その世界は、とても大きな世界だ。
多種多様の種族に溢れ、交易し、争い、友好を深めては時には裏切り滅ぼしあう。平和の中に策謀と争いが交じり合い、生活に魔法を取り入れ、騎士道精神溢れる剣と忠義、魔術と研究で発展していく世界。
多種多様な種族が
いるのなら、動物や、人に害を為す魔族や魔物だっている。弱い一種族や個体が戦うという共通認識をもつことで、多種多様な種族は結束し、争いあうことができるのだからバランスのとれた世界であるとも言えるのだろう。
その世界は、
創造神が創りし剣と魔法の世界【フォールセティ】。
そんな、大きな世界。
その世界でも、大きく肥沃な大陸【ナニイット大陸】において、誰もが空を見上げる一大事がおきた。
遥か遠く、東の果てに光る、大きな光の柱。
誰もがその光を見上げて世界の終わりだと嘆く中、光の柱にもっとも近い、東の領都――ナニイット大陸、モロニック王国の領都、【領都ヴィラン】の近くの草原で、女性が一人。同じく光の柱を見上げていた。
「やっとこさ始まるよ……。短いようで長い。さてはて、どうなることやら」
その光の柱が何かよく分かっているテイの彼女は、ため息をつきながら今日もギルドのオーダーである狼ちゃんを討伐して、領都ヴィランへと帰都するのであった。
その光の柱によって起こされるこれからを思い。光の柱の真下に現れてたであろうそれらを助けるために。
ただし、やる気はあまりない。
でも優しさはきっと、ある。
そんな彼女と、保護された彼女たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 09:10:00
187876文字
会話率:37%
子爵家の嫡子として産まれたローラン・ル・クローゼーは、そんな器は無いと自身では分かっているのに、次期勇者として両親から育てられた。
勇者にはなれずとも、それなりの地位は得られる。敷かれたレールの上を歩くような人生だったが、王立騎士学院へ
入学し、とある少女に慕われるようになってしまってから、彼の人生はレールを外れ始めていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 21:00:00
100994文字
会話率:31%
今日は盆の入りです。
夕方になったら、
迎え火をたきます。
あなたが帰ってこないって
分かっているんだけど
それでも
帰ってきてくれたらと思わずにはいられません。
キーワード:
最終更新:2024-08-13 11:25:18
297文字
会話率:0%
十分に分かっているけど
キーワード:
最終更新:2024-08-08 19:15:29
234文字
会話率:0%
みんな敵とか
そんなはずないって
分かっているのに
キーワード:
最終更新:2023-08-08 19:08:42
255文字
会話率:0%
持ちながらの方が良いって
分かっているんだけど
キーワード:
最終更新:2023-05-30 19:18:39
502文字
会話率:0%
僕たちは神を殺した
理由は、、僕にもわからない
ただ、殺さないといけなかった、それだけは良く分かっている
神殺し、それにより、世界の均衡は崩れた
気候は変動、地殻も変動
神の骸からは『悪魔』という邪悪の化身も生まれた
そんな神殺しに
よって起こった、様々な問題
その後始末をする物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-05 20:00:00
6108文字
会話率:43%
主人公は俺、43歳独身久保田トシオだ。
人生に疲れて自ら命を絶とうとしていた所、それに失敗(というか妨害された)して異世界に辿り着いた。
最初は夢かと思っていたこの世界だが、どうやらそうではなかったらしい、しかも俺は魔物使いとか言う就い
た覚えもない職業になっていた。
おまけにそれが判明したと同時に雑魚魔物使いだと罵倒される始末……随分とふざけた世界である。
だが……ここは現実の世界なんかよりもずっと面白い。
俺はこの世界で仲間たちと共に生きていこうと思う。
これは、そんなしがない中年である俺が四苦八苦しながらもセカンドライフを楽しんでいるだけの物語である。
……分かっている、『図鑑要素が全くないじゃないか!』と言いたいんだろう?
そこは勘弁してほしい、だってこれから俺が作り始めるんだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 15:01:55
1333191文字
会話率:12%
日頃から変な夢に悩まされている鯛太(16)はその日、幼い頃に遊んだゲームの夢を見る。何故か夢の中での自分の姿は頭が三つあるケルベロスだった。夢だと分かっているので、イタズラ心でゲームのキャラクターに意地悪をして彼らの行動を見守る。
その
ゲームは序盤に村が魔物に襲われてしまうが、ゲームとは違うその生々しい残虐さに耐えられず、目を覚ます。
鯛太の見る夢はたいてい悪夢で、どれも現実感があった。逆に現実では眠気不足がたたり、いつもふわふわしたような妙な感覚があった。
誕生日プレゼントを貰うような友達が数人いた鯛太だったが、友達関係が上手くいかず、友達の一人の女の子からは「消えろ」と言われる。
その辛さを忘れるように、鯛太はゲームの夢に縋り付く。
村を襲ってきた魔物の一人から、鯛太がしている指輪を指摘され、屋敷へ招待される。その指輪は誕生日プレゼントで貰った物だったが、鯛太にはどうしても思い出せない。
魔物曰く、指輪をして眠ることで、夢を通じて自分の思い描く異世界へ移行するとのことだった。指輪を誰に貰ったのか思い出せないのは鯛太が夢の中でケルベロスになったように、その人物が別の者に変化している可能性があり、つまり鯛太の現実世界がその人物にとっては夢だと判明する。その人物を見つけなければ鯛太の現実での違和感や不調は戻らないと助言される。
夢から覚めると、いつの間にか鯛太には姉がいることになっている。が、鯛太はその変化にも気付けない。姉の正体がかつての女友達だったことにも。
さらに鯛太の日常は魔物のいる世界に変わっていて、姉と共に魔物を倒す日常を送っていた。
夢で聞いた指輪のことを鯛太が姉に話すと、その反応から姉が指輪を譲渡してきた人物だと気付く。
しかし鯛太は姉に言いくるめられてしまい、結局は夢に出た昔のゲームをプレイする為、姉と共に帰宅するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 20:50:39
117900文字
会話率:29%
ある事件を切っ掛けに死ぬと時を遡るようになった少女はウンザリしていた。知る限り、記憶を残して遡っているのは自分一人。誰に助けを求める事もできないだろうと分かっている少女は自己救済へと乗り出すのだった。
最終更新:2024-07-19 07:16:42
8746文字
会話率:11%
その日、ヴァレンティア帝国の宮殿でクーデターが起こった。皇族は皆殺しにされ、第三皇女のリリアンも主犯の第四皇子レオンに殺されてしまう。九年前に巻き戻った時間を使って、逃げるために金目のものを確保しつつ、殺されないようにレオンに取り入ることを
決意するも、なんだかお兄様の視線が変だ。
レオンが腰を引き寄せて耳元で囁く。
「リリアン、ずっと俺のそばにいてくれ。俺から逃げないでくれ」
「え?」
「兄弟ではないと分かっているだろう?」
妖艶な笑みを浮かべる兄に囲い込まれるリリアンの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 19:00:00
4556文字
会話率:25%
ダンスホールの中央で、二人の男女が注目を浴びている。
一人は平民。もう一人は王子様。
そして王子様は、あろうことか平民の前で跪いた。その瞳は、本物の熱意で燃えていた。
「あの日からずっと、君に恋い焦がれていた。身分差があることは
分かっている。それ以上の壁が、自分たちの間にあることも。だが絶対に、君を幸せにする。君を守り抜く。だから――」
王子様が開けた小箱の中には、見るからに高価な婚約指輪が輝いていた。
「結婚を前提に、交際させてくれないだろうか折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-16 19:47:38
12948文字
会話率:56%
俺は、泳ぎたい。
私は、お菓子をいっぱい食べたい。
水泳部の男子だった俺の精神は、ある日突然、このクッキング部の女子の身体に宿った。
この身体はお菓子が大好きだから、食べたくないのに、お菓子を食べる。太ると分かっているのに、食べる。どんな
に止めても、体重計の針が進んでも、泣きながらでも。
この新しい人生に嫌気がして、何か変わるかもしれないと信じて、俺は……この女子が通う高校の、水泳部に乗り込んだ。
お気に入りの競泳パンツを携えて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 00:51:42
25165文字
会話率:61%
〜ここは、現代によく似た異世界〜
儂は、プロ野球の球団の一つ、歴史ある東京ビッグの監督だ。
十年にも渡って監督をしていたが、その集大成である十年目の成績は、断トツのリーグ最下位。
それもリーグ戦での敗戦数最多の日本記録更新のおまけ付きだ。
儂は、絶望の最中、気を失い、気が付いたら、十年前のドラフト会議の前日に戻っていた。
そこで儂は、あることを思い付く。
それは……入団後に大活躍するのが分かっている選手をドラフトで優先的に指名しておくこと。
そうすれば、十年後には最強のチームが作れるかもしれない……。
プロ野球にとって、ドラフト会議は一大イベントである。
そんな、球団の順位に大きな影響を与えるドラフト会議にスポットを当てた物語である。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・名称などとは関係ありません。
※選手名や選手の成績も、実在の選手を参考にしておりません(選手名は、無作為に漢字を組み合わせたもので、本当にランダムです)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 10:04:52
7837文字
会話率:15%
最近課長に昇進した川原(かわはら)には、二つの悩みがあった。
一つ、任された課がダメ社員の寄せ集めだったこと。
二つ、部下の中でもとびきりの問題児である鬼本(おにもと)が、事あるごとに自分を誘惑してくること。
鬼本にその気がないことは分かっ
ている。分かっているのに……! 川原はどこまで上司の威厳を保っていられるのか……?(全8話)
川原 丈士(かわはら・じょうじ):33歳、170cm。コワモテで堅物。オールバックで眼鏡を掛けている。
鬼本 遊太(おにもと・ゆうた):26歳、186cm。ヘラヘラしてる。髪はボサボサ、目の下にクマがある。
※本作は「カクヨム」様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 08:00:00
16379文字
会話率:46%
とある大陸のとある場所に、日夜魔物と戦っている王国がある
その国は魔物を生み出す瘴気の地と隣接しており、少しずつ瘴気の地を浄化しながら、領土を広げてきた
昨今は王国が優勢だが、長い歴史を読み解くと、突然劣勢になり、瘴気の地が拡大した事も
少なくない
そう今回のように───たった一匹の魔物によってでも、戦線が崩壊するのだ!
その報を受けた王子は、一個中隊規模でしかない近衛騎士団を伴い出陣した
それは軍を再編する時間を稼ぐ為だった……魔法の天才と持て囃されている王子だが、時間稼ぎすら出来ないと内心では思っていた
何度も魔物と戦っていたから分かっているのだ、魔物の中には他とは隔離した力を持つ化け物がいる事を
最前線はそんな魔物を想定して陣が築かれている
それを安々と崩壊させた化け物相手に、時間稼ぎが出来るなんて、そんな慢心を抱けるほど王子は楽観主義ではない
だが彼はそれを分かっていながら、その命を賭けてでも国を守る為に、化け物と戦うのを選んだのだ
これはそんな王子が婚約破棄をする話
どうかみなさん、あらすじ詐欺という言葉だけは忘れないで、読んで下さい
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 11:59:19
3146文字
会話率:40%
分かっているから解りたくない
キーワード:
最終更新:2024-05-13 21:06:43
910文字
会話率:0%
【邪魔者は、静かに消えることにします】
幼馴染のセブランは子供の頃からずっと私の好きな人であり、出会った頃から婚約者になるべき相手だった。私と彼は互いに両思いで、将来は必ず結婚するものだとばかり思っていた。
義理の妹が現れるまでは……。
彼と妹が互いに惹かれ合っているのは分かっている。けれど、私がいる限り二人が結ばれることはない。だから私は静かにここから消え去ることにした。
二人の幸せのために――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 13:54:59
480726文字
会話率:52%
会議は二百時間目に突入した。議題はそう多くはないのだが、参加国が多いだけに進みが悪く、また異様な熱気に包まれている。
『えー、新規登録は以上に』
――うちだうちぃ!
――なぜダメなんだ! 厳重に抗議する!
――おいおいおいおいお
かしいぞ! 賄賂か? あそこは要件を満たしてないだろぉ!
――言いがかりはよしてもらおう。うちはしっかりと魅力をアピールできているだけですよ。
――登録登録登録ぅ!
「う、うちこそ、今回登録されるべきだ!」
と、我が国の大臣も周囲に負けじと、そう声を張り上げるのだが、やはり当人も無駄だと分かっているので声に勢いがない。あの議長は一度決めたことを覆さない性質なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 15:00:00
893文字
会話率:39%
「課長、お先でーす」
「あ、うん……ちょっと早いけど、まあ、お疲れ様……」
「え? 今何か言いました?」
「いや、いや全然……」
「そうですか。まあいいでしょう。あ、それでなんですけど来週、私、休みを頂きたく」
「え、ええ!? き
、きみ、先月も一週間休んだじゃないか!」
「ええ、ですがどうも新しく医者に診てもらったところ、あなたは働きすぎだと言われましてね……」
「そ、そうか、いや、うーん……」
「何ですか? お疑いになるのならお見せしましょうか?」
「ああ、いい、いい! 出さなくていい! わかったよ……でも君、再来週は頼むよ? 大事な取引があるんだ。君に休まれてしまうと困るんだ……」
そんな言い方すると、それがまたプレッシャーになって良くないですよ。と、おれは言おうとしたが、そうなると今度は課長の奴が参ってしまう。課長もそれが分かっているからせめて少しでもやり返してやろうとそういう魂胆なのだろう。額に汗を浮かべながらもニヤッと笑みを浮かべているからわかる。
虚勢も虚勢だが、ここは一つ、顔を立ててやることにし、おれはわかりましたと素直に答え、会釈し会社を出た。
コンビニに立ち寄り、水と缶コーヒー、それにオニギリ一つを手にレジの前へ。が、店員は椅子に座ったまま立ち上がろうとしない。
「すみません」
「……っす」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-16 11:00:00
3473文字
会話率:48%
「メアリー!お前との婚約を破棄する!理由は分かっているだろうな!お前が聖女エミリをいじめたからだ!」
私の婚約者、いえ元婚約者のロイド・フローレン第一王子が学校のホールで大きく宣言する。彼の横にいる聖女エミリは、ロイド第一王子に胸を押し当
てながら私を見てニヤニヤしている。
当たり前だが私はいじめなどしていないし、婚約を破棄される道理もない。だけどこんな所で「私はいじめてません」なんて主張しても無駄なことは分かっている。
だから私は悪役になりきることにした。
「そうです。私がいじめましたわ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 07:10:00
1582文字
会話率:36%
なぜ、掘りさげることが出来てないかは、分かっているんだけどね。
キーワード:
最終更新:2024-04-23 00:34:47
524文字
会話率:0%
傲岸不遜にして誰しもの嫌われ者である魔王の息子、キシリオはおっさん勇者と親友だった。その勇者と魔王の死闘の結果は、相打ちだった。
まだわずかに息の残っていた勇者にキシリオはこう告げられる。
「オレの娘を頼んだぜぃ……親友」
その最期の
約束を果たすべく、キシリオは勇者の娘ツェリと出会う。そう告げられた直後に。
キシリオにとっては親の仇の娘。ツェリにとっては親の仇の息子。
そんな関係性を持ちながら、だけどキシリオは任された仕事はこなさなければならない。
魔王の息子という体にして、勇者の心を継いだキシリオは何者になるのか……それは誰もが分かっている。どこに行っても敵だらけのコウモリ野郎だ。
しかし、それでもキシリオは自分の美学を貫く。約束を違えないという唯一の美学を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-16 18:04:08
4213文字
会話率:49%