家の前を通りかかった唐物屋の若旦那、「亥の」を大工の棟梁が呼び止める。彼の母親から夜遊びが過ぎると愚痴をこぼされていた為、それを言うためだった。ところが彼は吉原の仲見世の遊女から確かな起請文をもらっているという。嫌がる亥のから無理にと言って
見せてもらうと棟梁の顔色が変わる。なぜならその起請文を書いた遊女、喜瀬川は自分に対しても同じ起請文を書いていたからだった。そこへ経師屋の職人の清公が通りかかる。訳を話して起請文を見せると彼は猛烈に怒り出す。無理もない、彼もまた喜瀬川から起請文をもらい、なおかつ二十円と言う金までだまし取られていたからであった。三人は喜瀬川にさんざん嫌味を言ってやろうという事になり、吉原へ乗り込む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 22:37:55
14208文字
会話率:1%
大工の棟梁政五郎が大きな仕事が入ったので普段面倒を見ている、腕はいいがすこし頭の回転が遅く場違いなことを言う、与太郎の元を訪れる。
すると元気がない為事情を聴くと、家賃を滞納して商売道具の道具箱を家賃のかたに持っていかれてしまったという。そ
れを予想していた政五郎は金を貸すが八百文持ち合わせが足りなかった。
この金の不足と与太郎の言葉のかけ違いがとんでもない騒動を引き起こすことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 21:49:55
16291文字
会話率:2%
白井すず 32歳 保育士 子供大好き
幼い頃、両親をなくし、東京下町に住む祖父母に育てられた。祖父は大工の棟梁。拳と手土産を持たせれば丸くおさまるという持論を持つ祖父。この祖父をうまくあしらうことができる祖母。2人とも祭が大好き。近所の人た
ちも同じような持論の持ち主たち。みんなで話し合い、みんなで子育てをする、そんな環境で育った私。
憧れはクレヨン〇〇の紅サソリ団や俺たち〇〇の明美に憧れる、特にロングスカート。高齢の祖父母が亡くなり、近所の人に助けられ、念願の保育士になった私。
その私が転生?侯爵令嬢?お決まりのここはどこ?私は誰?の状態。初っ端から、目の前の男に婚約破棄宣言。受けて立つ!
それからのドタバタ?ラブコメディ?シリアスもあるかもしれない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 06:00:00
46246文字
会話率:62%
カステラじたての、レンガづくりのおうちをたてて。いつまでも、しあわせにくらしましたとさ、をしよう!
最終更新:2022-10-23 07:00:00
586文字
会話率:0%
大工の技倆は素晴らしいのだが、「のっそり」という蔑まれた渾名を付けられるくらい、魯鈍で世渡り下手の十兵衛。今度、谷中感応寺に五重塔を建てる話を聞きつけ、今こそ自分の力を発揮してみたい、必ずこの仕事をしてみたいと切望する。しかし、もう一人、こ
の仕事を是非とも請け負いたいと願う人物がいた。十兵衛が常々世話になっている大工の棟梁の源太である。二人は、是非とも自分にと、申し出るのだが、感応寺の名僧、住職の答は……。そして、二人は……。
五重塔建立に携わる大工の執念を描いた名作、幸田露伴作「五重塔」を現代語(勝手)訳してみました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-27 07:54:00
68674文字
会話率:15%