こけおどしのでっかさに、終わりたくはない。
最終更新:2025-05-23 10:26:35
303文字
会話率:0%
中学二年の音内 理歩は、人の感情が苦手な女の子。
仕事の忙しいシングルマザーの母に、週末は祖母の家に預けられて日々を過ごしている。
そんな、夏を目前にしたある日。
理歩は祖母から、坂の上の風変わりな女性を紹介されて……
自分の中の《感情
を受信する器官》を持て余す、中学少女と若い女性。
そして、女性を追いかけ、少女を威嚇する男。
そんな三人の、一つの繋がりの形を見つけ出すお話。
©2018 壺天折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 15:47:09
83011文字
会話率:25%
あかり、ゆうな、まことの文芸部員三人が、部室でショートストーリーを書いている。しかしまことが書いた小説に対し…。「張り子のトラの穴」にも投稿しました。
最終更新:2021-11-01 06:00:00
14357文字
会話率:1%
八幡神社裏のお稲荷様に願かけを行なうと、恋の願いが叶う。そんな噂を聞き付けて、神社の縁日にやってきた仙台藩士の娘、佐保は奇抜な身なりをした若者と出会う。見た目とは違い、思いやりのある態度が感じられる彼に好感を抱くが、彼には秘密があり…
最終更新:2019-07-02 17:00:00
94254文字
会話率:55%
人間の体とインターネットを接続する夢の端末が技術的に確立されて四半世紀、その技術は凄まじい勢いで世界中に広がっている。一方でその爆発的な普及速度にインフラが追い付かず端末の使用に危険性を訴える声もあったが、享受できる恩恵の前には張り子同然
だった。人々は今も、その危ういサイバー空間でインスタントな快楽を味わっている。
そんな時代、得意のハッキング技術を駆使して探偵事務所をしている深山のもとに依頼が舞い込んでくる。大物政治家の暗殺未遂事件の首謀者を特定しろ、と言う聞くからに厄介なものだったがこの依頼にはもう一つ厄介な“おまけ”が付いていた...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-07 20:00:00
50789文字
会話率:47%
後編は第五章、妹の記述から始まります。
○家族の銃後も前線と変わらない戦地であることを語っています。都市は激しく爆撃され、国民は鋸屑(のこくず)をパンにしたり、蛹(さなぎ)の佃煮(つくだに)や鼠を食べたりしました。
銃後も前線も変わらな
いという描写は、この作品のテーマの一つです。
○頭から腐っていた鯛(たい)
勝一は日本に帰還しますが、東条英樹はじめ大本営が実は「張り子の虎」だったのではないかと思い始めます。
昭和天皇の「人間宣言」も「白黒逆転」の世界ではないかと疑います。このように黒を白とした「逆転の昭和」に迫ることも本作品のテーマです。
○「昭和の落日と鎮魂」が主テーマです。
母が最後に語ります。
「私たち家族にとって昭和の前半は、どうやら〝落日の時代〟だったような気がいたします。日が落ちていくように戦争の進行と敗戦とともに家族、家運が傾き、衰退していったからです。私たちの希望は過去の日々からのみ汲み取れることを信じ、その様子を記録に残します。この記録は私が家族に捧げる、いわば鎮魂の歌でもありますね」
本作品は「DLmarket」でも発表しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-25 04:15:41
41742文字
会話率:25%