災厄は本の中に隠れている。
そんな伝承を頼りに、魔術師のリアンが側妃候補として迎え入れられた離宮は、三年前に命を落とした王太子の婚約者の名前を残し、林檎の王女の離宮と呼ばれていた。
なぜだか早々に儀式長のジャスワンに目をつけられてしまっ
たリアンの秘密は、大きな罪を犯し追われていることと、災いの書を見付けてこの国を滅ぼそうとしていること。
これは林檎の国の不出来な王女が殺された夜から始まり、復讐を誓ったリアンが災いの書を開くまでの物語。
ただし、身を滅ぼす劇薬の使用は一度限り、古き良きお伽話のように、ただ一つの恋だけが運命を変える魔法となるのかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-10 14:00:00
140989文字
会話率:26%
幼少期から第一王子の母親の実家である公爵家に命を狙われ続けている第一王女コロナリア。母親を暗殺され、メイドや護衛もいつ公爵家に寝返るか分からない毎日を『出来損ないの王女』の汚名を被ることで何とか生き延びていた。
しかし、ある日「げーむ」で
未来を知っているという守護霊に将来「こうりゃくたいしょうしゃ」と「ひろいん」に関わると、自分が死ぬと告げられる。腹黒系王子に王道系王子、従者系イケメンに兄貴系騎士、果てには魔性の王弟や無表情魔法騎士。
だが、間も無くその「こうりゃくたいしょうしゃ」がコロナリアの義兄や義弟、護衛なことが発覚する。更には国同士の問題が複雑に絡み合っていき、物語は「げーむ」とは大きく異なる道のりを進むことになる。
乙女ゲームの悪役王女になっても、ならなくても死んでしまう世界で、何とか天寿を全うする方法を探す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-04 11:54:00
133107文字
会話率:51%
<月下の五紡星>
王都ベルクは炎に包まれた。
遁走した国王は捕えられ、大陸に栄華を誇ったスペル王国はここに滅亡に至る。
王と、その腹心たる「五星将」によって穿たれると言われる奇跡の魔法、「月下の五紡星」の片鱗を、欠片として見せることもなく…
…。
そんな炎の中、王都からの脱出に成功した王族は、第一王女のフィアリアただ一人。
彼女は魔力素養がなく、奇跡の魔法を発現させえぬとされた、出来損ないの王女だった。
逃避行を重ねるフィアリアは、やがて王都南方の港町フェノイにたどり着き、フェノイ領主シーパース家の一族であるタークと出会う。
……以下詳細は決まっておりません。。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-15 01:16:47
7924文字
会話率:51%