ある国の姫君が突然、結婚することになった。相手は冷酷だと噂される隣国の国王。あまりにも早急な決定だったために家族や友にきちんと別れを告げることさえできず、姫君は故郷を後にした。震える体を何とか抑えながら、初めて夫となる男の前に立った彼女に冷
たさしか感じさせない瞳をむけ、彼は言った。
「容姿も器量も凡庸なお前はお飾りにすらなれぬ。お前は私の妃に全くふさわしくない。だが・・・侍女としてならこの城においてやろう。私がやめろというまで侍女としてはたらくがいい」あまりに酷い言葉に彼女は――。こんなあらすじですが、シリアスにはなりません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-31 09:00:00
3104文字
会話率:12%
人のダークサイドを抉(えぐ)り出したホラー小説です。電車の優先席を中心に物語は進みます。就職に絶望した男は、優先席に座って何を思うのでしょうか・・・? そして、結末は・・・
本作には、いくつか謎を仕掛けています。ミステリー小説としても楽
しめると思います。特に「優先」、「つく」、「寒さ・冷たさ」などの言葉にご注目ください。最後には読者の皆様へ私から“なぞなぞ”を出します。興味を持たれた方は、是非ご参加ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-23 12:01:12
18161文字
会話率:20%
雪の降る日、俺は陶子に幼い頃の記憶を語った。白い雪の冷たさとともに蘇る思い出に、恋人は眉をひそめる。
最終更新:2010-01-09 17:18:52
3256文字
会話率:31%
高校に入り、最初の一週間をインフルエンザで休むことになってしまった主人公。クラス内で起こる非情ないじめ。人間の冷たさを描きました。
最終更新:2009-09-23 14:59:29
2844文字
会話率:34%
だるい土曜日の午後。パッとしない天気にシャワーも浴びてみたけれど、じめじめとした感覚が増すだけだった。手の中でその冷たさを肌に馴染ませる携帯は、ベルを鳴らさない。太股の上で、猫が頭を垂らしてている。その柔らかな体に指をすり寄せてみると、悲し
くなる程の暖かさが私を襲った。とても心地いい手触り。もっと強く抱き締めたいけれど、抱き締めたら逃げてしまうし、無理矢理抱き締めたら苦しんでしまう。私が手を伸ばせなかった何かに似ているから、猫が側に居ると落ち着く。村田真之が死んでから一日経った。私の記憶では確かそうだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-17 07:22:14
10493文字
会話率:33%
芽衣は窓から映る雪を見ていた。雪は思い出したくない過去と冷たさがあった・・・。
最終更新:2008-01-06 08:35:21
2342文字
会話率:9%
冬なのか、春なのか、よく分からない空気が頬を撫でる。確実に近づいている春という暖かな季節に入る前に、深い温かさを感じることができたのは冬の冷たさがあったからなんだって、君に知ってほしくて。
最終更新:2005-04-03 17:45:24
837文字
会話率:0%