目の前には白と黒のしましま。空の方に頭をあげると赤い背景に“立ち止まっている”人が描かれた機械があります。
あたしは今お兄ちゃんと信号待ちです。
「ねぇ、あーにぃ」
ふと気になることがあってお兄ちゃんに尋ねます。お兄ちゃんは少し面倒臭
そうに眠たそうな顔を此方に向け
「ん? どうした妹よ」
と、あたしに話しかけます。
「どうして車がきてないのに、赤信号だと止まらないといけないの?」
先ほどから車が通らないしましまを見ながらあたしは頭を捻ります。
「世間体の為だな」
お兄ちゃんは迷わずそう答えました。
「じゃああーにぃ、誰もみていなかったらわたっていいの?」
あたしはもう一度お兄ちゃんに問いかけます。お兄ちゃんは右手を顎の下にもって行って考えます。
「何故赤信号で止まらないといけないのか、ただ誰かのつくったルールに縛られているだけじゃないか、しっかり考えた上で渡っていいと思えばわたればいい」
……お兄ちゃんは偶に難しい事を言います。そうしている間に信号が青に変わりました。歩き出そうとするお兄ちゃんを引き止めて尋ねます。
「青信号で止まったりはしないの?」
「しないな」
お兄ちゃんは直ぐに答えてくれました。
「どうして?」
「偉い人が青信号の時は渡っていいって言ってたからな」
「そっかー」
いつの間にか信号は赤に戻っていました。
こんな感じのショートストーリー集。
冬童話2013に出していたものをそのまま流用してます。
2016年3月14日 完結
自身Facebookにも投稿します。が、恐らく向こうは二年遅れとかになります。
ストリエさんでも投稿してみます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-14 06:00:00
639937文字
会話率:51%
『魔女』と呼ばれる女の子が、世界の果てを目指して旅をしていました。女の子は、魔法も使えなければ、ほうきで空を飛ぶことも出来ません。女の子にできるのは、話を聞くことと、話をすること。それだけです。しかしそれでも、女の子は『魔女』でした。
世界
の果てを目指して旅をする魔女リシュベルと、燃える尾を背負った不思議な栗鼠チッチロロ。一人と一匹の旅路をつづったちょっとシュールなおとぎばなしです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-23 22:55:43
36318文字
会話率:42%
とある国のとある町の、郊外。
その郊外には、一人の『魔女』が住む。
かつて天才と畏怖され、今では誰もが恐れて近寄らない、『魔女』。
そんな彼女のもとを訪れたのは、一人の馬鹿な少年だった。
最終更新:2013-03-21 23:30:14
16508文字
会話率:15%
ある国の、ある町に、一人のばかがいました。
ばかは、自分がばかなことになやみ、くるしみます。
そんな彼が出会ったのは、町はずれにいる一人の魔女でした。
最終更新:2013-02-09 23:34:05
11538文字
会話率:20%
心を閉ざした少女を救うのは…?
これは、冬がもたらした少女への贈り物…。
最終更新:2013-03-03 21:28:26
2063文字
会話率:22%
見目麗しい2人の兄妹はパーティで王子と王女に見初められてしまう。このままでは婚約させられてしまうと警戒する2人はある行動に移るが――――。
冬童話2013参加作品「ユーリスとリヴィアンの物語」の初期設定です。
ふたつのお話は全く関係ありませ
ん。パラレルワールドのように世界がもう一つあったら、という寛大な心で読んで頂けると嬉しいです。
不定期亀更新です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-02 14:21:24
4447文字
会話率:44%
ある日の夜。両親が行方不明になり、父親の部屋から1通の手紙が見つかった。全てはそこから始まった。
冬童話2013参加作品です。
完結していますが、パラレルワールドの兄妹のお話も他の作品であります。そちらもよろしくお願いします。
最終更新:2013-02-11 23:00:00
11444文字
会話率:30%
雨を降らせる役割を持つあま雲と、雪を降らせる役割を持つゆき雲のお話。
ある日のこと。
あま雲に元気がありません。
いったい、どうしたのでしょう?
最終更新:2013-02-18 00:05:58
1725文字
会話率:55%
それは白い、幼い猫の物語―
最終更新:2013-02-16 21:42:25
7166文字
会話率:18%
見栄えのいいお伽噺の裏側とその結末は……◆冬の童話祭2013投稿小説……だったはずが間に合わず、公式登録はされていません
最終更新:2013-02-16 20:25:11
24143文字
会話率:17%
小さく可愛らしい花の妖精は、花を摘んで売る片腕のない女の子と友達になりました。女の子が作ってくれた花輪のお礼に、妖精は自分の腕と女の子の腕を交換することにしましたが、町の人たちは驚き羨みました。女の子の手があまりに美しかったからです。
最終更新:2013-02-16 18:34:20
1803文字
会話率:22%
人と共にありたいと、神様の目を盗んで地上に降りた天使がいました。
人が好きで優しい、純粋で無垢で愚かな天使の話。
最終更新:2013-02-06 20:56:23
1665文字
会話率:42%
サーカスから逃げ出したブリキの馬は、たてがみを燃やして走る。
最終更新:2013-02-12 23:37:51
1741文字
会話率:4%
シンデレラのパロディです
シンデレラと結ばれたのは…
最終更新:2013-02-12 17:36:05
1618文字
会話率:46%
アヒルと仔犬のお散歩
繰り広げられる自慢ごっこ
最終更新:2013-02-12 16:40:42
1321文字
会話率:48%
汚れる事が嫌いな青年が働くことで幸せを掴むお話です。
最終更新:2013-02-09 12:57:37
650文字
会話率:70%
冒険を始めますか?では通過儀礼を受けましょう。
国の取り決めで、冒険の始めに森へきた少年。
最終更新:2013-02-12 12:58:41
1119文字
会話率:19%
勉強に厳しい両親を持つ中学生の女の子、『せのの』。ある日内緒で手伝っていた、担任の先生が顧問をする放送部の部室掃除で、先生から渡された発掘品の古いカセットテープ。彼女は自宅の物置の災害用ラジオにカセットテープ再生機能があることを思い至り、
勉強の時間の禁を破って獲得作戦を決行しますが……? そのカセットテープに吹き込まれていた思いもかけない内容とは一体。。。
とびきり笑えて、ほんわか癒される、はずの、アットホームなコメディ作品です。冬の童話なのに、なぜ真夏の話になったし。締切残り10分を切って完結した、なぜか12000字にも膨れ上がった迷作。ご清読あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-12 12:42:25
11888文字
会話率:71%
誰かに呼ばれて、町外れの森へと向かった。
夜明け後だというのに空は、銀色に覆われて薄暗い。
少女は一人、奥を目指しだした。
最終更新:2013-02-12 12:26:40
1353文字
会話率:2%
竜の村に生まれ、竜騎士になれなかった少年の歩む人生とは。
最終更新:2013-02-12 12:21:54
8193文字
会話率:13%
月の光を浴びて人形が女の子になり、ご主人様を探そうとする話です。
冬童話2013投稿作品です。
最終更新:2013-02-12 11:59:28
10673文字
会話率:30%
ひとりぼっちの岩と、ひとりぼっちの年老いた猫の短いお話。
冬童話2013投稿作品です。
最終更新:2013-02-12 11:53:23
1744文字
会話率:0%
とある小さな森で、動物たちはみんな仲良く暮らしています。
けれど今日は、どうやら狼さんの機嫌が悪い様子。
仲良しの白ヤギさんは、そんな狼さんが心配なのですが……。
冬童話2013、滑り込み投稿。
一発書きの書下ろしですので、荒いところがあ
りましたらご容赦下さい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-12 11:17:42
1735文字
会話率:39%
今日は私の誕生日! なのに誰も“おめでとう”って言ってくれない。
学校でも嫌な事ばかり…
今日が終わるまでに、“おめでとう”と言ってもらえるのか?
最終更新:2013-02-12 11:41:15
2780文字
会話率:42%
ガレキが打ち上げられた浜辺で目覚めた少女。自分が誰なのか、なぜここにいるのか分かりません。少女は歩き出しました。
さて、少女は家族の元へ帰れるのでしょうか。
最終更新:2013-02-11 11:04:28
11126文字
会話率:39%
ここは森林の奥深く。沢山ある中の一本の木。
僕は何の為に生まれてきたのか。何の為に生きているのか。『ボロボロの木』と言う名前の木の物語。
最終更新:2013-02-07 13:53:25
1150文字
会話率:0%
あるところに、二人の王さまがいました。ごうよくな王さまとむよくな王さまです。
ごうよくな王さまは、むよくな王さまに「国をこうかんしよう」と言って国をこうかんしてしまいました。
そこで、二人の王さまがつくったそれぞれの国は、いったいどのよう
におたがいのめにうつるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-12 11:15:24
2354文字
会話率:20%