鈴木よしおは日本の霊能力者界隈でも屈指の祓いの業を持つと賞賛されている。
確かにそうだ。
よしおはこれまで多くの除霊を成功させてきた。
これからも成功させるだろう。
よしおが怒りを忘れない限りは。
怒りこそが彼の除霊の根源である。
そして彼が怒りを忘れる事は決してない。
なぜなら彼の元妻は既に浮気相手の子供を出産しているからだ。
しかも浮気相手は彼が信頼していた元上司であった。
よしおは怒り続ける。
――憎い、憎い、憎い
――愛していた元妻が、信頼していた元上司が
――そしてなによりも愛と信頼を不変のものだと盲目に信じ込んで、それらを磨き上げる事を怠った自分自身が
熱した泥のような怒りの源泉は、よしおに膨大な霊力を与えるだろう。
その力を以って彼は悪霊を、怨霊を、死霊を、あるいは他の邪なる存在を祓い続ける。
※
本作は霊能力者、鈴木よしおシリーズの連載版です。本作は気分転換に書き散らしていたものなのですが、同じシリーズの短編をばらばらと投稿すると色々と鬱陶しいかもしれないので、一本に纏める事にしました。
以降、鈴木よしおシリーズで更新があった場合は連載版に投稿しようとおもいます。
中旬くらいまでには短編の方は削除します。
なお、その場の気分でパっと書いて投稿してるものなのでプロットも完結保証も何も無いです。
カクヨム・ハーメルンでも同時投稿してます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 14:00:35
102185文字
会話率:11%
「このクラスに、皇家の血縁が紛れ込んでいる」
六道術(リクどうじゅつ)という超常の力が当たり前となった現代。
新学期を迎えた劉邦院(りゅうほういん)学園の二年C組に暮神紅理亞(くれがみ くりあ)という新任教師が担任となった。
クラスで
変人扱いされてるけど洞察力に優れた椋帷(むくのき とばり)は瞬時に暮神紅理亞がただの教師でないことを見抜く。
実は暮神紅理亞は皇家の暗部の人間で、二年C組の中に隠れた皇家の血縁を探るために来たスパイだった。
名家の御嬢様・暁風鈴(あかつき ふうりん)、元名家で強さを求める木戸見凌駕(きどみ りょうが)、正義感に満ちた努力家・新甲斐岳耶(しんかい がくや)、その他多くの生徒と数々の組織の思惑が交差する計略と謀略に満ちたストーリーが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 18:48:54
20530文字
会話率:44%
薄暗い道をただ歩き続ける男がいた。そこには彼と同じように静かに歩き続ける人々もいた。彼らがどこに向かっているかは彼ら自身もわからない。ただ遠く先に光る出口へ向かうのみ。そうしてたどり着いた先に待っていたのは。
最終更新:2021-03-13 20:29:44
5578文字
会話率:36%
なにもかも普通な高校生の春本真汰は、クラス全員と一緒に異世界に召喚してしまう。そこでクラスメイト全員が強力でチートな能力と魔力と技能を授かるが、なぜか真汰だけは一般人並みの魔力でスキルも役職も全然なかった。そしてダンジョンの攻略中に黒い時空
の穴が開かれて、彼は穴に吸い込まれてしまう。辿り着いたのは日本の戦国時代のような別世界で、天道・人間道・修羅道・餓鬼道・畜生道・地獄道の種族が住み戦をしている。
そして真汰は、この世界で外道と呼ばれる6つに該当しない存在となって、二度目に召喚された世界で運命に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 20:25:45
35141文字
会話率:61%
「なろうのランキングには好みの作品が載っていない」とお嘆きの貴方。スコップを初めてみませんか?
スコップというのは、なろう小説の中から未だに日の目を見ていない作品を掘り起こす、なろう創世記より連綿と行われている作業です。
仕組みが悪いと
嘆くより。読者の見る目が無いと腐すより。
貴方の手で、今まで埋もれていた傑作に日の光を当てることが出来たなら。未来は、ほんの少しだけ良い方向に行くかも知れません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-12 00:56:55
3104文字
会話率:0%
輪廻転生管理事務局
人間を含めた動物や植物など、生もつものがその生を終えたものが必ずおとずれる場所であり、次の生を受け、送り出されることとなる。
所謂"死後の世界"である。
現世を含め、世界とは単一ではなく、我々の知
覚する世界の他にも無数に存在する。
そして"生命"とはすべての世界で上限の決められた有限リソースであるため、これを"循環"させることは各世界をよどみなく管理していくに当たり、非常に大事なことである。
即ち仏教でいうところの輪廻転生、というものが行われることとなっている。
そして、天国(天道)や地獄(地獄道)を含め、それぞれの世界へ適正に管理する仕事がある。
"輪廻転生管理"…即ち、その生を終えたものに、適正な"行き先"を示す仕事である。
ここは、輪廻転生管理事務局 。
死後、あなたが訪れる場所――――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-11 16:34:42
7861文字
会話率:35%
美少女、天才球児、宇宙人・・・あらゆる存在の”隣の席”に座った流浪の転校生、巡君が次に出会った隣人は”悪の組織の御曹司”だった・・・ホワイト企業と名高い悪の組織、慢性人手不足の正義の戦隊、その他諸々の人々が繰り出すSF系?青春コメディ
最終更新:2017-07-07 22:10:39
1446文字
会話率:0%
晴らせぬ恨みを晴らし、のさばる悪党を消す。江戸で闇の裏稼業、仕掛屋を営む政吉と四人の仲間たちの血生臭い生き様を描く作品です。差別用語が多く登場します。また、全編に渡って暗く不快で残酷な話が多々ありますので、そういった展開が苦手な方は注意し
て下さい。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-24 00:04:41
240210文字
会話率:43%
梅雨の終わった初夏頃。新学期が始まって数ヶ月。交換留学制度とかいう制度によってクラスに留学生がやってきた。その女子留学生を見た私は前世の全てを思い出す。
「閻魔大王の娘がやってきてしまった!」
地獄道から逃げてきた悠里は閻魔の娘から逃げ延び
るために幼馴染の戀と作戦会議を開いて話し合う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-23 00:44:30
5503文字
会話率:57%
世界が情報に溢れすぎて人間の覚醒した脳が一部の人を柊(ひいらぎ)と呼ばれる異能力者に変えた。
日本では廃県置藩が柊の最高位にいる聖光葉(ひじりこうよう)によってなされ、各地は県ではなく藩として機能する。
そして日本は大霊幕によって世界からも
鎖国し、鬱屈とした気運が日本中を満たした。
これはその柊の一人である一匹の蛹の少年が様々な経験を経て、揚羽蝶へと羽化するアゲハの物語。
※作中にある六道輪廻の地獄道を輪廻道。天道を天海道としてあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-05 10:00:00
296094文字
会話率:40%
死後、閻魔大王によって六道の一つ、地獄道へと落とされることが決まった天見猛。そのことを理不尽と感じた猛は脱走を図る。刑の執行前に地獄の鬼の隙を突き、抜け出した先は――修羅道であった。
戦いの日々。生き残るためだけに他者を殺す。そこは地獄から
も隔離された世界であった。しかし、理を無視して迷い込んだ猛は『お前の物は俺の物』という餓鬼道の概念も持ち込んでいた。殺す事で他者のエネルギーを奪い取り、やがては日の当たる世界へと舞い戻る。
「さあ、新たな人生を楽しむか……」
地獄に行くはずだった男が異世界にもたらすのは混沌や絶望か、それとも幸福か……。
※超不定期連載。気分転換をするときに執筆・投稿します。そのため残酷な描写が他の作品に比べて強い傾向があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-18 16:30:41
65638文字
会話率:9%
男が一人、ぽつんと立っている所に猿が現れた。男は「自分は猿が恋をしていた娘のアニだ」という。
猿は、会うはずだった娘がいない事に腹を立て、今彼女は何処にいるのかと問いただした。すると男は娘は病気で死んだと告げる。
それを信じる事が出来ない猿
は男に証拠として、死骸を求めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-27 12:23:05
4541文字
会話率:32%