調べて答えが出るうちが花なんだよと言ってみる
最終更新:2024-08-15 20:00:00
3581文字
会話率:4%
アニエス・レーヴェルジュは美しく、気位の高い伯爵令嬢である。
社交界の麗しの薔薇と呼ばれた彼女は、高嶺の花であった。
一方で、騎士である貧乏貴族のベルナールは、夜会の晩に生まれや育ちを嘲笑うような蔑んだ目でアニエスに見られたことを根に持っ
ていた。
――最悪の出会いから五年後、アニエスの家は突然没落する。父親の不祥事が原因だった。
周囲の人々は冷ややかで、何もかも失ったアニエスに手を差し伸べたのは、ベルナールだけだった。
彼は使用人として働くならば、衣食住を保証すると言った。
提案を受け入れるアニエスを見ながら、ベルナールは一人、ほくそ笑む。
「――ざまあみろ、お嬢様、うちでこき使ってやる!!」
しかしながら、一緒に暮らし始めて、アニエスの本当の姿が判明する。彼女はベルナールが思っていたような娘ではなかったのだ。
仕返しのつもりで家に招いたのに、予想の斜め上の展開となる。そんな元令嬢と不器用な騎士の、ほのぼの恋愛物語。
※九話下部に人物紹介を入れております。
※書籍化決定しました!10月5日発売です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-05 00:00:00
288980文字
会話率:43%
少し臆病で、典型的な事なかれ主義の日本人。
彼は、神の悪意に触れ、自身が久しく忘れていた悪意に敏感な自分を思い出す。
神の暇つぶしの為、悪意に彩られた転生。
そして彼と彼を大切に思う人々は、理不尽な悪意に包まれてゆく・・・。
最終更新:2017-12-29 23:00:00
2648文字
会話率:28%
食い扶持稼ぎに始めたバイトの雇い主が、どうもおかしい。
長身かつ大変に整った顔の所長だが、同時に特殊技能「ごみ箱」の持ち主であるという。意味が分からない。詳細を訊けないまま始まった幸(さち)のバイト生活は、座敷童だの背中の守り人だの常ならざ
るもの達が緩く登場しつつ、雇い主との偽装結婚という斜め上の展開に。
頭は切れるが最後の一線を越えられない三十二歳と、凡庸すぎる故に気持ちを打ち明けられない二十一歳。二人の「偽装結婚」が「本当の結婚」になるまでの紆余曲折を描いた話。
※自サイトにも転載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-12 16:14:59
383084文字
会話率:36%