とある日。たまには日常をリセットしたり、戻ったりする。
最終更新:2023-06-23 12:36:27
251文字
会話率:0%
辺境伯令嬢ウェスパルは王家主催のお茶会で見知らぬ令嬢達に嫌味を言われ、すっかり王都への苦手意識が出来上がってしまった。母に泣きついて予定よりも早く領地に帰ることになったが、五年後、学園入学のために再び王都を訪れなければならないと思うと憂鬱で
たまらない。泣き叫ぶ兄を横目に地元へと戻ったウェスパルは新鮮な空気を吸い込むと同時に、自らの中に眠っていた前世の記憶を思い出した。
「やっば、私、悪役令嬢じゃん。しかもブラックサイドの方」
ウェスパル=シルヴェスターは三部作で構成される乙女ゲームの第二部 ブラックsideに登場する悪役令嬢だったのだ。第一部の悪役令嬢とは違い、ウェスパルのラストは断罪ではなく闇落ちである。彼女は辺境伯領に封印された邪神を復活させ、国を滅ぼそうとするのだ。
ヒロインが第一部の攻略者とくっついてくれればウェスパルは確実に闇落ちを免れる。だがプレイヤーの推しに左右されることのないヒロインが六人中誰を選ぶかはその時になってみないと分からない。もしかしたら誰も選ばないかもしれないが、そこまで待っていられるほど気が長くない。
ヒロインの行動に関わらず、絶対に闇落ちを回避する方法はないかと考え、一つの名案? が頭に浮かんだ。
「そうだ、邪神を仲間に引き入れよう」
闇落ちしたくない悪役令嬢が未来の邪神を仲間にしたら、学園入学前からいろいろ変わってしまった話。
※アルファポリス様にて先行投稿中(2月中には追いつきます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 18:00:00
364519文字
会話率:38%
深夜散歩中、興が乗っていたのか思いのほか遠くまで来た。
川と山の間にある大きな広場。
刈り揃えられた雑草が緑の絨毯のようで眼に優しい。
深く息を吸い込み肺を新鮮な空気で満たしていると
遠くで白いものが動いているのに気づいた。
最終更新:2022-01-07 11:00:00
1311文字
会話率:14%
歌舞伎者(ダリル)。
そいつはどうしようもない半端者で、見かけばっかり派手に取り繕ったやくざ者だ。
けれど、鬱屈した世の中ってのには一陣の風ってもんが必要でさ。
それが人やら魔族(アスラ)やらがわんさと詰め込められた地底都市なら尚の
こと。
大都市ウヴォには無数の人間がいる。
その中に、地の底でどうにかこうにか息をしようって連中がいるのも不思議じゃない。
なのに奴らと来たら、新鮮な空気よりも吸いたがるのは奇妙な煙ばっかりさ。
これは地の底で愛煙のならず者たちが歌った、ひとつなぎの譚詩曲だ。
この作品は「カクヨム様」「マグネット・マクロリンク様」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-20 14:16:08
148368文字
会話率:16%
綺麗な青空、暖かい日差し、窓を開けたら新鮮な空気が吸える、こんな朝迎えられるはずだった。私はウィリアムズ 鈴。この世界に転生してきた転生者。平和に暮らしたいこれがたった一つの私の願いだった。──でも運が悪く私は魔法が使える。普通魔法が使える
と聞くとなんとなくポジティブなイメージがあるかもしれない。ゲームや物語の主人公が魔法を使えることも少なくはない。でもこの世界にも色々事情があって魔法使いが差別され、嫌われるようになっている。そうここは魔法使いが日々嫌われる世界──。魔法は捉え方によっては神から授かれた奇跡の力とも言えるし、呪いとも言える。そのせいで私は理想の朝も迎えられずここのいる。
っとここまではシリアスな感じだったけど暗い話じゃないから!宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-26 10:01:06
8981文字
会話率:68%
史上最大の規模で最後の大戦と伝えられている第二次世界大戦から二百年後の世界ー。
青々と茂る草木や森といった自然は、初夏がやってきたことを表現するかのように、世界各地でゆらゆらと風に揺られている。
透き通るほどに透明な水や新鮮な空気に恵ま
れたここ地球で、七月二日アメリカ主導のもと平和に向けた全世界を巻き込む共同声明が挙行されるはずだったー。
しかしその前日の七月一日、中国北部の農村に一つのミサイルが落とされたことで、事態は急変し世界に緊張が走る。
のちの第三次世界大戦の勃発である。
それから五年後の八月中旬、争いは日に日に激しさを増していき、一向に収まる目途が立たない世界情勢のさなか、先月誕生日を迎え一等兵に昇格したばかりの新米パイロット
大 空 夕 人 (おおぞらゆうと)
渡 辺 弘 明 (わたなべひろあき)
二名に出動命令が下された。
この出撃命令によって、二人にとんでもない災難が降りかかることになろうとも知らずにー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-16 23:00:00
378文字
会話率:0%
地方都市の山の中の家に住む直木賞作家の俺は、文筆家として現役で執筆し続けていた。出版社から絶えず原稿の依頼が来ていて、仕事には困らない。朝起きてから部屋の窓を開け、山の新鮮な空気を室内に入れた後、朝食にトーストを齧り、淹れていたコーヒーを飲
む。そして書斎に入り、パソコンを立ち上げて、メールをチェックすることから一日が始まるのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-18 19:18:41
2752文字
会話率:0%
一サラリーマンのボクは夏の朝、自宅マンションの正面の窓を開け、新鮮な空気を入れてキッチンへと入り、コーヒーを淹れる。その日の朝もコーヒーを飲んだ後、ベッドで寝ていた同棲相手の夏帆に会社に行ってくる旨告げ、部屋を出た。マンションから歩いて十五
分ほどのところに社があり、一日中企画書や上の人間が使う書類などを打つのに追われていたのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 17:09:40
2557文字
会話率:48%
二度目の入学式。
そんな新鮮な空気が漂う、二年生の始業式だった。
花陸東女子高と花陸西高が統合して、制服も校舎も新しくなった。私は前のままの制服だったけど、様々な格好の学生が通う新花陸高校は、初めこそ、まるでどこかの異国に迷い込んだかのよう
な様子だった。だけど、そんな異国に少なくとも私は、わくわくしていた。だって、あなたがいるから。また、あなたと一緒の学校に通えるから。その日が来るのを、私は、何よりも楽しみにしていたから。
けれど、そんな期待は、すぐに儚く散った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-27 16:52:28
1997文字
会話率:7%