背中を凶暴な魔獣に切り裂かれ、リシアは唐突に思い出した。
自分はこの世界を知っている。この世界がこれからどうなっていくのか、知っている。
なぜならここは、恐らく前世の自分がやりこんだゲーム、「レジェンドオブフォルテスタ」の世界だから…
ゲ
ームのストーリーは王道で、主人公の少年が世界を蝕む瘴気、そして最終的に魔王を倒すお話だ。そして主人公の少年は、リシアの幼馴染のフレンだった。
そこまではまあ、良いとして。いや、良くはないが、受け入れるとして。
リシアは絶望した。
なぜなら、今現在の自分である「主人公フレンの幼馴染、リシア」は、物語の中盤で無残に殺されてしまうからだ。
嫌だ、そんなの。絶対に、あんな死に方したくない!
リシアは決意する。どうにかしてあの未来から逃れると。
しかしリシアが足掻いても、リシアの人生は凡そ物語通りに進んでしまう。
その一方で、リシアが知っている世界とは違うことが度々起こり始め…?
果たしてリシアは生き残ることができるのか?
これは未来を知るリシアの、小さくて大きな戦いのお話。
*R15はほぼ保険ですが、多少血や暴力の表現があります。
*恋愛要素をメインで書いているつもりですが、大きく動くのは第二章からになります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 10:02:20
86584文字
会話率:50%
私の名前は暁月 湊。
気がついたら乙女ゲームの世界に転生していた、ただの女子高生だ。
————前世でやってた乙女ゲーム『クロイツ・ヒルフェ~君想い謳う~』には、ある問題があった。
ストーリーは王道、攻略対象たちや主人公も王道で、特に問題は
ない。
だというのに、何が問題だったのかと言うと……それは、悪役。
このゲームの悪役は悪役令嬢ではなく悪役令息だったのだ。
まぁ、それ自体は別にたまにあることだし、特に問題ではない。
問題なのは、何故悪役が攻略対象に並ぶ……いや、むしろ追い越すほどのスペックなのか、ということ。
悪役であるのにも関わらず、攻略対象と並んでも全く違和感がない凛々しい美形であり、それに加えて性格も優しく公平で、身分は高いのに傲るところもなく、能力も高く、他の者から慕われる完璧な人物。
…そんな人物が、悪役。
繰り返す。
…悪役、なのだ。
どうしてこんな美味しいキャラ設定を悪役に持ってきたのかと、ネットでは大炎上だった。
…私も、運営に一言だけ言いたいことがある。
「どーして悪役令息が攻略できないんだ!!!」
……ま、今思えば攻略できないのも当然だと思う。
なんせ、『悪役令息』は───
───『悪役令嬢』だったんだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-19 13:57:26
203891文字
会話率:23%
創造主(作者)の都合で、逆さ虹の森に送り出された俺。
たまには息抜きしてこいっていわれたんだけど、怪しいよね。
しかもここ、童話の世界なんだぜ。
ネットネタもラノベネタもレトロネタも全て、封じられたも同然じゃん。
お約束が通じ
ない世界で、俺はボケることができるか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-16 21:06:24
4082文字
会話率:43%
右手にカタール、左手にソードブレイカーを握る双剣使いのリンデンは、それに相応しいだけの筋量を備えている。凹凸のある腕だけではない。胸なども8割は筋肉だし、腹が割れているのは当然。背後からリンデンを見れば、10人中9人は男だと推察するだろう。
そんな戦争屋リンデンに、是非にと舞い込んだ依頼は──侍女業務?立ち塞がるのは数々の筋骨隆々、戦士垂涎の肉体を、XLサイズのメイドに包んだ侍女たち。依頼主たるお姫様を王妃に据えるために武闘大会を開くとか、大会までに潰し合うとか、お前ら、私は何一つ納得しちゃいないからな!荒唐無稽な文化を持つ国で周囲にひたすら翻弄されつつ、見当違いの「戦場」でリンデンは奮闘する。自らの矜持と、身の安全と、あと流れとか何かそんな感じのもののために。(自サイト「青春清酒」にも掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-25 21:34:33
170734文字
会話率:46%
以前他のサイトに書き込んでいた物語を改訂して載せています。
幼い頃の記憶を無くした主人公アンジェリナは夜毎見る夢に悩まされていた。そんな中、自らの愛剣「カラドボルグ」と瓜二つの剣が見つかり、ギルドマスターから依頼を受け旅立つことにな
る。亡命してきた謎の異国人たちと協力し、辿り着いた結末とは……
ストーリーは王道ですが、ラノベではないので文章が硬いです。ご了承下さい。また、流行の転生物・ハーレム物ではありませんので、ご注意ください。
世界観構築のための固有名詞や専門用語以外は可能な限りカタカナを廃止しています。
除外検索対策として、「恋愛・萌え要素皆無」のキーワードを外しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-08 04:19:57
58640文字
会話率:41%