎて行く中、夏休みに入り全国医学部剣道大会に出場するために京都に来たナナモは、初めての公式戦に緊張し、戦わずして意識を失った。と同時にオンリョウの異世界に誘われる。
ナナモの穢れへの憂いがオンリョウを導いていると考えたカタスクニの面々は、異世界での使命を与えた。そこは平安の京の都だったが、ある巻物をある屋敷の主(あるじ)の元に届けるという簡単な役目だった。平安の貴族の装束に身を包んだナナモは、牛車に乗せられると苦も無く巻物を届けたが、その巻物に書かれているはずだった物語がすべて消えていることを知らされた。ナナモ自身が持ってきたから巻物も穢れてしまったのかもしれない。物語を復活させるため、そして、その物語に振り回わされている姫を助けるために、禊ぎを受け、穢れを祓い、清き水を得ることが必要だと知ったナナモは、格子状に築かれた都の通りを、そして都から離れた聖地を牛車に導かれながら移動し、度重なる難題を解決しながら、その得られた清き水で文字を綴り、最後には物語を蘇らせた。ナナモは物語の秘めたる意味を知るとともに、王家の継承者として、穢れに立ち向かう覚悟を改めて誓う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 17:00:00
441447文字
会話率:40%
もうすぐ二十歳を迎えようとしていたナナモ(ジェームズ)はロンドンから東京に戻り大学生になっていたが、大学受験をやり直せないかと悩み始めていた。専門としている電子工学の講義室で、ある学生に仮想現実の世界へ誘われ、異世界はなく、すべてはコンピ
ューターの創る世界だけだと言われ消沈する。さらにロンドンで思いを寄せていた女友達に恋人が出来たことを知って傷心し、色々と揺れ動く気持ちを引きずったまま夏休みにロンドンに向かった。オックスフォードでの講義の影響かはわからないが、再び東京に戻って来ると、まるで使命であるかのように、医学部再受験のために勉強に勤しんだ。
共通テストや二次試験に十分な手ごたえを感じていたが、それも束の間のこと、共通テストを管理するメインコンピューターがウイルスに感染したことを知らされる。失意の中、メッセージに従って訪れた場所で、嘗てロンドンで、王家の継承者であると告げてきた男性から、異世界で果たさなければならない使命があることを改めて告げられると、異世界に旅立つことを享受する。
やって来たのはタミがタミの社会を創り始めた時代だった。流行病ですさんだ港市場で、ある手紙を見せられたナナモは、黄金の小槌の話を聞き、丁寧に遇され、またタミの生活を共有することになる。しかし、使命を果たす為に再び動き始めたある場所で、タミがタミを治める現実と様々な問題を知り、黄金ではなく黄色の小槌を見つけることが使命だと理解する。行く手を容赦なく遮られ、ヤオヨロズのカミガミとタミについて考えさせられたが、皇家がおられるはずであるアスカに辿り着く。そこではタミを制する術を説かれたが、どうしても納得できないと訴えたために医術院へ送られた。ナナモは流行病に罹ったタミの治療を手伝ううちに、黄色の小槌の真の意味を知り、小槌をタミにもたらすことが使命だと強く抱くと、再び行く手を遮られながらも懸命にタミが集う港市場に向かった。
待ち受けていたのは、オンリョウだった。小槌が必要かどうかはタミ自身が決めるべきだと叫んだナナモは、使命の重みといのちの大切さを噛みしめながらも、オンリョウに惑わされたタミを救うため、ついに黄色の小槌を振り上げた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 10:32:14
303639文字
会話率:45%
西暦2025年……。
異世界と物理的に繋がった日本は42年間もの間、終わりなき繁栄を享受していた。
格安で手に入る異世界産の天然資源……。
世界中に輸出される日本製品……。
大量に移住してくる異世界人。
魔法と科学技術を融合させた魔導工学
が当たり前になった世界。
止まることのない経済成長が世界中の富を日本に一極集中させるほどに発展させている。
反面、世界の覇者となった日本国内には政治家や大企業、それにヤクザといった権力者が幅を利かせて密接な関係となり、協力体制を構築した。
彼らは表立って自分達と敵対する相手を排除しない代わりに『清掃人(クリーナー)』と呼ばれるフリーランスの傭兵を雇い、裏で敵対相手を消す事にした。
魔法と科学が当たり前の世界においても、必要としている者が沢山いるのだ。
この物語は、そんな異世界と繋がった東京で清掃人として働く男に焦点を当てた物語である。
(注意:本小説はパラレルワールドの東京が舞台となっており、主人公が「現実世界」から「異世界」へ転生もしくは転移する要素が存在しません。小説家になろうのガイドラインで定められている『現実世界』の分類になります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 18:00:00
77981文字
会話率:30%
ここは剣と魔法、ちょっぴり機械工学もあるファンタジーな異世界ユトピリシア。
地中深くから侵略してきた悪魔グラト・ヴェルゼバル率いる大軍勢を人間と幻獣が協力して撃破した八年戦争から三十年――
凶暴なモンスターの討伐、モンスターから採れ
る素材や禁足地にある植物などを採取する事を生業とするハンターを生業とするヒース・トレヴァー。彼もまた、自慢の雷刀を振るって生き抜いてきた一人である。
仕事のため、船旅を含めて十日間の長旅に出たが、不本意な結果に終わったヒースは、いつしか思うように仕事をこなせなくなり、キノコ狩りをする日々を送っていた。マッシュルー大森林の奥地まで車を飛ばし、キノコ狩りをしてひっそりと生計を立てるヒース。
そんな彼の目の前に突然、赤い鎧に身を包み、腰の下まで伸びる金色の髪をなびかせる女騎士が現れ、その姿に目を奪われた。
可憐に敵意剥き出しで襲ってくる、人間ではないそのモンスターは言葉も流暢に喋れる美少女だった。絶賛スランプ中の孤高のハンターの運命は意外な方向へと変わっていく……
※この小説は2018年1月に掲載した短編小説「職業、ハンターで仕事人の俺が長い旅路の果てに女騎士のモンスターと出会った( https://ncode.syosetu.com/n5423en/)」を長編としてリメイクしたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-07 22:37:10
34510文字
会話率:40%
晩秋を迎えた潟杜大学で学園祭が開かれる。温泉同好会に籍を置く潟杜大学生物科学科の二年生・佐倉川利玖は、出店しているお汁粉の屋台のビラ配りをしている最中、バンドサークルでボーカルを務める工学部三年生の友人・熊野史岐と邂逅する。飲酒を強要する悪
質なサークルを振り切って物陰に移動した二人は、湖と神話の土地・潮蕊からやって来た夫婦神に「落とし物を探してほしい」と頼まれる。利玖は、史岐のライブに間に合うように彼らの落とし物を見つけ出せるのか──。
※本作は「pixiv」「カクヨム」「アルファポリス」「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 02:26:44
60939文字
会話率:36%
剣道有段者の兄の伝手を使って、潟杜大学剣道部の合宿に同伴した生物科学科の学生・佐倉川利玖。宿舎の近くにある貴重な生態系を有する名山・葦賦岳を散策する利玖の目論見は天候の悪化によって脆くも崩れ、付き添いで呼ばれた工学部の友人・熊野史岐と共にマ
ネージャーの東御汐子をサポートするが、そんな中、稽古中の部員の足の裏に誰のものかわからない血痕が付着するという奇妙な現象が発生した──。
※本作は「pixiv」「カクヨム」「アルファポリス」「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 01:47:16
42658文字
会話率:43%
佐倉川利玖は、風光明媚な城下町にある国立潟杜大学に通う理学部生物科学科の2年生。飲み会帰りの夜道で「光る毛玉」のような物体を見つけた彼女は、それに触れようと指を伸ばした次の瞬間、毛玉に襲い掛かられて声が出なくなってしまう。そこに現れたのは工
学部三年生の青年・熊野史岐。筆談で状況の説明を求める利玖に、彼は告げる。「それ、喉に憑くやつなんだよね。だから、いわゆる『口移し』でしか──」
※本作は「pixiv」「カクヨム」「アルファポリス」「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 00:54:20
45503文字
会話率:39%
大橋ロボット研究所の所長である大橋稔博士が亡くなった。ロボットにレーザー銃で撃たれて死んだのだ。しかし、ロボットは人間保全プログラムによって、人間を絶対に傷つけられないようにできている。ゆえに、博士はロボットの銃口の前に自ら飛び出して死んだ
と考えられていた。よって、死因は事故か自殺のどちらかだが、ベテラン刑事である倉田芳信は、死因をそのどちらでもない、他殺だと推理した。
〈この作品はしいなここみ様主催の自主企画「リライト企画」の参加作品で、いかすみこ様の『人間第一原則 ~アシモフのロボット工学三原則に敬意を込めて~ 0001』のリライト(原作者以外が作品に手を加えること)になります。〉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 17:03:50
5317文字
会話率:82%
アイザック・アシモフのロボット工学三原則をモデルにロボットに安全装置が組み込まれた、いつか来るかもしれない時代の話。
『ロボットは人間を傷つけられない』という原則を前に、人間はどうやって人間であることを証明できるのか。
しいな ここみ様『
リライト企画』参加作品。
いかすみこ様『人間第一原則 ~アシモフのロボット工学三原則に敬意を込めて~ 0001』をリライトさせていただきました。
素敵な企画と原作ありがとうございます。
この作品は「n6492il」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-22 15:14:02
5546文字
会話率:24%
しいな ここみ 様 主催の『リライト企画』(企画期間:R5.10.15〜R5.12.31)の参加作品をリライトした作品。
作者:いかすみこ 様 の200字のSF作品『人間第一原則 ~アシモフのロボット工学三原則に敬意を込めて~ 0001』
https://ncode.syosetu.com/n6492il/ から想像を膨らませて書いた作品。
ある男の、赤色に対する思い出とか、気持ちとかを書いた作品。
この作品は「N6492IL」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 01:45:53
200文字
会話率:0%
「君は何をもって自分は人間だと証明するかね」、狂科学者に突き付けられた質問。証明できなければロボットに殺されてしまう極限状況。老刑事の驚きの返答とは?
しいな ここみ様の『リライト企画』参加作品です。家族に、設定がわかり辛い、暗いと酷評され
お蔵入りしていた400字のSF短編です。書き直ししていただける方大募集中!(^^)!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-16 06:50:58
391文字
会話率:100%
高校で自称進学校に進学した私は、2浪の末、滑り止めの私立大学の工学部に入学する。入学した私立大学の工学部は、私にとって、工学を学ぶには最適な場所ではなかったが、自身の不甲斐なさを自覚し、始めは単位取得に向けて、その後、別の国立大学の大学院の
入学に向けて、大学で学べるだけの知識を学び、私は自分の自尊心を満足させていく。大学4年生になり、私は4年間待った、国立大学の大学院入試に臨む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 18:00:57
31715文字
会話率:5%
不器用でぼんやりした平凡な中学生・鳴海月成は、毎日のように見る夢に悩まされていた。
黄金の丘で、見知らぬ少女の後ろ姿を眺めるだけという、ただそれだけの夢。
何度か続けて同じ夢を見たある日、とうとう少女と言葉を交わすことに成功するが、肝
心なことを訊く前に目が醒めてしまった。
そして13歳の誕生日を目前にしたある日、とうとう現実世界に姿を現した少女を追った先で魔獣に襲われ、命を落としかけたのが切っ掛けで、月成の中に封印されていた力が覚醒してしまう。
あらゆる幻想を生み出し、あらゆる幻想を否定する魔法の剣・アーキソードの使い手になってしまった月成は、魔導工学の研究者である青年・玖蘭鬼灯と或る『契約』を交わし、見せかけの師弟関係を結ぶ。
少年は、己の運命に打ち勝つことができるのか。
幻想外伝シリーズ【月の系譜】篇、此処に始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-03 23:04:57
294505文字
会話率:38%
普通の男子高校生、天野ほまれはある日、目を覚ますと美少女アンドロイドになっていた!
実は自動車事故に遭ったのだが、天才ロボット工学者の妹によってズタボロの肉体から、意識を美少女アンドロイドに移されたのだ!
自分の面影が全くない体に移さ
れたほまれの、騒がしい日々が始まる!
※この作品は2019年~2022年に小説家になろうで『くま』名義で投稿していた『今日からお兄ちゃんは美少女ロボットです♡』のリメイクです。
※※この作品はカクヨムにも投稿しています。そちらの方が先の話まで投稿しているので、続きが早く読みたい方はページ下部のリンクから飛んで下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 19:00:00
800000文字
会話率:51%
主人公の優 天音は、魔術工学を学ぶ学生だった。
人族と魔族、連合国と帝国で戦争をしている中、中立の共和国に住み穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、そんな生活は続かなかった。共和国の都市だったはずなのに、戦争が始まった。
実は、こ
の都市で連合国と共和国で巨大殲滅兵器が秘密裏に建造されていたのだ。
突如として始まった戦闘は一度終わり連合国の人間によって学生達は保護された…はずだった。
彼らは学生達を戦争の道具として扱うため、生徒の半分の命を人質に、学生達を強制的に戦わせようとしていた。その中には、優の彼女である、咲輝の姿もあった。
逃げようとした者も殺される。
どこにも逃げ場はなく、主人公達は戦争に駆り出されていく。
初陣の敵は、中学時代の親友、レイドールだった。
彼らは、互いを殺したくないと思いながら、戦っていく。
これは、戦争を終わらせる英雄の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 21:53:38
2667文字
会話率:48%
高等専門学校――通称、「高専」。
それは、高校でもなく、大学でもない、あまり一般的でなく、聞き慣れないが、たしかに日本に存在する学校。
高専とは、技術者を養成するための「5年制」の高等教育機関だ。就職氷河期の時代にも関わらず「卒業者
」の就職率は高く、また、大学(だいたい工学部)への進学も有利な点が多いという表向きは夢のある学校でもある。機械や電気・電子、制御・情報、物質化学、建設・建築・環境工学などを学べる。学生たちが作ったロボットで様々な競技を行うロボコンは高専特有だろう…。
「高専生」たちは、ここで専門的な知識や技術を身につけ、社会へと巣立っていくのだ。
この話は、独立行政法人国立高等専門学校機構立花工業高等専門学校(長いし書くの面倒なので立花高専とする)に通う「高専生」たちに焦点を当てた、ある意味では〝異世界モノ〟である。
・連作短編となります。考えついたとき、書きたいときに更新します。時系列もバラバラです。
・この作品はフィクションであり、登場する人物・学校はすべて架空のものです(高専と高専生は存在します)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 12:00:00
28905文字
会話率:44%
年齢層が高校生~大学生相当の若者が集う、高校でも、大学でもない、不思議な学校が日本にある。
それが、「高等専門学校」、通称――「高専」。
そこは、五年制の学校で、変人が集いに集う「変態的」な場所。
雨の降るなか、工業地帯の地方都市
に身を構える立花工業高専では、文化祭が催されていた。
機械工学科3年生の勝占理玖は、クラスの模擬店に参加しながら、親友である建設工学科3年生の鎗戸楓馬と共に、盛り上がる学内を奔走していた(※女装して)。
だが、文化祭一日目が終了した直後、彼らは高専教員の変死体を発見してしまう。
事件によって文化祭は中止を余儀なくされ、学生たちはあと片づけに追われることになるが……、
その最中、さらにもう一つの死体が発見されてしまう。
学内で起こった二つの殺人事件。
誰が、どんな目的で、どうやって殺したのか?
その謎に、「高専生」が挑む――。
薔薇色の青春など皆無、クレイジー高専ミステリー。
※この作品はフィクションであり、登場する人物、地名、団体、国名等は実在のものとは一切関係ありません(一部ノンフィクションかもしれません)。
※1話3000~4000字程度です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-01 10:00:00
116094文字
会話率:63%
病院は医者、看護師、薬剤師の3要素で構成されている。
しかし、高度医療技術を支える専門職がいくつか存在する。多種多様な職の中に1つのクラシックのような束ねる専門職が存在する。それは…臨床工学技士だ。
この病院では全てを1つに束ねる事からクラ
シックエンジニアとも呼ばれている。流れる仕事はまさにら1人の指揮者が医療という名の楽器を操っている。
クラシックと医療を繋げた臨床工学技士チームの結束にその音色と共に楽しみましょう!
※アルファポリスに掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 12:42:01
4302文字
会話率:57%
はるか大昔、アルカディア=ヘレネス世界では四大元素を司る魔導魔術の技術が最盛期を迎えて、高度な文明を築き多くの人がその恩恵を受けていた。
しかし、
魔導魔術を発動させるには有限な魔鉱石を使用しなければならなっか。
人々はその豊かさを奪い合
いその争いに中で世界を破壊し得る武器を作り上げてしまった。
世界の四台元素の均衡が崩れたことにより大災害が発生したり、有限な力を巡って世界大戦が発生した。
そうして、文明は崩壊して古代の魔導魔術技術は忘れ去れることになったーーー
そして時は経った世界....
魔導工学革命が始まり、近代化が起りまた世界はまた豊かな生活の享受を始めていた。
高い航海技術で世界の海を支配している、
海洋国家のランディアス連合王国
急成長をしてヘレネス大陸の覇者になった、
大陸国家のハリノス帝国
二大超大国が世界の覇権をめぐり鎬を削っていた。
両国は30年前の大戦で互いに消耗し合い、講和条約を結び表向きは平和な時代を迎えていたが....
互いに微妙なパワーバランスの元で互いに剣を向け合った状態の偽りの平和が保たれているという状況になっていた。
そんな中、世界を壊す力を持つ古代兵器を巡ってある思惑が動き始めていたーーーー
そんな世界の状況下で、
ランディアス王立騎士団の新人騎士のディーンは任務で負傷して実家のポートロイヤルに戻っていた。
落ち着いてきたある日、父であり王立騎士団の総長であるアランからリズという少女を王都へ送るという極秘任務を頼まれることになるーー
それが世界の命運をわける冒険なるとは知る由もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 11:38:37
78556文字
会話率:36%
世界は魔法主流の時代を終え、その応用たる魔工学の時代を迎えつつあった
そんな中ある人物がとあるものを創り出した
魔造人型兵器、通称魔人
人間を媒体に人間よって創り出された新たな生命
そして世界は魔人を兵器とした新たな戦乱の世へと歩みを進めて
いく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 10:29:16
3894文字
会話率:13%
六人の中に一人だけロボットが紛れ込んでいる。会話だけで誰がロボットか突き止めることはできるだろうか?
最終更新:2023-08-19 12:04:21
4871文字
会話率:38%
突如として人を襲う群体生物UMAヒトガタが出現。
遺伝子工学博士津田は難病の息子を救う為、政府の人間である澱木ミコトと手を組み人造人間ミニステルアリスの開発を行う。
ハイドラマグナと名付けられたヒトガタの持つ刺胞毒を無効化するアリスシリー
ズという切り札を持つ事で人類は脅威への対抗手段を持つことに成功。
……全てが順調に進むかのように見える中、背後では更に深い人類の欲望が蠢いていた。
ミニステルアリス誕生の裏に潜む黒い意志と陰謀。
父と母、息子と娘、それぞれの思惑。
悲しき狂気と願いの為の犠牲。
そして二重螺旋を織り上げる為のたったひとつの想い。
2世代に渡る伝記S Fホラー、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-03 22:00:00
133259文字
会話率:49%
地球最後の人類が生き残ろうとするとして、遺伝子工学だけが残っていたらどのような最後を迎えるだろうか?
地球最後の人類の一人、緑は毎日朝日を浴びるのがやめられない。もうこの地球はほとんど海に浸かり、このビルから見える朝日も曇り空にぼやけ
たうっすらとしたものでしかないのに。衝動的に屋上へと向かう緑を、年上の少女朱はいつも追いかけて捕まえる。
残った人類の中でも賢いステは、人類を生き残らせるために、残った手札である遺伝子工学と女たちの体を使って次々に丈夫な子供を作っていく。やがて、緑と朱も成長し――。
※pivivにて開催された第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストに投稿した作品です。書き終わりの一文はオリジナルではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 23:27:17
5105文字
会話率:0%
天使の祝福を受けたとされる
大陸ヴェルシリカ
その中央に位置する小国アラステアには
大陸中から多くの生徒が集う学術院がある
長い戦乱のあと百年の平和を築くため
学び育った彼らが敵対するのではなく
互いの価値観を知り
無二
の友として絆を結ぶように____
アラステア王立学術院の魔術工学部には
生徒に世話を焼かれる名物教師がいる
2人の間は誰にも知らない絆があった
※当作品は魔法のiらんど掲載の共同世界観企画
「アラステア王立学術院」参加作品です。
※パブリックドメインを一部使用しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 19:00:00
36802文字
会話率:44%