伯爵令嬢フラウは幼少期に母を亡くしてから、義母のゼファイム家に引き取られたが、義父母となった両親とその娘、妹のアニーから執拗な仕打ちを受けていた。
ある日、ゼファイム家の元へ醜悪公爵、アインズとの縁談が持ち上がる。多額の資金と交換にフラ
ウは嫁ぐことになったが、噂とは全くの別人であるアインズに困惑しながら婚約することになった。「私は君の母に救われた。これは恩返しだから、君を愛するつもりはない」と言われたフラウは、困惑しながらも自由な生活を謳歌し始める。
自由になったフラウは持ち前の明るさを活かし、怖がられていたアインズの印象をガラリと変えたり、長年の夢であった魔法の勉強などを始める。
すると次第に「愛することはないと言ったが、撤回させてもらえないだろうか」とアインズから言われるようになる。
誰にも愛されることがなく、虐げられてきたフラウが人生をやり直し、幸せになる物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-24 18:07:43
10813文字
会話率:42%
代々聖女を生み出してきた公爵家の次女に生まれたアリエスはほとんどの魔法を使えず、その才能の無さから姉ヴェイラからは馬鹿にされ、両親に冷たい仕打ちを受けていた。
ある日、姉ヴェイラが聖女として第一王子に嫁いだことで権力を握った。ヴェイラは
邪魔になったアリエスを辺境にある「魔城」と呼ばれる場所へと嫁がせるように仕向ける。アリエスは冷徹と噂の暗黒騎士と呼ばれるイウヴァルトと婚約することとなる。
イウヴァルトは最初アリエスに興味を持たなかったが、アリエスは唯一使えた回復魔法や実家で培っていた料理の腕前で兵士たちを労り、使用人がいない中家事などもこなしていった。彼女の献身的な姿にイウヴァルトは心を許し、荒んでいた精神を癒さしていく。
さらにはアリエスの力が解放され、イウヴァルトにかかっていた呪いを解くことに成功する。彼はすっかりアリエスを溺愛するようになった。「呪いを受けた俺を受け入れてくれたのは、アリエス、お前だけだ。お前をずっと守っていこう」
一方聖女となったヴェイラだったが、彼女の我儘な態度などにだんだんと第一王子からの寵愛を失っていくこととなり……。
これは、世界に嫌われた美形騎士と虐げられた令嬢が幸せをつかんでいく話。
※アルファポリス様でも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-08 18:06:33
101774文字
会話率:61%
百年前の『大厄災』の前と後で、エリシア・アージェントの生きる世界は大きく変わった。どこからともなく魔物が出現し、人々を守る王侯貴族は『魔力』を発現したのだ。
しかしアージェント伯爵家だけは魔力が発現しなかった。エリシアの祖先は、それでも勇
敢に戦って散っていった。
しかしいまでは『恥知らずなアージェント家』と呼ばれ、唯一その血を引くエリシアは天涯孤独だった。シンクレア公爵家の令嬢ラーラの付添人として生計を立てている。
かなり虐げられているが給料だけはいい。公爵家の使用人から軽んじられても気にしない。ラーラの引き立て役として地味なドレスを身にまとい、社交界でヒソヒソされても気にしない。だって、いつか領地を買い戻すという目標があるから!
それなのに、雇い主ラーラが『狙って』いる王太子アラスターが公衆の面前でラーラを諫め、エリシアを庇う発言をする。
激怒したラーラから首を言い渡されて、完全なる家なし令嬢になったエリシア。苛めから自由になったことよりも失業したことに絶望するエリシアを、王太子アラスターは王宮に連れ帰ると宣言した。
虐げられすぎて少々価値観がずれているエリシアと、そんな彼女を守りたい王太子アラスター。やがてエリシアにとんでもない力があることが判明し……。
★アルファポリス様でも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-05 16:00:46
45196文字
会話率:48%
「マーティン様。私たちの婚約を解消いたしましょう」「ま、まままま待て。僕がしているのはそういう話ではない」「そのセリフは握ったままの妹の手を離してからお願いします」
異母妹と継母に虐げられて暮らすセレスティア。ある日、今回の人生が5回目で、
しかも毎回好きになった人に殺されてきたことを思い出す。いつも通りの婚約破棄にはもううんざり。今度こそ幸せになる…はずが、ループを重ねたせいで比類なき聖女の力を授かってしまう。そんなとき現れたのは一度目の人生でも仲良くなった眉目秀麗な王弟殿下。好きになりたくないのに、彼のペースに巻き込まれていく。あの、恋はまにあっていますが聞いてますか⁉
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 20:03:53
154688文字
会話率:48%