長伊百という少女になった「魔弾」。紫嶺という山に安住の地を手に入れた百に、解決すべき問題が立ち塞がる。
それは、風呂だった。
最終更新:2022-05-13 18:00:00
8603文字
会話率:35%
大戦中、ヨーロッパで重傷を負い、昏睡状態にあった鬼人「魔弾」。彼が長い眠りから覚めた先にあったのは、可憐な美少女になってしまった自分自身と、危険物と見なされた鬼人達が五つの国際自治都市に閉じ込められた世界だった。
最終更新:2022-05-10 18:00:00
10744文字
会話率:55%
22世紀の日本。コンピュータ・ネットワークによる『完全平等教育』が実現した社会。核シェルター「リトルパール」に引きこもる僕娘さんの丹生と、彼女と外界との橋渡しをする主人公は、なりゆきでサイバーテロの解決に挑む羽目になる。登場人物が推理っぽい
ことをしますが、ミステリーではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-11 20:43:27
85118文字
会話率:46%
哲学は対話から始まったらしい。まあ、これは彼女のうけうりなんだけど。
プラトンの対話篇に敬意を表しながら、僕と彼女は疑問に思ったよしなしことを考えてみる。
この部室にいるのは僕と彼女だけ。
部室である必要すらない。夕日に染まる屋上だって、
ガタンゴトンと揺れる電車の中だって、僕と彼女は思考をめぐらせた。
放課後の屋上。
燃えるような夕日。
――――「地球上からいっさいの生物が死滅したとする」
この言葉から、全てが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-11 12:31:24
3907文字
会話率:45%
少年は薄暗いの森の中を必死に走る。幼いころからずっと一緒だった妹が雨乞いのための生贄に捧げられるというのだ。草木をかき分けて少年は懸命に走る。
"あなたか妹に何かあったら、西の森へ向かいなさい。あなたが本当に必要としていれば仙人
様が助けてくれるから"、と残した母の言葉にすがって前へ前へと足を走らせる。
日の光も立ち入らない深い森の中、少年はごく粗末な庵を見つける。そこに現れた母が言うところの仙人様は庵の屋根に座っていた。
屋根に座っている人物はゆったりとした道士服を身に付けている。盛春の青空の一角を切り取ったような鮮やかな青。腰までありそうな長くてつややかな髪は、深い森を思わせる濃いめの緑。装いばかりに目がいってしまった少年が目にしたその姿は、まだ十台半ばほどにしか見えない少女そのものであった。
かくして少年と道士服の少女は出会い。少年の妹を助けるために二人は奔走する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-07 19:10:56
11293文字
会話率:49%