高遠は綾子に、「内藤久女が『コンティニュー』だから、ですよ。」と、応えた。
公会堂に捕らわれていた泰子は救出された。そして・・・。
最終更新:2024-01-23 15:27:59
7542文字
会話率:19%
昭和42年1月から5月までの日記体小説。
都立高校3年生の僕はクラスのNさんに憧れ、Nさんも僕のことが気に入っている。卒業までの日々、二人は励まし合い大学合格を目指したが、僕は大学入試に失敗する。Nさんと過ごした日々は無残にも終焉を迎えてし
まう。気高くてコケティッシュなNさんのことを僕は忘れられないでいるが、大学生になったNさんはもう戻ってこない。志望校のレベルを上げた僕は復活を心に誓い予備校生活を始める。
エピローグとして2年後にNさんと再会したときの日記断章を載せている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-22 01:18:25
41215文字
会話率:28%
中之島公会堂と川を挟んだ向かいの場所画廊を構える鴨井陸は自分の画廊主催の公募展に寄せられた一枚の絵に思わずうなる。それはフランスで活躍した画家ユトリロの風景画「白の時代」ととても似ていたからだ。そして冷たい風が画廊に吹いてそちらを振り向く
と女性が立っていた。それは隣のカフェの女主人だった。思わぬ人の訪問に鴨井は少し驚きながらも、彼女と話をしてゆくうちに過去に生きた二人の男女の青春に触れる。今ではもう別々の人生になってしまった若い二人の青春、それに思いを馳せながらしんしんと雪は静かに音も無く降り積もり、やがてかかわりあうすべての人々の思いも姿も雪が白く消し去ってゆく。これは降りしきる雪に過ぎ去った青春に思いを馳せる、そんな人々の心の情景をえがいた作品である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-12 23:10:37
7341文字
会話率:32%
階堂修二ち宮下麗子はペンフレンドである。階堂は大学卒業後大手ゼネコンの大西洋建設に入社。宮下麗子の住むT市に赴任する。T市は飛行場建設の為に大手ゼネコンがしのぎを削っていた。
T市の建売住宅業者塚本住宅の1万立米の宅地造成を宮下麗子の力
によって契約を取ることができた。その上伊能というT市の実力者とも繋がりができた。
飛行場建設の受注に向けて順風満帆体制が出来たと喜んだのもつかの間、大西洋建設の本社の社長の贈収賄事件が発覚する。多くの地方自治体が大西洋建設の指名業者の指名取り消しを公表する。
T市はまだ大西洋建設を指名業者にしていなっかたが階堂達社員を避ける素振りを見せるようになる。
2月に市長夫人主催の茶会がT市の公会堂で開かれる。主席者は市長や市の職員幹部、市会議員、市の実力者である。伊能も出席している。
茶会のお点前は宮下麗子以下三名の女性たち。宮下麗子のお点前の作法は他の三名の女性よりもずば抜けている。伊能は麗子のお点前の腕を皆の前で褒めちぎる。そして市長は大西洋建設を他のゼネコンと差別しないと発表する。
階堂は宮下麗子の深い愛情に感激。その場で麗子に結婚を申し込むのだった。
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最終更新:2015-09-14 16:54:05
38223文字
会話率:24%
「自分とは何か」そんな議題のシンポジウムが公会堂で行われていた。けれど、内容は実に退屈で、そのうち参加者からの私語が広がっていく。それはどれも、この公会堂にまつわる気味の悪い話ばかりだった。
最終更新:2014-08-02 14:48:47
1324文字
会話率:50%
「ニックの重いライトノベル部屋」にて掲載
筆者の存在を「長崎」という世界を基に紐解こうとする作品。
以下の三十六段にて構成される。
【第一章】
序段 長崎
第一段 白糸
第二段 小島
第三段 田上、大浦
第四段 銅座
・思案橋界隈
第五段 丸山考察
第六段 浜町
第七段 正覚寺周辺
第八段 中通・中島川
第九段 公会堂周辺
第十段 諏訪神社・蛍茶屋
第十一段 長崎駅前
第十二段 大波止
【第二章】
第十三段 朧
第十四段 茂木
第十五段 風頭山
第十六段 早坂
第十七段 唐八景
第十八段 稲佐
第十九段 中華街
第二十段 浦上・坂本・浜口
第二十一段 道ノ尾・滑石
第二十二段 矢上宿
【第三章】
第二十三段 高田郷
第二十四段 北陽台
第二十五段 長与
第二十六段 浦上(二)
第二十七段 対馬
第二十八段 文教町
第二十九段 弁天の浜
第三十段 三重・新漁港
第三十一段 日本海海戦古戦場
第三十二段 新地・水辺の森公園周辺
第三十三段 西山台
第三十四段 『色』
第三十五段 浦上(三)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-11 21:28:30
27666文字
会話率:2%
秋葉原や日本橋と同じ電気街の名古屋 大須の複合ビルの一室。そこで主人公 谷岡忠明は科学同好会として活動をしていた。そんなある日、科学同好会の部員達は名古屋市公会堂で「まるで宇宙で死んだ」様な死体と遭遇する。そんな事件?事故?で姉を亡くし、身
寄りが無くなった妹:睦美を連れて部室に帰るとき、彼らは日本の名古屋では有り得ないオーロラの発生を目撃する。さらにそれに誘発され、飛行機が墜落してしまう。
そんな異常な体験の翌日にも再び奇妙な体験を科学同好会に降りかかる。たまたま、開けた冷蔵庫からは宇宙にしか存在していない物質が多々発見される。
彼らの偶然的に生んだそれは宇宙と同じ場所。
そして、彼らは飛行機の乗客200人全員がNACA職員であったことをニュースで知る。オーロラ発生や許可の下りていないNACA職員200名の来日。深まる謎に対する疑問を忘れ、宇宙にしか存在しない物質を利用して谷岡は人からの頼みを解決していく。しかし、宇宙と同じ場所ガリレイ冷蔵庫と名づけられたその冷蔵庫を研究のために持ち去ろうと現れる者たちやそれによって引き起こされる悲劇。しかし、その悲劇は始まりに過ぎなかった。一つの悲劇は他の悲劇と繋がっており、科学同好会の部員達は見て見ぬふりをしてきた悲劇ともう一度向き合うことになる。事件と悲劇が交差する中、谷岡は自分自身にある重大な秘密があることが分かる。自分で自分のことを理解しきれない彼。そこで彼は科学同好会を廃部にし中学の同級生だったケイコと共に実家のある三重県津市へと帰省し自分の出生を知る。そして、そんな彼に現在の親権を持つ者が現れ、またしても彼は困惑へと導かれる。目的のため貪欲から這い上がった谷岡始め科学同好会のメンバーは大人たちの深い考えに巻き込まれながら真実を欲する。そして、宇宙の物質から作り上げたタイムマシンで谷岡はオーロラが発生したあの日に遡る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-22 16:54:55
30186文字
会話率:46%