サラはこの国唯一の聖女だ。
10歳で神聖力を発現し、以来親元を離れて神殿暮らしをしている。
ここオーディール王国では聖女は神聖で清廉で無垢なものと
されていて、25歳にもなるのに縁談の一つもやってこない。
聖女は結婚なんてせず、一生神殿で
暮らして民たちを癒す
ものだと、皆がそう思っているのだ。サラを聖女じゃなく
人間扱いしてくれるのは、隣国から来た研究員のリカルドだけ。
いつしかリカルドに恋したサラは、彼が国に戻るまでの時間を
大切にしようと想いを胸に秘めていたけど……
箱入りだけどたくましい聖女が、初恋を諦めないお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 09:00:00
13435文字
会話率:64%
「お前のような冷たい女より、ひだまりのように暖かく愛らしい聖女の方が我が婚約者に相応しい!よってこの婚約は破棄する!」
バーデン王国第三王女のエルフリーデは、怜悧な美貌とニコリともしない様子から”氷の王女”と呼ばれていた。婚約者の公太子イ
オルから婚約破棄を宣言されても、なんとも思わなかった。そんな彼女を迎えに来たのは、結婚の約束をした前世の幼馴染。
「依子、なんで氷の王女なんて呼ばれてんの?こんなにかわいーのに」
「ばか唯人。すぐそういうこと言わないで!」
「あー可愛い。早く結婚しような」
今世では幸せな結婚をする二人の、再会の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 09:10:00
12903文字
会話率:72%
空腹で眠くて怠い中、王室からの呼び出しを受ける聖女アルム。
そして民衆の集まる広場で告げられたのは、新しい聖女の出現。そして、暇を出すから還俗せよと、事実上の解雇通告。
新しい聖女は公爵令嬢。そんなお嬢様に、聖女が務まるのか? と思った
瞬間、アルムは眩い閃光に包まれ――――
自身がぼろぼろになるまで使い潰された挙げ句、処刑される未来を視た。
アルムはそんな未来に対し、天啓です! と――――喜んで自らにセルフ追放を課し、馬に乗って国境までぶっち切ることにした。
わたしがいなくなった後の国がどうなるか? そんなの知らん。
アルファポリス・カクヨムに掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 10:05:12
3409文字
会話率:15%