姉に金も愛情も全て注ぐ両親。持ち物は全て姉のお古で、部屋の中から出ることは許されない。男の子を望んでいた貧乏な男爵家で女として生まれてしまったミルティアは、本人は気付いていないが家族から虐げられる日々を過ごしていた。
そんなある日。国に
とって重要な局面で様々な占いを行う伯爵家に、男爵家から娘を嫁がせるよう王命が下る。どうやら王宮で跡取りの伯爵子息が、一人前と認められるための『嫁取りの占い』を成功させたらしい。
男爵家は娘ならどちらでもいいだろうと、厄介払いのようにミルティアを差し出す。しかも本人は「老人のような白髪の男性」としか聞いていなかったので、本当に老人だと勘違いしていたままだったが……。出てきたのはなんと、顔が隠れるくらい深くフードを被っている人物だった!
さらには、偶然伯爵子息の素顔を見てしまった実の姉から、ある日突然「婚約者を代わってあげる」という内容の手紙が届いて――。
国内唯一の占い師一家の伯爵子息と、ちょっと天然な薄幸の貧乏男爵家令嬢。占いによって出会った二人の、普通だけど普通じゃない、でも王道な恋物語。
占いから始まる、淡い恋の行方は――。
※淡い二人の恋が始まっていく様子を、ゆっくり丁寧に書いています。最初からフルスロットルではないことをご承知の上、お読みください。
☆毎日更新中!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 21:47:29
129512文字
会話率:32%
孤児の少女ティーナは、体に不思議な模様が刻まれていることから怪物の子と呼ばれ、虐げられていた。 ある日、乗っていた船が嵐に遭い、ティーナはある島へ流れつく。そこは、魔法の翼で空を飛ぶ、不思議な人々が暮らす島だった。 友人もでき、新たな生活を
始めるティーナだったが、あるきっかけで自分が背負う特別な使命を知ることになる。
※この作品はアルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-12 15:00:39
166328文字
会話率:45%
片田舎で生まれ育った男爵令嬢は、過去の記憶を夢として頭に流しこまれた。
しかもその夢は悪夢としか言いようのない酷いもの。
前々世では、公爵家の次男として権力を笠に着て女を食い物にし、最期は刺殺されてしまう。
前世では、孤児として生まれながら
も高級娼婦となって男を手玉に取った挙げ句、今度は絞殺死。
性別も生まれた立場も間逆ながら、どちらも非業の死を遂げた主人公。
しかも質の悪いことに、どちらも死の間際だけは鮮明な記憶が残っているのに、それ以外の記憶がひどく曖昧でなんの役にも立たない。
少女は『今世も最期は殺されるのね』と絶望する。
だが少女は、簡単に人生を諦めない。
『愛など要らない。とにかく平穏無事な人生を』
三度目の人生を、ただただ穏やかに暮らすことだけを望む少女であったが、運命は彼女に優しくなかった……。
※ループ等の、同じ時間のやり直しではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-09 12:21:24
145531文字
会話率:33%
かわいいは正義。それを地で行くのが幼なじみ花園美優。歩く逆ハー製造機の美優はなぜか、イケメンたちなどそっちのけでなんの取り柄もないわたしに四六時中べったり。そのせいでわたしはとばっちりを買いまくって散々な毎日を送っている。もう少しまともな生
活を送りたいと考えた矢先、それは突然はじまった。「お待ちしておりました、我らを救い給いし運命の姫君(プリンセス・ディスティニア)よ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-07 17:45:34
29547文字
会話率:29%
現実はシビアだ。それはどうやら日本だろうが異世界だろうが変わらないらしい。俺こっちに来てから迷子みたいに帰りたい帰りたいって言ってるんですけど。ああもうホント、笑えねーんだよ!
最終更新:2012-02-23 19:49:45
2459文字
会話率:38%