「私はお前を愛することはないだろう。お前も俺に愛を求めないでくれ」
と言われて、心から喜んだ。
「なんて素敵な申し出でしょう!!では私たちは白い結婚でいいのでしょうか?」
白い結婚のまま夫婦仲は友人のように良く、愛人も一緒に暮らしながら幸せ
に暮らしていた。
愛人に子供が男の子を産んで皆に愛されるようになった時、愛人は突然亡くくなってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 17:00:00
4913文字
会話率:44%
――俺に群がる令嬢たちに灸を据えろ。
辺境伯令嬢のリーザは、若き皇帝クラウスからの依頼にどう対処すべきか頭を悩ませていた。
今は皇后候補を選定するため舞踏会が開かれている最中だが、実は粛清皇帝の皇后は極秘裏に決定しているらしい。リーザ
に求められているのは、皇后筆頭候補を名乗って囮になり、彼女に危害を加えてくるようなバカな令嬢を炙り出して叩きのめすことである。
これが単純に殲滅すれば良いのであれば、「青の魔女」と呼ばれるリーザは、陰険な女たちを気持ちよく塵に変えていただろう。しかし今回は、あくまで「灸を据えろ」という範囲の依頼である。
そして相手は他家の貴族令嬢……つまり、変に恨みを買うような立ち振る舞いは、領地運営の面でも悪手なのだ。
「師匠だったらどうするかなぁ……」
彼女の師匠は、キリヤという名の元暗殺者である。
かつて「キリヤ傭兵国」を一代で築き上げた彼は、実子に国の運営を譲るとさっさと引退し、一人の傭兵として各国を流浪していた。そして旅の途中に立ち寄った辺境伯領で、リーザに様々な技能を叩き込んでくれたのである。
「パンツ集め。師匠がかつてビアンケリア帝国を一人で相手取り、翻弄した作戦……か」
リーザが頭に思い浮かべたのは、ビアンケリア帝国滅亡のきっかけとして歴史書にも残っている大事件――謎の大怪盗が数多のパンツ集めたという怪事件である。その犯人は何を隠そう師匠のキリヤその人であった。
弟子であるリーザは、そんなキリヤの技術を学び、受け継いでいるのだ。
「仕方ない。やるかぁ。青の魔女らしく、皇帝のために、令嬢たちの――パンツを狩る」
辺境伯令嬢リーザは、そう決意した。
※この作品は「皇后筆頭候補(代理) は、“粛正皇帝”の最愛を求めない。」および「暗殺者キリヤのパンツ集め」のクロスオーバー二次創作です。作者様より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-20 10:10:42
28556文字
会話率:50%
伯爵令嬢エメリィ・フォンストは、親に売られるようにして公爵閣下に嫁いだ。
社交界では悪女と名高かったものの、それは全て妹の仕業で実はいわゆるドアマットヒロインなエメリィ。これでようやく幸せになると思っていたのに、彼女は夫となる人に「お前
を愛することはない。代わりに好きにしろ」と言われたので、言われた通り好き勝手にすることにした――。
※主人公がめちゃくちゃ腹黒になりますので要注意!
※この作品は、こちら↓の長編版となります。
https://ncode.syosetu.com/n5017ia/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-13 20:00:00
100000文字
会話率:26%
ルメリア・フィッシャーは運命の人。
だけど彼女は愛を拒み、愛を求めない、愛を信じない。
悪女にならない絶対条件であると思っているから。
『悪女レディ・ルメリア・フィッシャーは愛を拒む』の続編です。フェイ視点。
最終更新:2023-03-07 16:48:39
13505文字
会話率:46%
忌み嫌われる王女、エリザベートが母国に復讐を誓い、その中で真実の愛を見つけていく話。
最終更新:2020-08-21 01:03:07
17255文字
会話率:35%
ジョセフィンは婚約者のウェスティンを愛していたが、家同士の婚約に彼は愛を求めないようだった。ただ、彼はジョセフィンの魔力に興味をもっているので、結婚に異存はないらしい。そうしてある日の夜会で、彼は言った。美しい娘がいる、と。一目ぼれの瞬間に
立ち会ったジョセフィンは、自らの恋心を封印した。せめて美しく自分を磨き、彼には穏やかな日々をあげよう。いつか愛されるかもしれない日のために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-01 10:32:08
38796文字
会話率:40%