ファンタジー世界に転生してしまったらしい伯爵令息ロイドは、今日も今日と手王太子の愚痴に付き合っていた。
公爵令嬢で淑女の鑑と言われる程に完璧な婚約者。
彼女が家の権威を笠に着て男爵令嬢を貶し、あるいは人を使っていじめている、と彼らは思い込ん
でいたのだ。
定番だな、と彼は思う。どうやらここは乙女ゲームの世界、もしくはそれに似た世界らしい。
ただ、前世も男性だった彼は、そのタイトルもシナリオもわからない。
だから彼は、シナリオに忖度することなく王太子に異議を唱えた。「それはおかしくないか?」と。
家の力を使っているのは、彼らもである。
何しろ王太子に公爵・侯爵令息だ、家の力は婚約者に引けを取るわけがない。
プライドは高くもアホの子である彼らは、納得した。あっさりと。
家の力、すなわち王太子予算に手を付けることを諦めた彼らは、ならば男爵令嬢へのプレゼント代を稼ぐためにダンジョンの奥地へと向かう。
そこで彼らが見たもの、得たものとは……。
転生者である伯爵令息の目を通してみるドタバタ劇。
コメディタッチのお話です。
以前短編として投降した「まったくあの女は、家の力を使ってばかりで!」「いやまて、それおかしくね?」を長編向けに再構成したものになります。
そのため、設定を変更した部分がございます、ご了承ください。
R-15は念のためつけております。戦闘シーンなどで少々苦手な方は苦手なシーンがあるかも知れません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 06:00:00
134188文字
会話率:26%
人生色々あった末、フォックス眼鏡と栗色のカツラで容貌をごまかして、結婚相談所でカウンセラーとして働くジュスティーヌ(23歳)。
ある日、入会申込書の「恋愛経験」欄に、「片思い1名」と書いた、謎の客がやってきて……!?
※ざまぁ要素はまった
くありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-04 20:00:00
9236文字
会話率:27%
「ジュスティーヌ・シャラントン、貴様との婚約は破棄とする!!」というお約束のアレから始まる、悪役令嬢もアホの子王太子も男爵令嬢も側近達も、登場人物が全員好き放題にやらかす小話です。どうしてこうなったのか、作者にもよくわかっていませんが、人生
にはままあることなので仕方ないのです…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-26 21:00:00
5944文字
会話率:25%