10月下旬。
乾いた風が吹き、落ち葉が舞っている。気温が低くなってきたこの時期に、自宅からすぐ近くにある公園の草むらで雨水雪一は一人、大の字になりながら寝転がっていた。
風に打ち上げられた落ち葉は、くるくると回り、踊っているようにも見える。
やがて落ち葉は踊り終え、再び草むらに戻っていく。
何枚かが体に着地し、それを払うこともせず雪一は空を眺めていた。
「爺ちゃん…」
ぽつりと、吹き抜けている風の音に掻き消されそうな程の声で呟いた。
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最終更新:2013-03-01 09:50:21
506文字
会話率:20%
真の社会性を構築していると言われるハチ社会
そこに個が存在しえるのか
最終更新:2013-02-19 10:15:56
2633文字
会話率:25%
洗濯物が本当に大切なものを教えてくれるのです。
最終更新:2012-11-03 12:00:00
828文字
会話率:7%
戦場での一幕。
診断メーカー『ついのべ三題ったー』(http://shindanmaker.com/14509)でのお題「浅倉和悟の今日のお題は『涙腺』『無差別』『手足』です。 」を元に書いた話です。これも気付いたら140文字に収まらなく
なっていたのでこちらで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-16 19:57:54
1264文字
会話率:10%
俺たちは森で迷った。
何度もキャンプした森。
それほど大きくはない森だ、隅から隅まで知っているはずだった。
なのにテントを張ったベースからほんの10分程度歩いた場所で俺たちは迷ってしまった。
夏の暑い日差しも、山道の乾いた土も、現実感を失い
始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-12 20:57:16
56948文字
会話率:40%
私は、気づいたときには水牢の上に立たされていた。でぐちの塞がれたちっぽけな空虚のなかになみなみと水が注がれていく。夏の朝日を受けた生温かな水は明日にも私の下半身を腐らせるかもしれない。誰かを引きずり込まなくては。他の体を水牢の底に沈
めて、その上で私は私を守らなくてはならない。まだ乾いたまま残っている半身をつかって。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-02 23:24:21
401文字
会話率:0%
科学者の少女レニーと、後輩の少年ウーノ。
二人は故郷を追われ、文明を失った惑星ラグファリアへと降り立った。
乾いた荒野で暮らす人々と、二人の少年少女の物語がはじまる。
最終更新:2012-07-27 02:54:51
65344文字
会話率:42%
乾いた大地に住む少女が、旅立つまでのプロローグ的な短編小説です。
熱く乾いた大地と、森になろうとする植物の少女と。
最終更新:2012-06-17 13:26:15
5311文字
会話率:27%
革命が勃発し皇族が皆殺しにされた砂漠の国で、逃亡してひとり生き残った第三皇子・ダルトは、陸軍の試作兵器「エリムM92C バンディートス」を強奪。指名手配されながら、生き延びるためだけの、正義とか平和とかとは関係ない戦いを始める。革命軍にも派
閥争いなどあり泥沼化していく内戦の中、ダルトにはこの混乱を終わらせるひとつの案があるようなのだが……。 / 1980年代末の初稿から、書いては挫折、また書いては挫折しつつ、メキシコ西部劇風の乾いたムードをめざした異世界巨大ロボット物。何度めかのリメークに挑戦です。プロットだけは完結してるけども、はたして今回こそは最終回まで書き続けられるでしょうか。(汗)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-05 17:55:23
59453文字
会話率:54%
それぞれの恋愛話です。
重たい恋愛、甘い恋愛、乾いた恋愛などなどいろいろ話ごとに変わって行く仕様になっています。
最終更新:2012-04-03 01:02:56
26332文字
会話率:55%
帰ってきたら、なぜかキミが彼を抱きしめて眠っていた。どうして彼がここに? って思いと、キミに抱きしめられている彼がうらやましいと思うボクは、やっぱり変なのかな……。
※徒然の館(http://turedure.web-wagamama.n
et/)においては、後日掲載予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-26 15:28:22
1279文字
会話率:32%
見覚えのない荒野を朦朧とした意識で彷徨う者があった。ここは何処なのか、自分は何者なのか、何一つ解らずに――。時を同じくしてヘンディア大陸の乾いた大地を旅する放浪者一行の一人、ルヤはある日体調を崩し、猛獣退治に赴く家族のような存在である三人の
仲間の帰りを村で一人待つことになる。そしてまた、同じ荒野の別の座標にて、とある現操術師(げんそうじゅつし)はただならぬ気配を感じ馬車を飛び出した。血まみれで倒れている旅人を助け起こし、辺りに充満する狂ったような威圧感に身を凍らせる。そこで彼が目にしたものとは――?一見無関係な事象、しかしそれらは非情な運命として複雑に絡み合っていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-15 21:55:15
98335文字
会話率:35%
江戸物人情物に初めて挑戦いたしました。よろしくご購読願いします。
「何すんだよ!」
そう叫ぶと同時に志乃の右手が新之助の頬を張った。
新之助は能面のように表情を消して、志乃の上に覆いかぶさってきた。再び新之助の頬が激しい音を立てて鳴
った。何度も何度も乾いた音が響いた。衿からぐっと差し込まれた新之助の手に志乃の乳房が鷲掴みにされる。
「まったく娘みてぇな身体をしてやがる。親父は、この身体を抱けなかったことにまだ後悔してるんだぜ」
逃げようとしても上に乗られた新之助から志乃の自由は奪われたままである。
裾を割られて新之助の腰が志乃の中へ落ちてきた。「やめな!」と強気に応戦していた志乃の声が「やめて……」と哀願するように変わった。
新之助が力を込めた。
志乃は息を強く吸い込み仰け反った。
抗うのに無我夢中で時間の経緯がわからなかった。ただ下腹に熱いものが注がれて、志乃の体を嵐が通り過ぎた。志乃の頭が混乱し、心を殺されて放り出された。
「赤ん坊から腰の曲がった年寄りまで、深川の女という女たちを全員取り込んじまうよ! 門仲に目障りで邪魔っけな小間物屋があるけど、潰しっちまうよっ!」
大広間に集めた八十名の男達を前に志乃が立ち上がった。茜屋の五つ紋をあしらった黒羽二重を着た志乃の勢いに、臙脂の鮮やかなお仕着せ半纏の男達が一斉に野太い気合の入った返事で座敷の空気を振るわせた。
--でも、覚えているだろ? あたしゃ容赦しないよ。約束だ。あんたのこの店を潰して見せるからね。悔しかったらかかっておいで。
茜屋は、浅草は花川戸にある呉服商である。志乃はそこのひとり娘である。
法師蝉が時雨れた夏の終わり、越後から出てきた仙吉が茜屋で奉公を始めたのは、志乃が十になった時だった。
そして二人の夢は茜屋を江戸一の大店へのしあげることと一緒だった。しかし、はからずも志乃の茜屋は総力を挙げて、仙吉の深川に出した小間物屋を潰しにかかった。
それは志乃の生きてきた証にほかならなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-19 18:14:02
83102文字
会話率:36%
私にしては珍しい青春物になりました。
キーワード:
最終更新:2011-06-14 22:33:11
961文字
会話率:0%
死んだ荒野。私はそこに立っていた。そこに立つ経緯の前後が、私の記憶に無い。首を傾げ、辺りを見回す。私はその場所がどこなのかを理解し、胸を押さえた。嫌な場所だ。できれば一生来たくなかった場所だ。じくじくと身体の中心から末端を目指して傷みが広が
っていく。傷みを逃すための涙は、とうの昔に枯れ果てていた。足元の地面をぼんやりと眺めながら私は小さく息を吐く。死を刻み付けた廃れる荒野に、物悲しい乾いた風が吹き抜ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-18 21:21:04
4988文字
会話率:13%
君は何も教えてくれない。
僕は君を全部知りたいのに…
ねぇ、なぜ君はそんなに乾いた目をしているの?
最終更新:2010-01-08 15:38:23
1693文字
会話率:23%
2010年末。
突如、異形のものが各地に舞い降りた。
明かりの灯らない街。明滅する光。鳴り止まない轟音。闇の中を蠢く奇妙な影。乾いた風が流れていく。
世界は混沌に包まれた。
地獄と化した街を、息を潜めて駆け抜ける高校生の男女。
狂乱して逃げ
惑う人々の中、次々と異形を滅していく少女。
それを追う、魔神の力を手にした少年。
立ちはだかる、黒い翼を持つ漆黒の者。
異形と人間、人と――人。
果てしなく続く戦い。
交錯する思惑と絡みつく情念。
そして、空を貫くような巨塔が現れる。
この終末の空は何を映すのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-01-07 18:03:58
1848文字
会話率:27%
徒然なるままに、日々思ったことを書き連ねるブログもどきのエッセイ
最終更新:2008-12-28 11:28:43
3513文字
会話率:5%
語り尽くしたその先は、絵の具をぶちまけたような青空と、そして冬の乾いた風――――。
最終更新:2008-12-23 19:19:23
1524文字
会話率:0%
狭間は突然現れた鈴城と外に出た。冷たく乾いた風が、二人を撫でるように吹き、何処と言って行く当てもなく歩き出した。狭間はこの先に鍾乳洞の広場が有る事を思い描き、キャラバン生活を思い、そこへ向うように、言葉もなく歩いた。
最終更新:2008-10-17 22:12:57
6013文字
会話率:48%