難破船が漂着しました。
難破船だから誰もいません。沈みかけの船からはねずみすら逃げ出すのです。
船は砂浜に打ち上げられ、微動だにしません。これまでは生き生きと航海していたのかもしれませんが、今は静けさだけです。まるで死んでしまったかの
よう。
いや、ねずみたちが浜辺から泳いで難破船まで渡りました。
そしてカリカリカリカリかじり始めるのです。
するとどうでしょう。空に浮き始めました。
空飛ぶ船だったのです。
船体が軽くなって再び飛び始めたのです。
ねずみたちはまだカリカリカリカリかじってます。
船は、飛ぶ——。
深夜真世名義で他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-11 10:19:54
796文字
会話率:0%
帝国は時代の移ろいと革命に倒れ、覇権を争う群雄割拠の時代が過ぎ去り、都市国家サンテはようやく平和の時代を迎えつつあった。
そんなサンテ港にある朝、異国からの難破船が漂着する。唯一人の生存者ノエルは、過酷な過去によって心を閉ざしてしまって
いた。
産業革命を経たばかりの架空の港町サンテが舞台。
心を閉じた少女と、優男の画家をメインにした「家族愛」(?)がテーマの小説です。基本はのんびり路線ですが、若干哲学してますw
文章力、時代設定、更新頻度などなどいたらぬ点も多々あるかと思いますが、気になったことは迷わずご指摘いただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-12 00:00:00
1177文字
会話率:25%
帝国は時代の移ろいと革命に倒れ、覇権を争う群雄割拠の時代が過ぎ去り、都市国家サンテはようやく平和の時代を迎えつつあった。そんなサンテ港にある朝、異国からの難破船が漂着する——。
産業革命を経たばかりの架空の港町サンテが舞台。
記憶を
なくした少女と、優男の画家をメインにした「家族愛」(?)がテーマの小説です。基本はのんびり路線ですが、若干哲学してますw
文章力、時代設定、更新頻度などなどいたらぬ点も多々あるかと思いますが、気になったことは迷わずご指摘いただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-05 19:00:00
36406文字
会話率:38%