――未練を持って死んだ魂は金魚になる。
石動秋葉は、生まれつき空飛ぶ金魚が視えていた。
ある日、空飛ぶ金魚を探す男・御縁叶冬と出会う。
女性を虜にする見目麗しい叶冬だが、ミュージカルのような口調と立ち居振る舞いをする奇天烈な男だった。
秋
葉と叶冬は協力して金魚の調査をするが、秋葉は自信の出生に隠された真実と向き合うことになる。
金魚に囚われた二人のバディミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 14:37:41
26571文字
会話率:53%
空飛ぶ金魚に囲まれた俺に女は言った。
――殺すかい?それとも殺すかい?
宮村夏生は妹の沙耶が十六歳になった日に心中した。
しかし夏生は奇しくも一人だけ生き残ってしまう。
そして呆然自失としていたある日、夏生の目の前に空飛ぶ金魚が現れ
る。
金魚を追って行くと、その先にいたのは死んだはずの沙耶だった。
けれど沙耶は夏生から逃げるように走り去る。
そして今度は沙耶を追って行くと、辿り着いたの一軒の喫茶店だった。
そこにいたのは一人の女だった。
「ようこそ金魚屋へ。君が来るのを待っていたよ」
金魚とは未練を持って死んだ死者の魂だと女は語った。
そんな金魚を弔う《金魚屋》が導く先に待つ夏生の選択。
そしてその選択がもう一人の兄の選択を導いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 19:49:34
103226文字
会話率:39%
一緒に夏祭りへ行くはずだったその日、棗累(るい)の双子の弟、結(ゆい)が脳死となった。
お土産に頼まれた金魚を持って縋りつく累だったが、結が《鯉屋の跡取り》として死者の世界に連れ去られてしまう。
累は結を連れ戻すため、死者の魂である金魚を
《死分け》する《金魚屋》に身を置いた。
そこで累は死後の魂のカーストを見る事となり、結が背負わされるものの重さを知る。
累は金魚屋で出会う人々の力を借り、結を取り返すため鯉屋に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-09 18:04:23
146602文字
会話率:54%
冬の夜の金魚屋台の話
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最終更新:2017-10-13 01:35:24
7308文字
会話率:48%
僕は恋の三角関係に悩んでいる──だけど、正直それどころじゃない。今年もこの街に夏がやって来た。誰も望まない夏。海パン男を追いかける偽警官。銃声と奇妙な叫び声が街中を駆け巡る。奴らは単なる愉快犯なのか?──それとも、なにかの模倣犯なのか?──
10年前も同じ出来事がこの街では引き起こされていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-15 22:00:00
65528文字
会話率:26%