「アンタは1人じゃ何もできない」
事あるごとにそう言い放ってくるパートナー、成瀬美亜にうんざりしつつも葉村志吹は彼女をサポートし続けた。
過去にモンスターに右腕を喰われ隻腕となり、さらに何も特殊な能力を持たない自分を雇ってくれるのは美亜だ
け……そう志吹は思い込み、どれだけパワハラされようが耐えてきた。
しかし、現実は違った。
確かに志吹は隻腕で、特殊能力を持たない。だがそのサポート能力は最高レベルであり、美亜のダンジョン配信を見ている視聴者達の目当ても美亜ではなく志吹の完璧なまでのサポート能力だった。そんな高い能力を持つ志吹が放置されるわけがなく、彼は美亜より遥か格上のS級シーカー・唯我阿弥数にギルドへの勧誘を受ける。
「今日はギルドへの勧誘に来たんだ」
「そういう話なら美亜を交えて改めて場を設けるよ。今日はグラビアの撮影で忙しいから、後日都合の良い日に……」
「え? 成瀬美亜ちゃん? 彼女はいらないよ別に」
「ん? 美亜の勧誘じゃないのか?」
「君がどうしてもと言うなら入れてあげてもいいけど、特に魅力は感じないな。僕が欲しいのは君だけだよ」
自分に敬意を示し、真摯に接してくれる唯我と自分を見下し、雑に扱う美亜……比べるまでもなく志吹は唯我を選び、美亜とのパートナー契約を打ち切る。
新たなギルドで正当な評価を受け始める志吹。
一方で志吹を失い、動画の再生数が落ち込んでいく美亜。
やがて美亜は自分の失墜を志吹のせいにし、自分が所属するギルドにありもしないことを吹き込んで志吹を悪者に仕立て上げ、ギルドを率いて志吹への復讐を企てる……。
無能と罵られ続けた実は有能な男が、環境を変えたことをきっかけに正当な評価を受け始める迷宮成り上がりファンタジー、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 18:23:40
154361文字
会話率:48%
不登校の|江空出≪えからで≫ナイはある日突然異世界に飛ばされてしまう。
転生者に授けられる大いなる才能――を見事食いつぶし、学園首席の座に胡坐をかき、入学以前とは比べるまでもなく弱体化してしまった。
「あれはナイの全力の、十分の一といったと
ころか」「今ので相手の力量を量ったんだな!?」「入学試験のやつはこんなものではなかった」
「い、今のが全力だったんだが・・・」
久方ぶりに励起してじくじくと痛む魔導回路をさすりながら、ナイは己の(安い)プライドと見栄のために今日もあがく――そこそこ必死に!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 09:49:45
8705文字
会話率:34%
恋とプライド?比べるまでもないでしょう。
最終更新:2024-09-07 03:29:47
267文字
会話率:7%
ブラック企業に務めて2年目の八木原透は、いつも通り会社で寝泊まりをしたら、起きた時には謎の部屋!?何が何だか分からないが、うちの企業と比べたらこんなのは比べるまでもない精神でたくさんの試練を乗り越えていく!そして、そんな事のさなかにたくさん
の出会い、別れを繰り返していく。企業戦士が行く異世界ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-31 01:28:24
1094文字
会話率:62%
特別な人間は命なんて何とも思わない。
簡単に人を殺す事が出来る。
人に酷くする事が出来る。
ハッハッハ!
ではお聞きします。
あなたの家族、親戚、皆、みーんな、人を簡単に殺せるんですね?
もの凄い神様のご加護を受けてるんですねー
。
死なないんですね?
死ぬと何もかもおしまいなんですね?
幽霊もいないし、神様もいないんですね?
ほっほー。
では、お盆の日に、よく自殺者が出る海で泳いだら1億円!
あなたにはー。
是非泳いで欲しいです!
簡単、お安い御用でしょう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-24 18:17:02
2795文字
会話率:36%
『憂鬱の魔女』のゆううつ
プロローグ
【魔女】。
世界のそれぞれの魔法を司る象徴でもあり、魔力の元、オドを操る破壊の権化。
魔女は世界に七人存在していた。
全てを灼き尽くす【火烈の魔女】
全てを飲み込む【津波の魔女】
生命力の象徴【森奥の魔女】
狙いは必中【雷電の魔女】
何者も土に還す【土葬の魔女】
その守りは絶対【守護の魔女】
そして――
原初の魔女【憂鬱の魔女】
しかし彼女は何の力も持たない。力は魔女とは比べるまでもなく、そして彼女自身――
「……闘うのって憂鬱じゃねぇ?」
――戦うことが嫌いであった。
これは憂鬱の魔女と魔女達が織り成す彼女のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-20 09:00:00
15866文字
会話率:42%