王都では若年層がとても多く、数年前の王太子夫妻の結婚を機に、結婚ラッシュに溢れていた。
愛の女神メジェトの聖女として活動するエレンシアの元にはさまざまな問題が持ち込まれる日々。
王族から平民や奴隷、はたまた異種族にいたるまでの結婚相談
から婚約破棄、離婚調停まで引き受けて忙しい。
そんな中、第二王子が侯爵令嬢を学院で婚約破棄するという珍事が発生する。
王家と貴族連盟との間に大きな亀裂が入り、現王政への批判が殺到、このままでは王太子の王位継承も難しいという事態に。
王家が信仰する女神メジェトの神殿に、この問題を調停して欲しいと依頼が入った。
女神の神託があれば、第二王子の婚約破棄も正当化できると王家は考えたのだ。
しかし、エレンシアは知っていた。
この世界にもはや信仰すべき主、女神メジェトは存在していないことを。
聖女は「神託」という最終兵器を用いずに、第二王子カップルの離縁を成立させる任務を負ってしまう。
だが、婚約破棄の裏には王太子妃と第二王子の秘密の愛が隠されていて――。
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https://34451.mitemin.net/i829231/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 22:58:47
111467文字
会話率:40%
「お前達婚約せい」
「「えっ?」」
クラプトン伯爵家のアダムとエヴァは異母兄妹だった。国法で異母兄妹による結婚は認められており、また王家と貴族社会を取り巻く状況もアダムとエヴァが結ばれることを是としていた。しかしエヴァは兄を男として見ること
が、生理的に受け入れられないのだった。思い悩んでいた夜、エヴァの寝室に現れたのは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 07:25:29
5366文字
会話率:34%
その王国には聖女と呼ばれる者が存在し、強大な浄化の力を以て、王国を平和のうちに栄えさせていました。
しかし、平和と繁栄に慣れきった王家と貴族達は、聖女の力を背景に周辺国に対して高圧的な態度を隠さず、搾取と変わりない形で利益を貪るようになって
いったのです。
そのような危うい背景を気にも留めることなく、好き放題に育った王太子とこれまた聖女に選ばれたことで好き放題を始めたご令嬢が、邪魔者になった王太子の婚約者を排するための断罪劇を始めてしまったのでした。
それが自分たちの破滅の引き金になるとは露程も思うことなく……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 07:00:00
4085文字
会話率:42%
私の姉ソフィアは、美しい人だった。 ガマガエルの主役レオンの祖母の事を、その妹から見た話です。ガマガエルの世界を主人公のレオンの視点から見えない事を補足しています。祖母は本当は淋しい女性だった事をお伝えできれば、と思います。
最終更新:2021-06-17 18:16:49
4425文字
会話率:16%
月華歴190年、セントアルク大陸。
大陸の一部ではあるが、長年と戦争が続いている。
王家と貴族が全ての執政を取り仕切る東の国、オーベル王国。
近隣諸国が一体となってできた西の国、アルケニア連合国。
戦争のきっかけはほんの些細な資源の取り合
いから始まりだった。
小競り合いが小競り合いを生み、死者を生み、お互いがお互いを憎みあい、各人の思惑が重なった結果両者は落としどころが分からなくなってしまった。
その結果国と民は疲弊し日々の生活すらままならない街も出てきてしまっている。
しかし、国は民を顧みずあるものは自身の利益の為、あるものは復讐の為と日々戦争に明け暮れてしまっている。
この物語はそんな国々に平和を齎した一人の人間の物語。
彼の名はアラン・クレーバー。
後に「英雄」と評される人物である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-25 00:49:17
592文字
会話率:0%