「・・・『人はまぁ死ぬ』って現実を、『日常サイド』にいると日に日に忘れてく。けど『顔上げて生きる』って理想は、『戦場サイド』にいると覚えてられないんだよな。」──────
──────ヤツら古代兵器が目を覚ましたのは、三年前。
突如地中から這い出た超古代文明の遺産は、やはり人間に牙を剥いた。そりゃもうモグラみたいにだ、俺はモグラ見たことないけど。とにかく無限に湧いて出る黒鉄の軍勢に蹂躙されて、人類は島国でしか見られない絶滅危惧種になっちまったわけだ。だが誰もが諦めたその瞬間、最強の防衛組織『フロリス』が現れて窮地を救った。フロリスの最上階級『グロキシニア』は凄まじい活躍で人類の希望の星となり、『フロリスフロンティア』なんかが形成される頃には安全で快適な暮らしが帰ってきやがった。ただ内は内でも外は外、俺たちの世界は真っ二つに裂け、『戦場サイド』と『日常サイド』ってなもんで大きく別たれることになった。
これはそんな歪な世界に生きる俺『塩川亮』が、二つの世界をふらふら彷徨い続ける話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-29 23:41:27
180497文字
会話率:61%
オレンジ国の大公家に同じ日に生まれた二人の子供は、母が違うというのにそっくりな男の子と女の子だった。女の子のロッテは活発で、男の子のフロリスは内気で極端に人見知りだった。
やがて内気なフロリスの身代わりに男装して王太子様に仕えるロッテだった
が、少しずつ女心に目覚めていく自分に戸惑い……。
※古典「とりかえばや物語」を題材にはしていますが、似たような設定が所々散らばっているだけで、同じような結末に向かうとは限りません。
空想の異世界の物語ですので、設定その他すべて、作者の作り出したフィクションです。
あまり細かな事にこだわらず物語を楽しんで頂ければと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-10 12:01:04
228916文字
会話率:39%
1話目の続きです。魔術実技の時間に起こった事です。
最終更新:2017-02-10 07:59:05
3072文字
会話率:41%