二十三歳にして童顔・低身長で小中学生に見間違われる青年・栗丘みつきは、出世の見込みのない落ちこぼれ警察官。
しかしその小さな身に秘められた身体能力と、この世ならざるもの(=あやかし)を認知する霊視能力を買われた彼は、あやかし退治を主とす
る部署・特例災害対策室に任命され、あやかしを誘き寄せるための囮捜査に協力する。
反りが合わない年下エリートの相棒と、狐面を被った怪しい上司と共に繰り広げる退魔ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 15:32:15
115187文字
会話率:38%
魔物が現れる不思議な土地、大鳳市。
この街において怪異は日常。魔物が日夜不可思議な事件を起こす。
魔物を退治して事件を解決する者をいつしか人は退魔師と呼んだ。
退魔師は魔物と契約し、魔をもって魔を滅する。
父親の転勤で引っ越してきた泉水
勇樹はある日、予備校の帰り道に魔物に襲われてしまう。
窮地に陥った泉水を救ったのは近所に住む退魔師、綾瀬さつきだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 13:53:36
115994文字
会話率:35%
山背陽人(やましろ はると)はごく普通の高校二年生だが、一つだけ特別な点があった。古来より人から血を吸う『求血鬼(きゅうけつき)』と戦う『献血師(けんけつし)』が、彼の裏の顔だった。普通の高校生と『献血師』。同じく『献血師』である幼馴染の
蘆屋深陰(あしや みかげ)と共に、二つの顔を使い分けながら陽人は暮らしていたが、深陰より力が劣る陽人は「おとり役」などと言われていた。二人は登下校も昼食をとるのも一緒。友人たちから仲を冷やかされながら、暇さえあればケンカをしていた。
そんな日々は、転校してきた同業者の少年・五条政臣(ごじょう かずおみ)によって音を立てて崩れ落ちていく。彼は高い能力を持っているが、隙があれば往来であろうと演説をする超のつく変わり者。政臣が来てから、深陰の様子は目に見えて変わっていった。
時を同じくしてもたらされた『求血鬼』の目撃情報。陽人のクラスメイトも襲撃されるが、それは始まりに過ぎなかった。
陽人たちをあざ笑うかの如く、挑発的行動をとる『求血鬼』。
『求血鬼』の目的は何なのか、政臣はなぜ転校してきたのか、そして、深陰の様子がおかしくなった理由は……?
そのすべてが明らかになったとき、世界に大きな危機が訪れる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-25 20:01:43
111122文字
会話率:51%
退魔士は殉職して当たり前。
すべては世のため、人のため。幼少から魔物と戦う事を宿命とし、死ぬまで戦い続ける。
これは、もはや常識。世の理。世界はそう言う風にできている。
今宵も、幼い少女が独り。震えながら刀を振るう。
いつか魔物に殺されるま
で、その任と恐怖から解放される事は無い。
――イカれてる、こんな世界、狂ってる。
当然のように世を満たす狂気に、その男は反逆しようとした。
世を呪い、吠え立て、牙を剥き、やれるだけの事をやった。
……だが、及ばなかった。
男は、最期に願いを託す。
誰でも良い。あの少女に救済を。
あの少女に、人並みの幸福を。
――その願いを、聞き届けたのは――
「クァパパパ! オレがお前さんを幸せにしてやるよッ!」
今ここに――河童であるこのオレがッ! 宣言しよう!
これはイカれた悲劇的世界の終幕ッ!
そして、愉快な笑劇的反逆の開幕であると!
ククク……クァーパッパッパッパ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-25 18:32:07
68253文字
会話率:27%
「我々の知る現世(うつしよ)は、世界の一部にすぎん。
角を曲がったすぐそこから、茫漠たる幽冥(かくりよ)が広がっているのだよ」
時は現代、ところは東京。
曲直瀬燐太郎は、幸先町の神社・水秦神社を預かる宮司である。
彼は幼馴染の辻杏子から、
眠ったまま起きない少女の話を聞く――
この世には、理外の存在がいる。
人や獣と異なる生態をもち、ときに奇妙な現象を引き起こす。暗がりに潜む、異形のものたち。
彼らの声が聴こえ姿が視えてしまう、若き自堕落神主の冒険。
「この世はね、詞(ことば)でできてるのさ」
◆
連作短編~中編形式。章ごとに完結。
退魔ものというほどにはすっきりしない、現代妖怪譚です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-11 01:02:48
52230文字
会話率:36%
学園退魔ものです。
世界観の一部に、「ゴーストハンターRPG」を利用しています。
ただし時代は現代で、現代科学とオカルティックなものが共存しています。
メインの登場人物は、RPGでいうプレイヤーキャラに相当するので、みんな何かしらの能力が
あります。
ただし無双できるほど強力でもありません。
それでも良いという方はどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-17 15:03:48
56764文字
会話率:46%
平安時代を舞台にした、退魔もの。
都では、お年頃で高貴な姫たちが次々と意識を失い倒れるという、原因不明の怪異が起きている。主人公の健たちは、やんごとなき筋からの依頼で姫君たちの調査をはじめた。時を同じくして、春なのに桜がまったく咲かないとい
う事実にも突き当たる。健は、とある特殊能力で事件を解決してゆくが、さてその真相は……「つきはおぼろにひはにしに」。
コバルトさんの短編新人賞で、はじめてもう一歩に選んでいただいた懐かしい作品。2008年執筆。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-14 23:41:42
8656文字
会話率:35%