七つの王国を股に掛ける大帝国グラン・ベザ――。
かつてそこで王女と呼ばれた少女は、時を経て、選帝侯ヴァレンティン大公家の公女としての生を全うしていた。やがて再び過去に両親と故国を奪った争い、皇帝戦が起こるであろうことを知りながら、″皇帝とな
る者”ではなく″皇帝を見定める者”として。
それで何ら、問題はなく、上手くいっているはずだった。故国ベルテセーヌで、王位を簒奪した王の息子が″婚約破棄騒動”なんて起こすまでは。
私の故郷で、よくもザマァ事件なんて起こしてくれたこと!
その上、別の国の皇子様に見初められましたですって? 冗談じゃない!
勝手に王位を奪っておきながら勝手に国を混乱させた貴様ら全員、その責任は、きっちりと支払っていただきます!
過去のしがらみと今の友情。
捨てたはずの国と捨てておけない悔恨。
そして再び訪れる皇帝戦――。
かつて王女でありそれを誇りに思っていたはずの公女が、お綺麗事をばっさりと切り捨てながら、奮闘します。
「私は、リディアーヌ……リディアーヌ・アンネレット・クリスティナ・ド・ベルテセーヌ――皇帝クロイツェン七世に両親を殺された、“墓の下の王女”よ」
たとえもう自分が帝位につくことはできずとも。
自分の手で、自分の戴くべき者へ、両親が手にできなかった冠を取り返すために――。
※多少の残酷表現などが有ります。苦手な方はご注意ください。
※ブクマ・評価などいただけるようでしたら、有難うございます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 09:30:00
622242文字
会話率:51%
千年前より起こるイルカーシュ女王国。
精霊との契約により栄えたその王国は、滅びを迎えようとしていた。
王子の反乱。契約精霊の寿命。他国からの進軍。
女王が崩御し、混乱する国内で、死にかけた王女サージャは自分の恋心を、やっと自覚した。
しか
し、争いの中、知らされた情報は、サージャを混乱に陥れる。
一方それを打ち明けられた護衛騎士ギルスは、決意を固めた。
俺が貴女を幸せにする。
だが、時は待ってくれない。
サージャはイルカーシュ女王国が復活するその日まで戦い続けることを誓う。
更に、サージャには人知れぬ役目があった。
全てが明かされ、二人が辿り着く先は―――
これはサージャとギルスの、ゴールインまでの恋物語である。
※終わりから始まる恋物語、再掲載になります。
以前の作品は作品一覧にございます。大きなルートを変える予定はありませんが、全文書き直します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-16 02:05:03
261280文字
会話率:40%
歌うことが好きな私は、最期に歌と音楽に溢れた世界に生まれたいと願った。
願いは叶ったけど…そこは転生前にしたことのある乙女ゲームに似た世界だった。
祈りの歌と剣と騎士の世界…
ヒロインに転生したはずなのに死亡フラグが早速立ってます。
入学し
た学園では脇役転生者の方にヒロインの座奪われてました。
でも、そんなの関係ない…歌に溢れた世界に生まれて幸せだから
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-23 19:07:44
30406文字
会話率:15%
「よくお聞きなさいね。レント、ソウヤ、マリカ。
私[わたくし]にとって、この世界は現実であってそうではありません」
・・・・・・さっぱり訳がわからなかったけれど、だいすきな母の言うことに間違いはなかろうと、彼らは素直な心で母の話をよく聞
いた。
そんな賢く美しく強い母が彼女の言葉[予言]通り、若くして急な病に倒れこの世を去って早2年。彼らは母の残した手記を読み回して家族会議を開いていた。
「これは・・・母上が一番嫌がっていらしたパターン、か・・・?」
「うわあ・・・頑張るんだよ、マリカ」
「・・・わたくし修道院に入りますわええそうします」
「「「Σは、はやまるなマリカっ!」」」(兄2人+父)
彼らはちょっと(かなり)特殊な境遇の女性(とある王侯貴族恋愛物語の 悪 役 な貴族令嬢に転生してしまった現代知識ちーと、な、真 人 間)を母親に持つ、(とある王侯貴族恋愛物語続編(第二世代編)の悪、役・・・?)貴族3兄妹(母に厳しく躾られた真人間)。
これはそんな苦労症で家族思いなとある上流階級一家の、平穏キャッチャーなお話である。
母親譲りの口グセを斉唱して、今日も参ります!
せーのっ
「「「面倒事はごめんです!」」」(3兄妹)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-21 14:50:41
1971文字
会話率:24%