耳を塞ぎたい。口を塞ぎたい。目を塞ぎたい。そして、心の穴を塞ぎたい。
主人公の瀬川華那(せがわはるな)は美術部の高校2年生。
華那は自分の意思に反して、過去のトラウマを度々思い出してしまう。
特によく思い出してしまうのは、クラス
メイトの女子たちから嫌がらせを受けていた小3の頃の記憶だ。
理不尽な嫌がらせは華那の心に一生残る深い傷をつけた。
華那の唯一の異性の友人である清水雪弥(しみずゆきや)。
華那は不器用な自分とは違って、器用な雪弥の事を心底羨ましく思っていた。
五月十五日。雪弥が華那が飼っている猫たちに会う為に自宅に遊びに来た。
遊びに来る直前、学校で雪弥の異変に気づいた華那は雪弥の事をとても心配していたのだが……。
思いの外、楽しい時間を過ごす事ができた。
安堵していたのも束の間、帰り際になって華那と雪弥の二人の間に不穏な空気が流れ出す。
やがて、雪弥は自分の悩みを打ち明けてきて──?
仲の良い部活の先輩と喧嘩してしまった男子生徒。
「怪物」に執着し続けて、虚無感に苛まれながら生きている男子生徒。
「過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)」という病気を患い、自殺したいと思うようになった女子生徒。
心優しい性格なのだが、自分を「異物」だと認識しており、排除しなければならないと思っている男子生徒。
過去に、男子生徒がクラスメイトに嫌がらせしている様子を目撃しながらも見て見ぬ振りしてしまった事を、ずっと後悔している女子生徒。
大切な友人を支えるために今まで生きてきたのに、ある日その友人の秘密を後輩に暴露して友人を追い詰めてしまった男子生徒。
そして──……過去のトラウマや苦手な音に怯えながら、毎日を過ごしている女子生徒。
みんな異なる悩みを抱えていて、「独りぼっち」で「もがき苦しんでいる」。
誰かと繋がる事で、凍ってしまった心がほんの少しずつでも溶けていったらどんなに良いだろうか。
……多分、懸命に信じ続ける事しか他に方法はないのかもしれない。
これは、未だ脆く繊細な10代の彼女たちの灰色、青色、鮮紅色、そして朱殷(しゅあん)色が醜くこびりついた物語。
※この小説は、『カクヨム』・『アルファポリス』・『エブリスタ』でも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 20:50:54
127699文字
会話率:34%
花の女子高生生活、夏休みの初日。
恋人に浮気されたショックから、ベランダから飛び降りを図ろうとしたが、隣人に目撃された。
思わぬ目撃者にポカンとした先で、自殺は失敗。
隣人はそれを見て見ぬ振りをしてきたため、
「ここは普通、なにをやってるの
か話を聞くところでしょう!?」
と謎の衝動に突き動かされ、食って掛かってしまったのだ。
隣人は嫌々そうなため息をついた後、自殺のデメリットを淡々と語り、ロジハラくる始末。
その果てに、なにも手がつかず考え込むくらいならこれをやれと、高校一年生のわたしに渡してきたのは一本のアダルトゲームであった。
それがオタク青年たる大学生との、ベランダ越しの交流の始まり。
夏休みはアダルトゲーム地獄に陥り、その先でアニメにハマり、マンガを読み続ける日々を送るハメになったのだった。
これはそんなオタク青年に自殺を止めてもらい、そんな隣人にオタクに染められ、前触れもなくそんな彼が死んだだけの話。
一度泣いただけの、一年ちょっとの思い出話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-01 17:25:39
90779文字
会話率:30%
「…4番は、世界を救って愛を叫ぶ!」合コンの王様ゲームで放たれたその言葉は、酔っ払いの戯言と流された…はず、だった。命令が下された夜から、阿久津麻希(あくつまき)は夢を通じて異世界に渡るようになった。妖怪変化の暮らす幽世(かくりよ)では毎日
大小様々な問題が生じる。世界を救うという壮大でふわっとした使命に困惑しながらも、目の前の諍いを見て見ぬ振りはできない主人公が、いつの間にか手の甲に浮き出た『四』の刻印を印籠代わりにかざしつつ、何とかかんとか使者業に邁進していく…「いや、愛を叫ぶって何!?」種族も世界も超えて縁を結び、愛と友情を育んでいくお話です。
※古典作品・民話・わらべ唄等を元にした妖怪が登場します(二次創作タグはその為です)。
※BLはメイン要素ではありませんが、この先含まれる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-19 20:00:00
9928文字
会話率:54%
人は皆、現代社会においてある苦悩や楽しさを胸に持っているだろう。
ほろ苦い思い出の中にある、思い返せば楽しくもあった日々。
人はどんな部分でもコンプレックスに思う部分を胸の内に隠し、必死に隠しながら生きている日常の中で心の変化や葛藤を見て見
ぬ振りをしがちなことだろう。
これはそんな色んな感情がある中で一部抜粋された人格形成された男の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-02 04:26:21
3764文字
会話率:31%
主人公松代 百花(まつしろ ももか)は絶望していた。
威圧的な要求を娘に課してくる両親。それを見て見ぬ振りする弟。
勉強しろ!立派になれ!
両親の私生活への過剰介入に嫌気が差した百花は家出を決行する。
そこで出会った少年少女、正田
涼(しょうだ りょう)と藤崎 美梁(ふじさき みはり)の自由奔放な学生生活に憧れを抱き、少年少女らの通う学校へ編入。さらに、彼らの所属する部活動、新聞部への入部を決意する。
抑圧され続けた生活から、真逆の自由気ままな生活へ。
少年少女たちの何気ないラブコメディが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-14 19:48:21
23822文字
会話率:31%
アークス・レイ・ドラゴンロードは、ドラゴンに育てられた。元々は、下界にある地界にある国の皇子の1人だったが、後継を争う政争に巻き込まれて、殺される直前に助け出された。そして5歳を数える時より天界にいる。
そして殺されかけたとき自分の前世
を思い出した。俺の本当の名前は、、木島薫。元々は異世界よりの転生者だった。
折角異世界に来れたのに、何もしないまま殺されかけた。いつか俺の家族を殺した連中に復讐を誓い、ただただ力を追い求めた。竜の知識と力を最大限に学んで、いつか地界に絶対に戻ると誓ってはや10年。
母代わりの竜メルクリアスに呼び付けられて、地上に戻るチャンスを得る。
これで目的の一つは達せられたと思ったら、おいおい魔族が地上に侵攻するだって。流石に見て見ぬ振りは出来ないじゃないか。もしかしたら母はこれを予見して、俺を天界で育てたんじゃ。。
どうも良い様に使われている気がするが、悔しいけど母の思惑に乗ってやる。俺は俺の目的を果たして、ついでに地上も救ってやるよ。
*
もし感想なども頂けるととても喜びます。
ストーリーの流れがおかしいな、、とか筋が通らない所とかは気付いた所は直していきますが、もしお気付きになったら教えて下さい。
よろしくお願い申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-13 11:45:55
10980文字
会話率:42%
人里離れて暮らすキトリーという名の少女。
彼女には生前の記憶があった。加古川美玖として生きた人生。
死後の世界で、善行による加点と、悪行による減点のシステムがあることを知る。その事実を記憶したまま転生した彼女は、善行を心掛け天国へ行けること
を確信していた。しかし、下心のある善行はすべて偽善とされ、加点ゼロにより-274点という結果で二度目の人生は幕を閉じた。
そして、記憶を引き継いだまま始まった3度目の人生は堕ちていく筋道が用意されていた。
盗賊を生業とする両親のもとに生まれたキトリーに悪行から身を遠ざける手段は残されていなかった。
善行すらも偽善となる彼女の世界で、加点はできず、減点する機会だけが丁寧にお膳立てされている。
13歳のある日、彼女は人との関りを断ち切り、魔物の闊歩する森の中で生活を始めた。
17歳に成長した彼女は、ある日森の近くで女性の悲鳴を耳にした。
見て見ぬ振りも悪行と知る彼女は、不本意ながらも盗賊に襲われているルーラルという名の男爵令嬢を助けた。
人助けという『呪い』。
ルーラルとの出会いが、彼女の人生を再び人の世界へ連れていくことになった。
男爵家の長女として生を受けたルーラルという少女。
彼女は最下層の貴族とはいえ、順風満帆に生きていた。
それがある日崩壊する。
父親が犯罪に手を染め、その地位は剥奪された。
ヒエラルキーの最下層にまで転落したルーラル。
すべてを失った彼女には王都に住まう弟がいた。
弟へ会いに行くため、旅を決意するルーラル。しかし、彼女にはお金もたった一人の味方もいない。
そんなときに、森で出会ったキトリーという少女を思い出す。
人助けを『呪い』と称する彼女なら助けてくれるかもしれない。
それが、どれほど身勝手なことと分かっていても、ほかに頼れるもののいない彼女は森へと向かう。
森の少女キトリーと元男爵令嬢のルーラルが出会い運命は廻り始める。
これは最下層の二人が旅をしながら成長し、成り上がっていく物語。
戦闘描写などあるためR15に指定しています。
理不尽な目に遭うことも多いですが、二人は前向きに進んでいくように、のほほんとした雰囲気が出せればいいなと思っています。
楽しんでいただければうれしいです。
※最近 カクヨムにも投稿始めました。こちらの方が進んでいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-27 17:11:43
364060文字
会話率:48%
体育の時間、ドッジボールをしていて虐めを受ける滝川涼は、教師にさえ見て見ぬ振りをされていた。
幼馴染みに最後に付いた嘘は…………………。
最終更新:2020-04-10 01:14:05
2353文字
会話率:27%
この世界に必要な嘘を考えずにはいられない
無数にある答えの中で見て見ぬ振りは
キーワード:
最終更新:2020-03-27 07:50:50
918文字
会話率:29%
世界で初めてNPCに理性を与えることに成功したゲーム、フォージワールド。そこで防衛最強のチームを作ったゴース達は、他のトップチームのプレイヤー達と一緒に、ゲームの世界へと転生した。そしてその世界でゴース達が目にしたのは、ゲーム時代ありもしな
かった、人間至上主義の世界だった。ゲームと違う世界に困惑しながら世界をみているとそこには!友好的に接しているのにも関わらず魔物を殺そうとする冒険者がいた。最初は負けると分かっていたので見て見ぬ振りをするつもりだったゴース達だが、その魔物の悲痛な哀しそうな叫びを耳にして、仲間の一人が冒険者と魔物の間に飛び出してしまった。人数もレベルも圧倒的に不利なゴースがとった決断とは!何者かが意図的に変えたとしか思えないその世界でゴース達は何を思い、何を感じ、何を成すのか。変えられたゲームの世界でプレイヤー達が信じるものとは。命が有限のゲームの中で始まった異世界での冒険が幕を開ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-14 20:00:00
143930文字
会話率:24%
20XX年 世界的に少子高齢化が極端に進み 満20歳までの若者が5%にすら満たなくなった
また、世界各地で新生児や子供が拐われる事件が多発し
世界で1番安全な国と言われた 我が国ですら 月に30件ほど誘拐事件が発生しているのが現状だ。
そこ
で世界的な大企業数十社が学校を作り 会社で雇った警備員等を使い学校を24時間警備させ
学生は全員 学生寮を使用するのが義務となっている。 卒業生はその企業に入社することになる。
中小企業は大企業の傘下に入るという選択肢しかなかった(その代わり人員は保証されているが)
国立の高校もあるが大半の学生が大企業の高校に入るため 現在は東京、名古屋の2校しか残っていない
自分が通っている企業の高校には裏風紀委員会というものが存在し(他の学校にも形は違えど存在すると思われる)拐われた子供を奪還するのが主な活動になっている。
装備は企業側が用意してくれるが実働部隊は我々だけだ。他国も拉致に関与している可能性もあるため 国としては行動を起こすことはできない。企業が雇っている警備員は社員として束縛されているため 動けない(こんな御時世他国と面倒ごとを起こすと都合が悪いからだ)
どの国家、企業、集団にも属さず 自由に動けるのは風紀委員だけだ。国は感知しているが見て見ぬ振りをしている
使えないなと思うかもしれないが俺たちが考える以上に国家を運営するのは想像以上に難しいらしい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-19 13:08:20
1597文字
会話率:83%
ある日俺は一人泣いている少女を見た。その少女は酷く泣き、寒い夜屋根の下にいた。冬沢楓は傘を置いて立ち去る。が、その日の判断を悔やんでいた。
あの日から一年バイト先の後輩、秋月柊華に無数の痣があった。その日楓は決意した。あの日の少女はこいつ
で間違いない。もう見て見ぬ振りはしない。今度は必ず助けようと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-18 20:31:54
3806文字
会話率:65%
彼女は衝動的に命を終える選択を選んで屋上から飛び降りた。
大切なもの(家族・友人)を守りたいが故に自分を鍛えてきた少女。
相互補完互助の安心な世を夢見て見て見ぬ振りが出来ない。
守りたい一心で日常でやるべき事を全うしようとするが空回りして除
け者扱いとなる。
見てくれに惚ける悪辣な世の毒気に晒されて守りたかった者に裏切られ全てに絶望した時、彼女の前に 内侍“ちるな” が降臨する。
※本作は< あやしい奴らにゃ秘密がある。世界を凌駕する空前絶後のミラクルジャンプは 令和 の世を自由自在に一切合切ひっくるめて跳ぶ‼︎ >のヒロインの1人にスポットを当てたお話となります。
どうぞ宜しくお願い致します。 作者:ふぁ〜ぷる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-26 19:15:28
16081文字
会話率:12%
高校二年生の結城は九月のある日、一年の頃の同級生である森田が小説を書いてネットに投稿していることを知る。
それ以降彼は、学校内にある「見えない境界線」や「無意識のカースト制度」に目を向けるようになり、徐々に考え方が変わっていく。
誰も
が見て見ぬ振りをする、境界線の「こっち側」と「あっち側」を描く青春小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 13:58:32
13060文字
会話率:26%
家族からは失望され、クラスでは虐められ、先生は見て見ぬ振り。
全てに絶望した少年は、空へ旅立った。
しかし、少年は生きていた。
誰もいない、無人の森で。
自分が知るものがいない、異世界で。
目覚め、獣に襲われ身体に痛みが走った時、
彼の脳裏に浮かんだ言葉は「生きたい」だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-24 02:36:47
561文字
会話率:4%
世界を生み出した創造神は自らを太陽の化身と名乗った。
しかし、世界を運営して行く中でどうしても悪者達が生まれてしまう。
困った創造神は太陽の力を人間に分け与えた。そうして力を授かった人間は太陽の子として悪者達に立ち向かうのだった!※怒られた
ら消します。軽い気持ちで書きました。ネタがわかっても見て見ぬ振りして下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-21 18:23:27
2550文字
会話率:25%
とある理由により、死を迎えてしまった主人公「加世堂 経明(かせどう つねあき)」
死後の世界で出会ったのは、見た目は少女の自称神様「ナユタ」
手違いで死なせてしまったお詫びとして、現世か異世界、好きな方で人生をやり直すチャンスを得る。
そこで異世界を選択し、一から人生をやり直すはずが……?
斜に構えて素直じゃない、でも困っている人を見て見ぬ振りは出来ない。
そんな中身三枚目の主人公が描く、異世界転生モノです。
本格的な転生先でのお話は第1章からですので、どうかお付き合いいただけますと幸いです。
※転生前にあまり興味が無い方のために、第0章の簡易的なあらすじをご用意致しました。
※本作は「エブリスタ」様でも掲載・更新しております。
https://estar.jp/_novel_view?w=25132253折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-12 00:09:08
210094文字
会話率:41%
夢を見たのはいつぶりだったのだろう。
見て見ぬ振りをしていたのは確かだった。
最終更新:2018-10-20 06:52:28
638文字
会話率:24%
学校に存在するいじめや人間関係の事件を主人公が見て見ぬ振りをする物語です
最終更新:2018-06-11 02:47:48
2485文字
会話率:40%
現代、現代、あるところに、海が近い学校に通う小学三年生が居た。その男の子の名前は、うらしまたろう。ちょっぴり背が小さいたろうは、今日、カメをいじめている下級生を見かけた。『うらしまたろう』なら、助ける場面。いけっ、たろ「あ……。……今日は
ドラ〇エしようかな」うって、え!? 今確実に見て見ぬ振りしたよねぇ!?
そんなたろうがお送りする、現代的・うらしまたろうが始まるよ! 皆集まったね? それでは、始まり、始まりぃ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-12 13:13:02
7160文字
会話率:67%