人工受精児(アーティフィシャル)と自然受精児(ナチュラル)の二種類の人間が街を往来し、医療技術の向上により生涯現役が常識である、という社会になって久しくなったある日。
深層捜査室の三宮は捜査一課の京極に呼ばれ、杉並第三保母施設(マザー・
ホーム)で働く友人の家を訪れる。だが友人の姿はなく、嫌な予感だけがそこにはある。三宮と京極は友人の行方を求めるべく捜査を開始する。
2125年5月6日。
東京杉並区の地へ越してきた八月朔日慧(ほずみけい)は、新たな生活を始めていた。だがどうにも様子がおかしい。何度も「死」の体験をし、「気が付く」たびに前後の記憶が曖昧。だというのに、すべて何事もなかったように日常が進む。
日常の中で、杉並第三保母施設(マザー・ホーム)に関わる人工授精児(アーティフィシャル)の子どもたちや自然受精児(ナチュラル)の子どもたちの間で何か良からぬことが起きている。
いったいどれが「事実的」に起き、なぜそれは起きているのか。時系列、現実非現実の混乱必須のSF✕ミステリー、開幕!
※2章からバディものとなる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 20:10:00
5486文字
会話率:29%
宗教法人〈イルミンスール〉の二世信者である大学生・桜田チヒロは、狂的な信者である母親に宗教活動を強制され、自分の人生に不自由を感じていた。
そんな折、母親からの連絡で、イルミンスールの開催する会合のスピーチで妹が登壇することを知らされ
る。宗教に対する不満や恨みを募らせて我慢の限界を迎えたチヒロはこれを好機と捉え、自分も会合に参加し、教祖を殺害する計画を企てる。
会合当日、計画通りとはいかなかったものの、チヒロは教祖の殺害に成功する。しかし、その一部始終を目撃していた教祖の息子・藤原ルイと殺害現場で遭遇してしまう。そして相対する二人の行動は、意外な方向へと舵を切り始める。
一方、この事件を巡って様々な勢力が動き出す。
総理大臣を父に持つ二世議員、西島ミキオ。
反社会的勢力・華川組の若頭、華川シズヤ。
警察官僚を父に持つ刑事、織田シュンサク。
殉職した父の意志を継ぐ公安、渡部ケンジ。
ミキオとシズヤは事件の隠蔽工作のために、シュンサクとケンジは事件の真相を追及するために東奔西走する。しかし、事態は一向に収束せず、それどころか国中に大きな波紋を広げてゆく――。
この物語は、毒親を持つ二世男子たちが織り成すクライム・サスペンスである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 07:10:00
115114文字
会話率:41%
わたしは、あるお金儲けの方法を思いついた。それはがめつくも卑怯なやり方であった。しかし、その策略はうまくいった・・・ように見えた・・・。クライム・サスペンス的なミステリ要素あり、です。安部公房先生の同名作品『人間そっくり』とは無関係です。
最終更新:2023-12-28 02:06:25
298文字
会話率:0%
犯罪・紛争が頻発し、幾つかの国家が陥落した世界。
日本でも触発されたように犯罪者によって引き起こされる事件が増え、警察の取り締まれる範疇を大幅に超えていた。
幼い頃に父親を、3年前に母親を失った少年・久戸戒は、知人の男性・門原正宗に保護され
、その後彼がトップを務めるとある組織に自らの意思で加入する。
犯罪者を武力をもって始末し、犯罪を未然に防ぐ民間の武装組織・後にその名を『執行同盟:エグゼキューター』という。
5年前に母親を亡くし、警察官の父と父子家庭で過ごしてきた少女・水無月しずくは「罪を憎んで人を憎まず」を信条に、これまで生きてきた。例え悪人でも、こんな世界でも、それをずっと心に留めていた。
そんな違う世界を生きてきた二人が出会った先に、彼らがその目に見る未来とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-20 16:40:12
15152文字
会話率:59%
近未来の日本では、科学者たちが政治を動かしていた。
人間たちが今まで築き挙げた文学的知識を、宗教戦争や異常犯罪者を生み出したなどの原因として非難し、科学的知識こそが人間によって創られた、人間のための本当の知識とした。
この影響は、様々あった
人間の愛の形を単調なものへと変えてしまった。
この物語は、人間らしさを取り戻すため犯罪者となり、事件を通してしか人々に訴えることができない
若き革命家たちの話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-10 00:54:39
5220文字
会話率:30%
無印 http://ncode.syosetu.com/n0248cw/
↑こちらの続編になります。
20XX年、人工知能AIノアが確立され、未来を拓く高度技術・発展都市が実現した時代。
ネオトウキョウと呼ばれる、新都市が管轄する警視庁
(警察組織の総称、及び本部の名称である)
。そこに所在を置くラボと呼ばれる特殊研究機関の研究所に属する壮介(そうすけ)は、
医者を担いながら研究員として働いていた。壮介の患者の一人に由梨(ゆり)と呼ばれる
少女がいる。その少女は特異体質で、皮膚や内臓が年齢を増すごとに衰え腐敗していく難病を患っていた。
その病気を治すには、皮膚・臓器の全移植しか道はない。時間の残されていない由梨を救うため
壮介は、由梨のクローンを作り出す事を決意する。
研究の末。ついに、人類は人を作り出すという神の領域を侵してしまう。
主人公、枝真(えま)は日本で始めて生成されたレプリカ(クローン人間)。
少女・枝真を巡り未来が揺らぎだす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-13 15:09:38
30943文字
会話率:51%
平々凡々と日々暮らしていた、主人公の枝真(えま)は
都内有数の名門大学に通い始めて、二か月半の女子大生。
両親がロサンゼルスに旅行している中、中学生の弟と二人暮らしをしていた。
仲のよい女友達や、幼馴染、弟の家庭教師と
楽しく過ごしていたが
、ずっと信用していた
幼馴染から裏切られ……弟の家庭教師も何かを隠している様子で……?
続編→ http://ncode.syosetu.com/n1939dc/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-25 01:24:50
146468文字
会話率:50%