帰ろう。──外へ。
恋をしたのは10歳年上の男の人、薫さん。
なごみカフェで接客のまねごとをしながら居候をしている男性。
口は悪いけれど、いつだって彼の言葉は的確で──それから、おいしいごはんを食べさせてくれた。
けれど──。
彼には抱えているものがあって、私だって。それからなごみさんの「お願い」。
──それって。……私はどうすれば?
北海道の揺れる街で繰り広げられる切ないピュアラブ短編。
本作品は「エブリスタ」及びわたくしの創作用HP「Novelsてがわさく」へも掲載いたします。
また本作と対をなす本編シリーズ最終話は2021年1月に上下巻でAmazon、ebookjapan、紀伊国屋書店、コミックシーモアほか全国デジタル書店にて有料配信開始予定です。
挿入イラスト:yorutuki折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-15 20:00:00
7839文字
会話率:21%
安保闘争、全共闘が表象する過激な政治の季節が過ぎ去った70年代後半、
社会学者らは、若者のことを「しらけ」「やさしさ」「モラトリアム」世代と呼んだ。
まさにその頃、東京発のサブカルチャーに憧れた雨宮涼平は、九州の二流私立高校から
都内の私立
大学に入った。大学のサークルのジャーナリズム研究部に入った涼平は、
入部して来た、つぶらな瞳の川口優子に一目惚れする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-22 20:23:13
15333文字
会話率:1%
昭和42年1月から5月までの日記体小説。
都立高校3年生の僕はクラスのNさんに憧れ、Nさんも僕のことが気に入っている。卒業までの日々、二人は励まし合い大学合格を目指したが、僕は大学入試に失敗する。Nさんと過ごした日々は無残にも終焉を迎えてし
まう。気高くてコケティッシュなNさんのことを僕は忘れられないでいるが、大学生になったNさんはもう戻ってこない。志望校のレベルを上げた僕は復活を心に誓い予備校生活を始める。
エピローグとして2年後にNさんと再会したときの日記断章を載せている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-22 01:18:25
41215文字
会話率:28%