ラシェル王国の公爵令嬢であるクリスティン・ウェザースは、もうすぐ十九歳になる。
半年ほど前にラシェル王国の王太子アダムと『卒業を祝う夜会』で婚約を解消した。
そして、今日、この国ノストリート皇国の冷徹公爵と呼ばれるエリオット・マルドナード
と結婚式を挙げた。
今は初夜と呼ばれる時間。
クリスティンは契約書を用意して「あなたを愛することはない」と言う言葉を楽しみにして待っていたのだが...。
お互いのことを話しているうちに、だんだん予想とは違った展開になっていき戸惑うクリスティン!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 20:17:21
12245文字
会話率:45%
ロゼリアは、美しいイライアスの姿を初めて見た時、不思議な既視感を覚えていた。前世の悲惨な最期を思い出した彼女は、その元凶になった、前世で自分を冷たく棄てた婚約者の生まれ変わりがイライアスだと気付くことになる。
イライアスを拒絶するロゼリアに
対して、彼はなぜか彼女に求婚をしてきた。その裏側には、ロゼリアが知らなかった前世での婚約破棄の理由があるようで…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 22:30:59
10643文字
会話率:34%
聖女と王太子は婚約する、そんな約束事がある我が国。
聖山に王太子がやってきて聖女である私を婚約者に指名しました。
笑わずの聖女、微笑みを知らぬ聖女と呼ばれる私、私がなぜそうなったのか、野心をその目に宿らせる王太子は知らないという。
私はあな
たを愛さない、永遠に…その理由は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 16:01:12
2466文字
会話率:34%
セルジュ・アレマン伯爵は新妻のリュシーに告げた。「私に愛されると思ったか? 哀れなことだ、私はあなたを愛さない。あなたはただのお飾りだ」。さあ、こう言えば箱入り娘は泣くか、わめくか、逃げ出すか? せいぜい苦しむがいい――。セルジュはリュシ
ーの父親への復讐のため、リュシーを妻にして囲い込み、責め抜いて地獄へ突き落とすことにした。そんな計画を露知らず能天気に笑うリュシーをセルジュはせせら笑った。が、リュシーはあっけらかんとこう返す。「恋愛結婚でもございませんし、愛のない結婚など今更でございましょう?」。セルジュは次々と冷たい言葉を投げつけるがリュシーはああ言えばこういうばかりで全くへこたれる様子はない。……これは、(自称)冷酷な夫セルジュが謎の自信に満ちた妻リュシーに振り回され、復讐計画を粉砕されるお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-28 19:10:15
60535文字
会話率:47%