人間のコンピュータがマサルのホツマ文字を解読する。
その内容は不思議なバクテリアを開発した事にあった。それを猫に注射すると、知的能力が飛躍的に向上したのだ。マサルは物に取り憑かれたように数多くの猫にバクテリアを注射していった。
その結果
猫をカミとする世界平和教団の勢力が瞬く間に全世界に広がっていった。
そしてある日、リーダーのタマが人間の支配を宣言する。マサルはバクテリアの秘密をホツマ文字で書いて東海市の図書館に隠して、行方不明となった。
バクテリアの秘密を知った時、猫に抑圧されていた人間の社会に衝撃が走る。この本にはバクテリアを無効にする方法が暗示されていた。しかし500年前の知識なので、その解読は主人公のヒロシに委ねられた。ヒロシはアイと結婚する。
バクテリアの秘密を解読するための、ヒロシは塔の中の我が家に戻った。しかし人間との共存を提案して、人間の社会にヒロシを送り込んだカミ(猫)によって人間のコンピュータが乗っ取られてしまう。
人間社会を形成する地下ホールはカミによって崩壊する。カミに抵抗する多くの人間が殺される。カミに降伏した人間は地上に出てカミの保護の下で生活する。
ヒロシはバクテリアを開発するに必要な3つのエネルギーの内2つを、解明する。それをカミに提供する事でカミの信頼を得る。しかしヒロシは残る1つの塩に関するエネルギーについてはカミには話さなかった。
再度、人間社会に戻ったヒロシは、アイとの結婚生活を送る。そして3つ目のエネルギーを無効にする方法を解明して、人間社会のリーダー達にそれを実行に移させた。
3か月後、バクテリアの無効を確認するために、ヒロシはもう一度カミの世界に戻った。
バクテリアが1時的に無効になったことを知ったヒロシは、カミのリーダー、リシに囚われて隔離されてしまう。
一方、人間社会では、カミから豊富な生活物資や機材の提供を受けていた。この事で、カミに対する敵愾心が失われていった。完全にカミの奴隷と化した人間は、カミに命じられて営々として銀色の超高層ビルの建設に勤しんでいた。
しかしヒロシの妻アイは、ヒロシが殺されたと感じていた。彼女はバクテリアに関する秘密の全てを後世に伝えようとしていた。
・・・塔の中では3か月の無効化の後、バクテリアに異変が起こっていた。カミのコンピュータも感知していなかった・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-08 09:55:49
50420文字
会話率:25%
1990年、松池宏は常滑大谷海岸で雷に打たれて、500年後の未来にタイムスリップする。
海岸には飛行場と思しき島が朽ち果てた姿をさらけ出していた。市役所近辺には銀色の窓のない超高層のビルが林立していた。田や畑、牧草地帯にはロボットと化した人
間が働いていた。松池の住まいには金色のピラミッドが立っていた。それ以外はすべて深い森林地帯だった。
銀色のビル街に入った松池はたむろする猫を蹴飛ばした事で死刑の判決を受け、ビルの中に押し込まれる。この世界は猫がカミとして人間を奴隷とする世界だった。
銀色のビルは脅威に満ちたコンピュータの世界だった。欲しいものはすべて瞬時に壁から現れる。死刑を免れた松池はカミの歴史を学ばされる。彼らはアンドロメダ星雲からやってきたと言うのだ。
その後松池は金色のピラミッドの”我が家”に案内される。家や工場などがそのままの形で保存されていた。書斎の本もそのままで、3冊無くなったいた。
猫の指導者、リシは500年完璧に保存して来た理由を述べる。
松池がタイムスリップして数10年後に第3次世界大戦が起きる。この時猫の指導者が遭難して松池の弟の子供、マサルに助けられる。世界中に放射能が蔓延して動植物が死滅する中、松池の自宅周辺は放射能の害もなく、草木も青々と茂っていた。
マサルの死後、猫(カミ)はここを聖別して原因を究明しようとした。その手掛かりが、無くなった本に記されていたのではと言われるようになった。
一方、猫の支配に属さない人間たちがいた。東海市、知多市の丘陵地帯の団地の地下に棲息していた。
リシは人間との共存を呼びかける為に松池を送り込んだ。
松池は多くの人間が500年間必死になって生き抜いてきていることを知った。彼らに会った松池は猫の歴史が嘘であることを教えられる。松池の住まい、金色のピラミッドの中で生まれた猫は、カミとなった。そして人間に戦いを挑み、支配していった真実の歴史を知った。
この事実を知った時、松池はカミに対する不信の念を抱いた。
人間の図書室の中で松池はマサルが書いた古文書を発見する。そこに猫がカミに変身した恐るべき秘密が書かれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-27 09:59:34
44793文字
会話率:27%