大正14年。4月から女学校に通う予定の柳原 笑美子(やなぎはら えみこ)は叔父の蓮次郎、同居人の惣佐が暮らす家へと下宿することとなった。売れない作家の蓮次郎は代書屋業も兼ねており、その恋文が人の心を伝える手助けをする様を見る中で、笑美子は蓮
次郎と惣佐の関係にも徐々に感づいていってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 11:44:25
14194文字
会話率:34%
翻訳家として働いていた早瀬桜は、突然異世界へと飛ばされた。
神様らしき人と出会った記憶は定かでは無いが、幸いにしてこの世界のありとあらゆる言語の読み書きが出来る能力を手にしていた。
ある日、村に住む一人の女性から相談事があると言われて話を聞
くと、意中の男性に告白したいが、上手く伝えられないという内容であった。
男性を前にすると、口が上手く動かないと聞かされ、打開策を練る。
そして早瀬桜は、女性から男性に伝えたい内容をヒアリングし、手紙をしたためる事にした。
これが後に、サクラの恋文屋と呼ばれる様になる店の始まりであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 19:00:00
5650文字
会話率:25%
安保闘争、全共闘が表象する過激な政治の季節が過ぎ去った70年代後半、
社会学者らは、若者のことを「しらけ」「やさしさ」「モラトリアム」世代と呼んだ。
まさにその頃、東京発のサブカルチャーに憧れた雨宮涼平は、九州の二流私立高校から
都内の私立
大学に入った。大学のサークルのジャーナリズム研究部に入った涼平は、
入部して来た、つぶらな瞳の川口優子に一目惚れする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-22 20:23:13
15333文字
会話率:1%