ナランツェが親指ほどの大きさの自分の蜘蛛を見つけて村に戻ると、そこは業火に包まれていた。
燃え盛る炎がまるで滝を上る蛇のようにうねり、空へとむかう。
「村が……」
ごうごうと音を立てて炎が村の全てを包みこむ。
滅ぼされた村の生き残りはナラ
ンツェと姉の二人だけで、さらに天上の布を織れるのは銀の髪を持つナランツェだけ。
でも契約の蜘蛛は小さいままで、銀の糸を吐き出さない。
村を滅ぼして天上の布を独占しようとした悪妃に見つからず、このまま平和に暮らしていくのかと思っていたが、姉が嫁いだ商会が天上の布を扱えない事によって傾いていく。
悩むナランツェは取引先の青年クリスに相談し――。
「一番いいのは、君が僕のお嫁さんになる事なんだけど」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 23:31:45
9399文字
会話率:29%
ある時、雨が嫌いになった。
だけど最近、少しだけ好きになった気がする。
降り注ぐ雨が綺麗かもしれないと気付いた、そういうちょっとの心持ちの変化で最低で最悪な時間が、違うように見えることもある。
最終更新:2024-07-02 23:21:35
413文字
会話率:0%
アルゲティ王国の美しき公爵令嬢、アリシア・ヴァレンティン。彼女の完璧な人生が、突然の婚約破棄と国外追放で大波乱! そこに現れたのが、異世界から来た謎の少女、リリィ・フローリア。彼女の正体はゲームキャラとして転生した日本人男性のトーマだった…
。
「リリィの髪、本当に美しいわ。まるで月の光を受けて輝く銀の糸のよう。」「はうっ…!」「リリィ、どうしてそんなに顔を赤くしているのかしら?同じ女性なのに…」「リリィ、一部屋を共有しましょう。女性同士だから気にすることはないわ。」「で、ですが…」「そう…私のことが嫌いなのね…。ごめんなさいね…」
こんな二人のお話です。ほぼ全編がアリシア視点です。途中少しだけリリィ視点があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 11:57:48
24419文字
会話率:58%
殺したくなる程の苛立ちを抱えたまま、空を見上げた。
怒りで全てが塗りつぶされてしまいそうな程、心が一杯だった。
――なぁ、君、余計な事考えずに僕の事で一杯になればいいよ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御
座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-14 19:01:36
837文字
会話率:34%
とある田舎町に捨て猫が集まる奇妙な家があった。
猫に縁がある一家のある一人娘の話。
最終更新:2022-02-06 21:13:19
11222文字
会話率:38%
みずからの命をなげうってもいい。夜な夜な星の世界への旅に出て、銀河のほとりを羽搏(はばた)けたなら……。そのような願いをかなえるため、鴉(カラス)と名乗る少女の悪霊を鏡の中から召喚し、契約をかわそうとする女の子、憂愛(ゆあ)。
憂愛の姉であ
る(いとこ)は鴉から妹を守るべく、得意の刺繍(ししゅう)でもって悪魔よけの紋様を銀の糸で黒いワンピースにほどこし、布の鎧をまとって対抗しようとします。
自然界、ひいては森羅万象とみずからの詩を一体化させ、神にもひとしい力をもとうとする非凡な妹。妹を救出したいけど、平凡で刺繍しか取り柄のない姉に勝ち目はあるのか?
詩と刺繍による魔法のひそやかで静かな闘いがはじまろうとしています。
創作とはいかなることか、をテーマにした幻想的なファンタジーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 23:13:17
9730文字
会話率:34%
VRMMOゲーム「フリースタイルオンライン」のとある職業では攻撃力=最低、防御力=紙、連撃不可の不遇職「糸使い」が存在した。
そんな不遇職「糸使い」にロマンを求める主人公アオイは敢えて選択したが、雑魚モンスターに殺され続ける日々であった。
しかし、デスループを脱する糸口を発見したん途端に糸使いの真骨頂が発揮され、最強への道を登り始めたのもつかの間VRMMOはデスゲームに成り果てた。
果たしてアオイはどの結末を辿るのだろうか・・・。
『作者から』
この作品は『VRMMO』→『ゲーム世界転生』→『SF』→『巻き込まれ勇者召喚』→『無人島サバイバル』→『戦国時代』→『現代』→『ミステリー』と浅く様々なジャンル毎に流れていって行きます。
一つにジャンルに拘らずに幅広い作品に仕上げております。その為、「○○ジャンルを見たい」といった方にはもどかしさが残るか作品でもあるので悪しからず。
では、楽しんでいって貰えれば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-13 03:16:57
935416文字
会話率:64%
死ぬために訪れた自殺の名所で、たまたま出会った男、イト。彼と共に「自殺の練習」をする私は、「もう死ななくてもいいのではないか」の一言を、どうしても言えずにいた。
宇宙人のような男と、弱くて脆い私の、遠くて近い恋の話。
最終更新:2019-01-24 20:00:00
41758文字
会話率:47%
「ねぇ、桜は私の事は好きだよね?」
「どうしたの、唐突に....」
付き合ってはや二週間、
藍に負けず劣らずな女装をしている僕は
藍の部屋で二人
離れてだらだらとしていた
と言っても僕は本を読んだりしてるだけで
藍は締まりのない様子
で後ろのベットに横になっている
戦いになると頼もしくもあり
強くもあるから
こう言った切り替えが出来てるのは
少し恨めしく思うときがある
気が緩んでるのか頭のネジが抜けてるのだろう、
藍が半分からかうような口調で僕にもの申す
「うーん、私が言うのもなんだけどさ、
恋人らしいことしてないじゃない?」
「まぁね....」
そう、付き合ってからしたことと言えば
一緒に手を繋いで歩いたりご飯を食べ、
夜に通話をしたり少し遠出をしたりと
普段からしてるこ
「うん」
....なんだ、このやり取りは....
藍は納得もなにもしてない状態で
僕と目を合わせる
綺麗な瞳に一本一本まで整ったまつげ....
本当、僕にもったいないほどの
彼女です
僕がヘタレなのが悪いけど
「ねぇ、桜」
「んっ、なっんんんっ!!」
顔がアップになると
強引な口付けをする
後ろにはベットの縁なので
逃げることは出来ず、
確り首から上を掴まれてるからか
それから逃れることもできない
密着しているのが仇になるのか、
逃れられる気がしない
「んっ、んん!
んんん?!」
「はぁ....んっ....あ、ふぅ....
んんっ....」
僕の思いは余所に、藍は
舌を絡めるキスに没頭する
熱くざらついた舌が妙に魅力に感じる
密着する胸もお腹も、
比例して熱さを増していくようだった....
心臓が早鐘を打っていて
今ではどちらの熱さが優っているのか
見目つかない
それと、心地よさと微睡みにのまれ、
このままでも良いかと思えてきてる
藍の柔らかな肉体、
瑞々しい唇に溢れる吐息
ムッチリしたお尻がモゾモゾと容赦なく動き
何かを誘ってるように動きがエロくなっていく....
長い10分ほどの
情熱的で扇情的なキスをしてから
藍は離れていった
繋がった銀の糸がまだ僕たちを繋
満足
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-17 09:18:34
2495文字
会話率:48%
蝶と蜘蛛のお話です。
昔書いたもので、私自身なかなか気に入っています。さくっと読めます。
最終更新:2015-03-18 15:14:45
1603文字
会話率:0%
赤い糸なら良かったのか
銀の糸では結ばれないのだろうか
最終更新:2013-03-30 20:12:48
2860文字
会話率:39%
銀の糸は、昔聞いたアイヌの民謡をもとに作りました。作品名は覚えてないです。すいません。
最終更新:2011-06-11 21:55:32
367文字
会話率:0%