■あらすじ
六十代の末期ガン患者・イチノセハルオは、余命宣告を受け個室病棟で寝たきりの入院生活を強いられていた。
身よりもなく、友人もおらず、時おり見舞ってくれていた年下の上司も姿を見せなくなって久しい。
寝たきりのハルオが顔を
合わせる人間は担当医師のタナカと、看護師のサトウ。それに研修医のワタナベだけ。
あとはハルオが横たわっているAI搭載型の介護ベッドだけだ。
しかしハルオは、AIベッドとやりとりを交わすうちに愛着を持ち、彼女に『レベッカ』と名前をつけて寝たきりの闘病生活の拠り所へとしていった。
そんなハルオも最期の時を迎え、レベッカにメッセージを贈る……。
■作品解説
本作は、ノベルアップ+様で催されたミニイベント『AIと人間の恋愛』コンテストに参加させていただいた一編になります。
闘病生活中にAIベッドに心を許し、最期の瞬間に言葉を残そうとするハルオの思考。
ハルオのメッセージに答えられなかったレベッカの正体。
人間とは? 感情とは? 愛情とは?
人間とAIの絆や根底にある真実の愛を描きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 15:30:00
9105文字
会話率:27%
王様の名前は彼方。
彼方の王国はわずか十畳の洋間一室 それが全て。
このお話は 小さな町の小さな部屋で幸せに暮らしている 一人の王様の日常です。
王様は自閉症で、重度の知的障害で、言葉で話すことはできません。右手と左足が麻痺していていつも
ベッドに寝ています。お出かけは車椅子を押してもらい、ご飯は胃ろうというお腹の穴から入れてもらっています。 美形の王様が、施設ではなく 地元の人たちに助けられて暮らしている、そんなお話です。
「愛のままに わがままに 僕は生きていく」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-08 22:16:00
30591文字
会話率:2%
その日ペットショップ『獣帝国』を訪れたのは、白っぽい毛色のダックスフントとちょっと(?)変わった人間の高久さん。
これは疾患を持って生まれた命と、彼を受け入れた人間の物語。
※他サイトにも『獣帝国』のタイトルで掲載。
※完結まで予約
投稿しているため、表示される文字数は全話の合計になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-01 12:14:05
26578文字
会話率:38%
闘病中の妻を車椅子に乗せて近所の花火大会へ行ったはいいが、巻き込まれた大惨事。
*この短編は遥彼方さまご主催の「夏祭りと君」企画参加作品です。
最終更新:2019-07-22 09:49:45
4583文字
会話率:25%
普通が1番むずかしい。逆境に立たされながらも普通に暮らそうと過ごす主婦。結婚してから十数年 特に外で働くことなく家事に育児に追われて やっと働くチャンスがめぐってきた。
ママ友の働くクリーニング屋さん。洋服を預かって お返しするだけの受付業
務と思っていたのに…。
これから 家事 子育て 仕事 ガン闘病 姑の介護 また別の病気で手術。
迫り来る人生の荒波に揉まれながら 普通に暮らすバランスの難しさを感じつつ生活していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-22 16:48:10
11199文字
会話率:8%