ずっとずっと昔。でももしかしたら遥か未来に起こるかも知れない。
あの空の果てよりずっと先。はたまたこの扉の向こう側にあるかも知れない。
今日もどこかで冒険者たちが剣と魔法の火花を散らす、そんな世界の物語。
広い世界を股にかけ、3匹のトモダチ
と共に旅を続ける格闘戦士の少女・ドロシー。
その目的はただ一つ。「ボクより強いヒトと闘いたい」ための武者修行。
悪名轟くゴブリンの山賊団を一掃し、疲れを癒す為に立ち寄った国『ワンダーランド』。
黒山だかりの喧騒に耳をすますと、なんでも王城の闘技場で参加者自由の武闘大会が開催され、優勝者には女王の宝物殿の中から両手で持ちきれるだけの宝が与えられるという。拳ほどの大きな金剛石の詰まった宝石箱、天使の羽根で織られたドレス。目も眩むような宝物で埋め尽くされているという宝物殿。富も名声も思いのままだろう!
それを聞きつけるや否や、大きな瞳を爛々と輝かせ、3匹の制止も振り切り、屈強な戦士や怪しげな呪術師の人波を掻き分けて声高に参加申し込みの名乗りを上げるドロシー。
その姿を仕方無いとばかりに見つめる3匹。
彼らはよーく知っていた。ドロシーが富や名声に、これっぽっちの興味も無い事を。
彼女の行動の根底にあるのはただ一つ。
そう、「ボクより強いヒトと闘いたい」だけなのだ。
その純粋な想いから起こした行動が、その後の彼女だけでなく、
この世界そのものの運命さえを大きく変えていくことになるのだが・・・
いくつもの想いと運命とが交差して、大きなうねりへとつながっていく壮大な物語。
新しい冒険の扉が、いま開かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 00:52:05
5450文字
会話率:20%
昔々、あるところにライオンがいました。
ライオンは年をとっていましたが、今なお筋骨隆々で、その狩りの腕は衰えというものを知りません。
しかし、ライオンはもう、森の王を名乗ってはいませんでした。やたら外に出ることもしていませんでした。
彼はただ、朝から小鳥たちの鳴き声に、耳をすますのが趣味だったのです。
ある日、ライオンのことをよく知らない、幼いリスが、ライオンの住むほらあなの前へとやって来ました。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-02 03:03:05
2848文字
会話率:34%
吉沢心美と石原黒音は幼い頃から家が隣同士の幼馴染。自分の胸の内を話すことが苦手だった心美に寄り添い続けた、黒音。いつしか二人はお互いを意識し始める。そして、想いを伝えられないまま大学進学へ。それでも密かにお互いを思い続けていた。しかし、大学
院へ進むと同時に黒音と連絡がつかなくなってしまい……。お互いを一番に生きてきた幼馴染が織りなす純愛ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-11 21:46:07
2016文字
会話率:42%
ジリリリリーン、
ジリリリリーン、
我が家の黒電話が鳴っている。
漆黒のボディーに滑らか曲線。丸いダイヤルに時計状に示された数字たち。最新インダストリアルデザインにも引けが取らない秀逸なセンス。
電話という物とはこうでなくてはいけない。そう
いうものだ。
骨董品的品物だが、我が家では現役だ。
今日も、黒光りしたボディがベンツの様な貴賓を醸し出している。
ゆっくりと回るダイヤルが、一瞬、時を止め、戻るまでの時間で、相手への思いを叙情的な感情で味わせてくれる。
そこで一句、
「秋の夜の 鈴虫の様なベルの音 耳をすます我一人」
お粗末。
ジリリリリーン、ジリリリリーン、
ジリリリリリーン、
しつこいな、
ガチャ、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-14 00:08:48
2324文字
会話率:44%
うつろ舟
ある日、川の上から小さな家ほどもある器が流れてきました。それはぴったりとしたふたをされて、ゆらゆらと揺れています。大きいのに、水に浮いているのです。
村の男たちが三人そこに通りかかり、大急ぎで川へかけ降りました。器はとても大き
いのですが水につかっているのは下のすこしの部分だけで、ぷかぷか浮いています。
三人は尻をはしょり川に踏み込むと、力を合わせて器を岸へ上げました。
器は岸へ上げたとたん突然どすんと地面に落ちて、もう少しで三人は足の指先をつぶされてしまうところでした。
「これはなんだろうか?」
「中から何か音がするよ。ひっかくような音がするよ」
通りかかった男の子が、言いました。
そう言われて耳をすますと、確かに何かをひっかくような音が中からきこえてくるような気がしました。
「まさか、中に誰かいるのかな?」
「誰か、というか、何か、かな?」
三人は顔を見合わせ、男の子は三人が黙っているので退屈していなくなってしまいました。
「あけるか? あけないか?」
二人が問答していると、一番最初に器を見つけた男が器の上にのり、蓋を持ち上げていました。蓋は、大きさのわりに案外軽いようでした。
「おーい。勝手にあけるなよー」
二人は器の上に立った男を見上げて、声をかけました。
「あけなきゃ、なにが入っているかわからないよ」
なかにはなにもありませんでした。
「なにかあると思っているうちはなにかあるのに、あけてみるとなにもないとは」
何かを期待していた三人はがっかりしました。
「うつろな舟だー」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 21:38:21
634文字
会話率:45%
ある男の子は森の中に一本道を見つける。その先には石でできたイスがあった。そこに座って耳をすますと下から水しぶきの音がするのだった。
最終更新:2022-03-19 09:24:30
669文字
会話率:0%
なんで、お前が俺のことを…???
著 エレメンタル・ド・ジョニー
序章 「プロローグ」
身長161cmでこの面白そうな顔をしているのは誰だろう。そう、言うまでまもなく主人公の小松原 大誠である。
「ねぇ、小松原くん」クラスメイトの1番
の美女である吉田に話しかけられたことに対して、小松原は動揺を隠せない。
「ど、どどどどどうしたにょ?」噛んでしまった。そしたらクラスの女子は「やっぱり何でもない!あ、挨拶遅れたねおはよう!」と笑顔で去っていった。そこで小松原は「もしかして、吉田は俺の事…。」と淡い期待を抱いた。
その日の放課後たまたまトイレで一人ジャンケンしていたら、トイレの窓の外から吉田を含めた女子の騒がしいグループ、要するに陽キャの女子グループたちの会話が聞こえた。その会話が少し気になり耳をすます小松原は衝撃の事実を聞いてしまった。
「吉田まじウケる笑笑。小松原と話す罰ゲームとか見てて可哀想だったわー笑笑」小松原は開いた社会の窓が閉まらなかった。それに追い打ちをかけるかのように、吉田の声が聞こえた。「正直いって、臭い」この言葉を聞いてしまった小松原は手も洗わずにトイレを走って逃げだした。しかし、アルコール消毒はしたそうだ。急な話だが、小松原の学校には階段とエレベーターがある。なぜか小松原は涙を拭きながらエレベーターへ乗った。4階にいた小松原は1階のボタンを押して、ドアを閉めた。だがその時にエレベーターに大量の焼きたてのチーズ牛丼が降ってきた。チーズの熱さに耐えられるはずも無く、小松原は後日焼死体で発見されたという。
この作品は「https://twitter.com/b8_9i/status/1330152573966426113?s=21」にも掲載しています。
上記の作品の続編が私の小説となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-13 18:18:15
6390文字
会話率:65%
十村楓は今日も、男子トイレの前で耳をすます。
その扉の奥で行われる、抗えない現実から逃げ出せずに。暴力を受ける姫川優奈から、目を逸らすことも出来ずに。
十村はただ、見張りとして立ち尽くす。
もがくことも、叫ぶことも出来ない。
こん
な毎日が、いつまでも繰り返されると思っていた。
けれどその日、姫川は十村に声をかけた。帰りに買い物に付き合ってほしい、と。
「ただ荷物持ちをお願いしたい、それだけ」
それであなたも、少しは報われるでしょ、と。
十村には、従う以外の選択肢がなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-05 19:34:18
17414文字
会話率:30%
『Armonia』番外編です。
日直の仕事を終えた和音が第二音楽室へ向かうと、室内から4人が話す声が聞こえてきた。興味本位で耳をすますと……。
この作品は、ライブドアブログ、pixivにも掲載しています。
最終更新:2019-05-10 20:00:00
976文字
会話率:56%
僕は時々、通勤の途中で、行きかう人々の足音に耳をすます。
ある日、僕は足音の聞こえない人をみつけた・・・。
最終更新:2017-12-06 21:51:30
3555文字
会話率:11%
世界を悲観していた平凡な二人の、その後のお話。
不思議な縁は彼と彼女を曖昧でも確かに繋いでいるようで…
「目をそらす彼女と耳を塞ぐ彼」と一緒に読んでいただけたら幸いです。
最終更新:2014-01-14 19:24:52
8135文字
会話率:34%
どこにでもあるような珈琲チェーン店。背後から聞こえてきた物騒な会話に彼はついつい耳をすます。お題バトル企画参加作品。読みきり短編。(この作品は作者のホームページに掲載されているものと同じです。)
最終更新:2012-01-15 10:55:25
2574文字
会話率:40%
書きたい詩…困った時は…
最終更新:2010-10-16 15:00:00
175文字
会話率:0%