西暦2035年、魔法が当然の兵器として用いられる幕政日本下で、齢30歳にして大将格准将に上り詰めた天才がいた。
その名は草薙忠孝、魔法三高家である名門草薙家の当主で、こと魔法戦闘力においてはこの世界の頂点に位置するもの。
そして、その心に強
い歪みを抱えるもの。
それはひょうんなことから、前例のない魔法爆発事故に巻き込まれて死亡してしまう。
彼が目を覚ますと、そこは剣と魔術の中世異世界だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 20:35:20
3346文字
会話率:26%
戦乱の気配が近づく幕末。武家の三男、清浜三郎太はある日突然異世界に迷い込んだ。
故郷を探し、故郷で成し遂げられなかった道を探す三郎太の先々には多くの出会いや別れ、戦いが待っていた。
その手には二尺二寸の愛刀、蛇切逆安珍。武士の心を失わ
ず、不器用ながらも歩き続ける三郎太は、やがて世界の秘密と奇妙な縁にたどり着く……。
異世界を征く、頑固で短気なとある武士の――異世界(おちかた)物語
<漂泊篇:第一章>血に始まる衝撃的な出会いであっても出会いは出会い。三郎太が辿り着いたのは普通の町、普通の人々、うるさい聖女。真新しくも平凡な日常の中、異世界に迷い込んだ衝撃も薄らぎ始めたかに見えた頃、たった一人、異常な少女が牙を向く。武士であるなら恩に報いよ! 剣を執れ、三郎太!
<第二章>これは幻か妖術か。四人の巫女の導きで、辿り着いた山間の村はまるで日本。愛刀を失い傷心の三郎太に染みゆく巫女の優しさ、故郷を偲ばせる村の景色。全てが大安心。もはや旅に意味はなし。否! 一見故郷に似たる村、知れば知るほど浮き出る違い。こんなところに居られるものか! 孤独と郷愁は怒りと変わり、刃に宿りて夜に輝く。武士よ、迷いを断ち切り悪しき因習を駆け抜けろ! ……そして、『炎帝』は来たる。
<第三章>どんなに道を知らずとも、足を動かせば前に進む。いつしか国境を越えた三郎太がやってきたのは帝政ヴォルフス。若き皇帝フリードに乞われ、開拓事業に協力する三郎太であったが、フリードの思惑は別にあった。三郎太の前に立ちふさがるは英雄『太祖』、亡国の騎士団。侮辱は許さず、やられたからにはやり返す。面目を保つことこそ武士の本義! 立ち塞がる者は全て斬れ! ……だが人は鉄で出来てはいないのだ。忠孝の心は誰にも等しく作用する、いわんや武士をや。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-22 00:00:00
665083文字
会話率:41%
ほぼ自己流ながら刀の腕に長けている影浦刃辻。ある日弟子を数人持つ事になるが、気掛かりな事があり、また、自分の命を狙うものがいる事もあり、自分の素性を打ち明けないでいる。しかし、その弟子も過去に何かが・・・。
最終更新:2020-06-04 23:11:15
37031文字
会話率:54%
「僕は一度死んだ。こことは違う世界の話だ」
トーマ・クレセント、15歳。かつて地球という地で人生を終えた青年は、異なる世界で二度目の命を授かっていた。
前世の記憶があるがために生まれ故郷でははみ出し者扱いされていた彼は、異なる環境を求め
て魔導士を志す。そのために彼は、魔導士を養成する学術機関・エーデルガルド魔導学院への進学を果たすのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-29 21:22:41
58021文字
会話率:51%
「大正編」から13年が過ぎた昭和11年8月。東京は平和を取り戻したかに思えたが、刻々と迫る戦争の影。そして「あの男」は何者なのかを考える防人忠孝と智佐登の親子。「防人大戦」シリーズの折り返し点として書いてみました。
最終更新:2013-01-01 11:26:47
5740文字
会話率:76%
明治38年、日露戦争の講和に反対して東京、神戸、横浜と次々と起こる暴動。その陰に「ある男」の姿を見た男・防人忠孝。日露戦争直後の東京を舞台に繰り広げられる「防人大戦」シリーズ第1幕、明治編。
最終更新:2011-06-06 16:20:34
12082文字
会話率:59%
あの群雄割拠の戦乱の巷で、もはや伝説の人となった源九郎義経。その生死は依然として謎のままであった。しかしその知られざる一つの説話がある。勿論それは時代的検証外の想像に依るものが大であり、その世界に詳しい専門家からすれば、たわいの無い絵空事か
も知れない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-18 23:18:09
70690文字
会話率:44%