ある日の事、地球に宇宙人が訪れて国境を開くことを要求してきた。
しかし、この地球という惑星は全土において意思統一が為されているわけではないので、数日に渡る議論により結局、この玄関口としての役割を誰かしらに押し付ける形になってしまった。
その
槍玉に上がったのは、島国であり先進国であるイギリス、それから日本であった。
この物語はその地球の玄関口、とりわけ日本側の入国管理局職員を勤める事となったある人物の日々の出来事を綴ったものである。
※12/31:職員名簿と諸国らを更新し、上に持ってきました!
※ハーメルンの方でも投稿しております
※誤字報告ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-06 11:57:55
403814文字
会話率:28%
尖った先端は、その行き先を求める。
そして、獲物を高く掲げて、誇らしげな顔をするのだ。
最終更新:2022-08-13 07:00:00
238文字
会話率:0%
「──俺を起動するに足る理由があったな、姫よ」
*
広大な森に囲まれた聖王国ミドガルズ。
かの国は、初代国王ギネヴィアが、魔王を討伐した際、囚われの十三の都市を統合し、建国したとされている。
そんな建国神話のある国を、現在、円卓十三姫
が議会によって統治していた。
姫はひとりにつき、一機の兵器──ギネヴィアの護剣を保有し、各領土を「平和的に」収めていた。
此度、国のあり方を決める議会が、王都にて催される。そこには、「辺境の姫」も当然、赴かなくてはならなかった。
──姫の名をランスという。
姫階級の「青年」である。
彼は議会で、槍玉に上げられるだろう。
そう、「辺境の姫」が議会にわざわざ喚ばれる理由は唯一つ、悪を負う為。
他の領主が連合を強める為の、捌け口なのだ。
此度の招聘も、耐え難い苦痛を得るためだ。
まだ運命を知らないランスは、ため息交じりに、あつらえの悪い馬車から、曇天を眺めていたのだった──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-28 18:55:07
6342文字
会話率:22%
学園中が憧れる王子なんて関係ない。
私の憧れる王子様は、あの日あのとき私を助けてくれた魔法薬学科の学年首席の苦学生。
瞳を縁取る黒い隈がチャームポイントの子爵家四男ラルフを一途に思う魔法一般科の伯爵令嬢エレノア。
大好きなラルフを射止める
ために東奔西走駆け回るのに、勘違い王子が邪魔をしてきて上手くいかない!
地味系ヒーローとポジティブヒロインの学園ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-13 15:02:02
11443文字
会話率:54%
ヒーラーのラゼルはその口下手と押しの弱さから腕があるのに軽く見られていた。
パーティーに失敗があれば槍玉に挙げられ、失敗がなくとも酷使されてぶっ倒れる日々。
そんな日常を打ち破ったのは、一人の男だった。
「俺には分かる。貴様は決して、十把
一絡げにしていい存在じゃねえ。今のような立場でいいはずがねえ」
男――最強クラスの冒険者と畏怖されるダルカス――の手を取ったラゼルはヒーラーという名目に隠された自身の本質『時を巻き戻す能力』に気づき、頭角を現していくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-19 13:20:43
2220文字
会話率:25%
201X年。水の都・大阪は大いに寂れていた。
俗に地盤沈下と呼ばれる大阪都市圏の大衰退。プライドの高い大阪人はその原因を『わかりやすいところ』に求めた。すなわち、親方日の丸の東京優遇政策、原発の停止による近畿圏の電力不足――などが真っ先
に槍玉に挙げられた。しかしながら、お昼のニュース番組を席巻するそれらの諸問題は決してモノの本質を突いていなかった。
かつて、江戸期には天下の台所、明治期には東洋のマンチェスターとまで呼ばれた大阪を大衰退させた本当の理由。
そこには当地に潜む『魔法少女』の影があった。
※去年ライトノベル作法研究所の方に投稿した作品です。自分のブログにも載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-25 08:00:00
28249文字
会話率:30%