高校生の衣緒里は生まれた時に決められた婚約者がいる。名前も顔も知らない婚約者とは十六歳になったら会えると聞かされて育った。十六歳の誕生日、たまたま街で助けられたイケメンにときめき、前々から考えていた婚約破棄を婚約者に言い出す。しかし当の
婚約者はそのイケメンでしかも近所の氏神様だという。氏神様は名を雪矢と言った。
衣緒里は生贄として氏神様に捧げられたのだと聞かされるが納得がいかない。しかし氏神様は衣緒里を気に入り溺愛する。それでも衣緒里は雪矢に心を開ききれずにいた。二人の両想いはまだまだ先が長い。
店街の夏祭りの季節が近づいた頃、神様の一人スサノオがやってきて雪矢に相談をする。なんと、浮気者のスサノオは衣緒里を新しい嫁に迎えたいと言ってしまったがために、妻であるクシナダヒメに出ていかれたのだ。雪矢も協力して探し出すことに。
夏祭り当日、花火が美しく舞った瞬間、クシナダヒメが現れて衣緒里に呪いをかける。夫を誑かした罰だと言い残して消えたクシナダヒメに衣緒里は……。
衣緒里の学校では学園祭の準備が始まった。そんな中、雪矢はというと年に一度の神様大会議に出席するため不在中。雪矢の不在に寂しさと恋しさを自覚する衣緒里。雪矢のいたお白様の神社に戻ると、そこには雪矢の兄・玄矢がやってきていた。
雪矢が弟の紅矢によって拐われたと言う玄矢。衣緒里は雪矢を取り戻すため、玄矢と神獣のコンと共に急いで天界に行く。そこにいたのは紅矢に捕まった雪矢。しかし拐われたわけではなかった。兄弟三人が企んだのは……。
衣緒里に好意を寄せているのは雪矢だけではない。幼馴染の晴臣も衣緒里のことが気になっている。なかなか進展しない二人の関係を進めるべく、晴臣は衣緒里にアプローチする。そこに恋愛の女神・ククリヒメが晴臣の味方に加わり、晴臣は急速に衣緒里との距離を縮める。雪矢は何とかして邪魔をするが、ククリヒメも負けてはいない。
雪矢が衣緒里に執着するのには理由があった。衣緒里が中学生だった頃の出来事を思い出す雪矢。初めは氏神として興味がなかった娘であったが、この時の出来事がきっかけで一気に衣緒里が気になる存在となった雪矢だった。一方、衣緒里はククリヒメの一件で寒い倉庫にいたため風邪を引いてしまった。看病をする雪矢は微熱で意識の朦朧とする衣緒里に告白をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 11:22:28
86060文字
会話率:49%
先にこの作品を読んで下さり有り難う御座います。
これは極めて個人的な趣味の為に考えた内容を文章にしたもので、本来ならば人様に読んでいただくような物では無いと思っています。
文才など無いに等しいので読んでいて「何か変だな」とか「これオカシイ
んじゃない?」と思われた方も大勢いらっしゃると思います。
まぁ、まぁ何処までも趣味で書いただけですので・・・。
本来ならもっと先の内容まで書きたいと思っていたのですが、私生活が忙しくなり中々執筆する時間が取れなくなってきた事から、とりあえずこの辺りでいったん区切りとして完結設定とする事にしました。
また時間と根気,気力が取れるようになったら拙い文章なりに続編を書こうとか思ったりしております。
その時も見て下さったら有難く思います。
この作品は主人公ウィルが精霊ヒナと出会い様々な体験をしていく物語です。
内容としては極ありきたりな物語ですが、自分はこんな内容が一番好きだったりします。
とても面倒くさがりな主人公ですが、持ち前の人当たりの良さから事件に巻き込まれつつもそれを通じて友人ができ、少しずつ成長していくお話しです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-28 21:43:42
181171文字
会話率:44%
女神ミルナミルナは、自分の管理運営する世界が今一つパッとしない為、地球人を異世界転生させることを決意する。彼女は地球人を買いに女神ククリヒメの店に向かうが、ククリヒメはミルナミルナに『異世界転生ガイドブック』なる商品を買って帰らせるのだっ
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-17 19:00:00
4582文字
会話率:29%
私くしは語り部のコウギと申します。
今宵、お話するのは古えより伝わる「篭目唄」の物語でございます。
はるか昔、コシと云う国がこざいました。
ある日、そこのスクナとククリと言う夫婦巫に天神様が「篭目唄」をお授かりになりました。
されど、その唄
は只の唄ではございません。巫が扱う篭目封じの術だったのでございます。
さて、この夫婦巫はその術を完成させるために旅にでることとなりますが、道中、天狗や河童と言う異形に出会い、神獣、霊獣を式に迎え、はては物の怪、妖かしを倒していくのでございます。
そして、「篭目唄」が完成したあかつきには、何を封じることでございましょうか。それはこれからのお楽しみと言うことで……
それでは、はじまり、はじまり……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-26 18:46:31
132633文字
会話率:23%
こちらと黄泉と、住む世界が別たれた兄イザナミと義姉イザナミ。私、菊理は妻に会いたいと駄々をこねる兄に、ひとつの提案をしてやった。創作日本神話で七夕伝説に絡めたお話です。登場神:イザナギ、イザナミ、菊理姫
最終更新:2013-07-07 16:05:26
2708文字
会話率:49%