節分に舞う、邪気祓いの神楽と方相氏。
最終更新:2023-02-03 20:41:46
1137文字
会話率:36%
懐かしさの塊が道に落ちていた
亡くなった祖母の笑顔とか
昔亡くした抽斗の鍵とか
でもあの黒い影だけは
思い出したくない
懐かしさの塊は風に吹かれて
遠い故郷へ帰ってしまった
門前橋の手前で
黒い影が背中を押して
私は鬼やらいを呼ばなくてはと
必死で耳を塞いでいた
郷愁には必ずつきものの亡霊
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-30 16:56:23
1862文字
会話率:0%
鬼やらいが行くところ
花も嵐も通りゃせぬ
地獄と炎を引き連れて
今日も日本の何処かを旅してます
悪い鬼はいねが
その横顔は寂しそうで
不幸の香りが漂います
それでも、辻道のお地蔵様は笑ってゐるし
学校帰りの娘たちは、
鬼やらいに貰った風車で
風を起こして
遊ぶのです
遠き日の想い出
確かな郷愁
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 07:51:44
1471文字
会話率:0%
昔の記憶は、線香花火。
横になって白い月を見上げながら、部屋に堕ちた魚たちが喘ぐのを静かに耳に閉じ込めます。
サイダーの雫は、産卵する海亀の涙。
困ったことに、小鬼が私の片足を隠してしまいました。
夜店で掬った金魚が、鬼やらいを呼べと泡と共
におしゃべり。
遥かな刻の向こうで、待っている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-20 01:43:13
697文字
会話率:0%