俺、葛城裕也(かつらぎゆうや)。何処にでもいる普通の男子。俺には彼女が居た。少し背が低いけど、とても綺麗な女の子、友坂美琴(ともさかみこと)。彼女とは小さい頃、そう幼稚園、小学校、中学校、高校とずっと一緒に居た。
だからって幼馴染とか
じゃない。美里は、親が事業をしている家庭の一人娘として生まれ、俺は普通のサラリーマンの家に生まれた。でも父親は仕事の事故で俺が小学校五年の時に他界した。
中学生の頃にはお互いの家を行ったり来たりして、美琴の両親も俺の母親も俺達がいつも一緒でいる事に暖かく微笑ましく思っていてくれた。
二人共ずっとこんな時間が一生、そう一生続くと思っていた。だって約束していたから。
「祐也、大きくなったら結婚しようね。子供を一杯産んで幸せな家庭を作ろうね」
「当たり前だよ、美琴と俺は運命の糸で結ばれているんだから」
「うん」
俺達はそれが当たり前だと思っていた。
でもある時を境に二人の関係は大きく変わった。俺は、こんな事になるなんて夢にも思って見なかった。
美琴が俺の知らない男と手を繋いで歩いている。そして美琴の家に入って行った。
カクヨム様にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 07:00:00
205787文字
会話率:54%
王立学園に通うジネベラは、大人しい性格が災いしてか、なかなか友達に恵まれないでいた。それでもバーノというランチ友達ができて昼食時間が楽しみになってきた頃に、突如髪の毛や瞳の色が変わり災難に見舞われる。その外見の変化によって、女子生徒に人
気のアヴェリーノ殿下に、付きまとわれるようになってしまったのだ。クラスメート達には、殿下との仲を誤解され、妬まれて嫌われる始末。殿下に付きまとわれていることで、とうとう殿下の許婚までやってきた。
「あなた、どういうおつもり? たかが男爵令嬢の身分で、アヴェリーノ殿下に言い寄っているそうね?」
ジネベラにはそんなつもりはない。殿下にはやんわりお断りしているのに通じない。彼女としてはバーノと一緒にランチをしていた頃が恋しくて、彼と話がしたいのにそれを邪魔するかのように、どこからか湧いてくる殿下。これは何かの呪い?
しかも実家お抱えの医師によると、ジネベラの現象は世にも稀な「ヒロイン病」で、処方箋は「真実の愛」だなんて嘘でしょう? 全然治る気がしません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 20:20:00
92076文字
会話率:63%
僕、世羅裕(せらゆたか)は、大手会社から転職したその日、配属された先で橘朱里(たちばなあかり)という女性と出会った。
彼女は大輪の向日葵のように笑う人で、僕の心を一瞬で攫っていってしまう。
僕は、彼女に一目惚れをしたのだ。
そんな彼女に、初
めて会って30分もしないうちに告白をして玉砕。
当たり前だが……それでも彼女の側でいられることに満足していた。
年上の彼女、年下の僕。
見向きもしてくれなかった彼女が、僕に笑いかける。
いつの日か、彼女の支えとなるべく、今日も今日とて付き従う僕のあだ名は忠犬ワンコ。
彼女の笑顔ひとつを手に入れるため、彼女と一緒にお勤めしましょう。
僕は、考える。
いままでの僕は、誰にも恋をしてこなかったんじゃないかと……
橘朱里が、僕にとって、初めての恋だったのだと。
初恋は実らない?いんや、実らせてみせるさ!必ず、彼女を振り向かせてみせる。
もう、振られているけど……そんなのは……ちょっと気にするけど、未来を想う。
朱里さんが、彼女が、僕を選んでくれるその日まで……
ずっと、ずっと、彼女を支え続ける。
気持ち悪いだって……?彼女が気にしてないから、僕からは口に出さない。
僕が朱里さんと出会って初めて恋を知り、初めて愛を知った。
彼女となら……永遠さえ、あるのではないかと思えるほどである。
最初の恋を教え、最後に愛を残していってしまった人。
赦されるなら……ずっと、側にいたかった人。
今は、いないけど、そっちにいくまで、待っていてくれ。
必ず、迎えにいくからさ……朱里。
カクヨム、ノベプラにも投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-25 18:23:04
153597文字
会話率:52%
孤児のメルディ・アールトは、十四歳年上の伯爵に長年好意を抱いている。
伯爵の甥に加齢臭好きの変態と言われようとも、その気持ちは揺るがない。
ある日、教会に連れて行かれたメルディは、聖女候補に選ばれた。
そこで聖女になるために与えられた神の
試練は――『ツンデレ』。
伯爵に認めてもらうため聖女を目指すメルディだが、一つ問題があった。
「それで……『ツンデレ』って、何かしら?」
年上伯爵に恋するメルディが、聖女を目指して『ツンデレ』となるべく頑張るお話です。
【完結済み】
※「残念令嬢」書籍発売感謝祭のリクエスト短編追加しました。
※いずれ続編を書くかもしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-02 20:37:30
54456文字
会話率:38%
初恋は実らない? はっ、言ってろ。
高校一年の冬、最上空(もがみそら)は、高校一の美少女、高嶺花(たかみねはな)に恋をした。これは彼にとって正真正銘の初恋であった。モブと学校一の美少女。釣り合わない恋だった。ラブコメの神に尽く嫌われた男は初
恋を実らせるため奮闘する!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 13:29:23
3104文字
会話率:50%
『初恋は実らない』とはよく言ったものである。
周りの結婚ラッシュに焦っていた井上 琴華(いのうえ ことは)29歳。
30歳になるギリギリ直前にて、やっとこのとで理想的なハイスペックの男性と結婚することになったのに。
結婚当日、彼の姿は消えて
いた。
控え室には、「これで君は、僕を一生忘れない」という置き手紙のみ。
彼女に残されたのは、500万の損失と、マンションの35年ローン?!
そんな彼女に、幸せな人生は訪れてくれるのだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-07 07:03:57
18068文字
会話率:18%