寿命のない吸血鬼が現代社会に居た場合、老後の蓄えとか年金どうするの?
Q:不確かな存在が確かに存在することが明らかになった世界で、怪異や都市伝説はどう解釈されるの?
戦後。現実の世界で言うセルビア政府・ルーマニア王国の崩壊は、国家神道瓦
解中の本国に“吸血鬼”の存在をもたらした。
ヒトの姿でありながらヒトの血を吸い、ヒトを鬼に変え、寿命の概念もない上に人智を超えた力さえも有する、明らかな上位存在の受け入れには様々な思惑が交差して──、
という小癪な近近代史から数十年後の2027年くらいの本国では、普通に吸血鬼がコンビニで働いていた。
ヒトの血を吸う性質から先行のフィクションに乗っ取って“吸血鬼(ドラキュラ)”と呼称されている者たち。
地方には未だ嫌吸感情が強く残りながらも、吸血鬼が人口の1割を占めるこの街では、
吸血鬼とヒトとが普通に一緒に暮らしていて、それぞれ通行人だったり友人だったり伴侶だったりビジネスパートナーだったりしている。
そんなヒトと吸血鬼、そしてヒトと吸血鬼との間に生まれた“ダンピール”が当たり前に混生する世界では、
どんな制度やビジネスが横行しているのか?
そして、“吸血鬼”というあくまでフィクション上のものと思われていた不確かな存在が確かに存在することが公になった世界では、現行の都市伝説や民話、風俗はどのように解釈されるのか?
壁抜け能力を持つ吸血鬼が出てきたせいで密室トリックが文字通り“不可能犯罪”になってしまったミステリー作家は、
定年退職金と年金で老後はのんびり暮らそうと思っていたのに定年直前に吸血鬼化してしまったせいで定年退職金はもちろん定年の概念そのものに加え年金の受給権すら失ってしまうかもしれない瀬戸際に立たされた65歳のサラリーマン吸血鬼は、
長年諸国をたらい回しにされる間に自分と同じ言語を使う話者が絶えてしまった吸血鬼は。
彼らは一体どうやって暮らしているのか。
そんな世界のあれこれを、《記憶保険》や《代理カリスマおじ》、《因習村コンサルタント》のようなトンチキ制度・商売を通じて描いていく、基本コメディ時々バトル、九割ハッピーエンドの短話集です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 21:10:15
43098文字
会話率:26%
吸血鬼王は一人のハンターによって永久封印された。その封印の代償により、吸血鬼王の呪いを受けたハンターは自分の血を憎んだ。けれど、そこで一人の貴族の坊っちゃんと出会う。大人になるにつれて一人のハンターの過去に驚きつつも自分も難解な選択を何度も
迫られるようになる一人の男の子の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-29 09:03:28
19646文字
会話率:47%
タイに住む日本人の銃職人(ガンスミス) ガンナーは馴染みの銃砲店(ガンショップ)の婆さんから奇妙な
依頼を受ける
「純銀の弾を作って欲しいんだよ」
出るのは吸血鬼(ドラキュラ)か?そう問うガンナーに婆さんは
狼男(ワーウルフ)さね
異世界開拓地シリーズととある拳銃の記憶(メモリー)の作者が書いた短編ホラーをお楽しみください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-25 18:08:29
8076文字
会話率:28%
ある夜、鷲見家の弟は異世界から現れた吸血鬼(ドラキュラ)さんと出会った。その日を境に、弟は家族と共に様々な“者”と交流することに。 作り話が得意な弟と、異世界では嫌われ者の吸血鬼さんの一風変わったやり取りはいかが?
※作者は“吸血鬼”や“透明人間”の知識はありません。ご理解のほどよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-28 04:42:27
30937文字
会話率:16%