2010年末。
突如、異形のものが各地に舞い降りた。
明かりの灯らない街。明滅する光。鳴り止まない轟音。闇の中を蠢く奇妙な影。乾いた風が流れていく。
世界は混沌に包まれた。
地獄と化した街を、息を潜めて駆け抜ける高校生の男女。
狂乱して逃げ
惑う人々の中、次々と異形を滅していく少女。
それを追う、魔神の力を手にした少年。
立ちはだかる、黒い翼を持つ漆黒の者。
異形と人間、人と――人。
果てしなく続く戦い。
交錯する思惑と絡みつく情念。
そして、空を貫くような巨塔が現れる。
この終末の空は何を映すのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-01-07 18:03:58
1848文字
会話率:27%