冒険者ギルドの名簿に登録されている者の中で1度もパーティに誘われた事がないヒナタ。その理由は彼女が持つ命刻の印『持ち腐れ(他人の印を全て無効)』にあった。強靭な肉体を持つ戦士も魔力に満ち溢れた魔道士もただの人になってしまうのだ。
しかし、
ある日。初めてヒナタを招きたいとの依頼があった。ギルドで名簿をペラペラとめくっていたのは冒険者の宿を営む女将のマードラ。ヒナタの『持ち腐れ』に目を留めてその効果を知るや否や「見つけた!」と嬉々とした声をあげたのだという。
冒険者として旅立つ事は出来なかったが、旅の途中の冒険者をもてなす者として再スタートしたヒナタ。命刻の印『持ち腐れ』が多くの冒険者を癒やす。そして、最高の状態で旅立つ冒険者たちが世界を救う。ヒナタはそんな想像を膨らませ胸をときめかせながら旅立つ冒険者たちの背を宿の門から見送る。そして、ヒナタは今日も癒やしを求めて訪れる冒険者を出迎える。
「ようこそ! 魔秘境の宿『怪楽苑』へ!! ごゆるりとお過ごし下さいませ」
※ゆるふわほっこりなギャグ系になっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-24 21:23:49
7445文字
会話率:76%
三十五歳、社畜、喪女、異世界で生きがいを見つける。
異世界に転生したと実感して二十年。異世界で冒険者宿を営む女主人。
固定客はたったのふたり。
けれどある日、転機が訪れる。
寂れた冒険者宿が賑やかな冒険者宿になって、大騒ぎの日々が始まるま
で、あと少し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-19 19:10:03
130260文字
会話率:54%
現代から異世界に喚びだされた性格に難ありの4人の男たちは冒険者宿兼酒場の「深淵の海豚亭」の一角に住み着いていた。
そんな彼らと関わる人たちの織り成す人間模様を描く群像劇。
戦闘なんてございません。特殊能力?チート?レベルアップ?現代知識?
なにそれ?
無双もしない。ハーレムもない。国も起ち上げない。
現代人が異世界の枠の中でただただグダグダにくだをまく。
そんな物語。
初投稿、処女作ゆえの至らなさはご勘弁ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-07 16:19:17
65277文字
会話率:36%