大手とも言えない運送会社に務める大型貨物トラックの運転手、大野宏54歳。
ベテランドライバーとして社内でも表彰されるなど、入社以来無事故無違反を貫き通した男だが一つだけ困ったことがあった。
それは幽霊。
人を轢いたと思って外に出てみても、
そこには死体どころか事故の形跡すら無く、あるのは自分のブレーキ痕のみ。
社長にはそれをからかわれる始末。
そんなある日、大野はまた幽霊に出会う。
絶対に回避不可能なタイミングで出てきた男を自転車ごと撥ね飛ばし、ブレーキをかけながらも轢いていく感触。
思えばその時からいつもとは違っていたのかもしれない。
唯一ぶつかる瞬間の幽霊の顔を見てしまったその瞬間から。
※元タイトル「異世界トラック」 アップした後検索したら全く同じ名前があったので変更しました。先に調べときゃ良かった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-06 22:30:22
18641文字
会話率:33%
思えば、あの時から俺は何かが違っていた。
元々諦め体質で冷めてて、偏屈だった俺が・・・
何かにときめき、苦しみ、寝食も忘れ、ひたすら没頭していた。
誰かに会っていた?
いや、部屋に他人が入った形跡はない。
じゃ、外で会ってた?いや、
俺の周りにはときめく奴なんていない。いたら俺の部屋に誰か入った形跡があるはずだ。
いや待て、もしいたとしても俺とは何も起こらないはずだ。
俺は自分で作った落とし穴にハマった気持ちになりながら、もう一度部屋を確認してみたが、やはり誰の痕跡もなかった。
きっと、俺の知らない事が俺の周りで起こっていたんだな。
結局、何もわからないが、自分の中に昔と違う自分がいて、それは多分、恐らく自分の大切な人と出会い、その人からもらった「思い」なのだというのはわかっている。今の俺にはそれがわかっているだけで十分だった。
※アルファポリスにて全話掲載中です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-22 18:00:00
26249文字
会話率:21%
母の遺品をきっかけにある神社を訪ねた佳苗は、急な土砂降りの中、階段から足を踏み外してしまう。気付くと自分の身以外に雨の形跡もなく、慌ててその場を立ち去ったが…
最終更新:2015-01-23 01:45:10
11508文字
会話率:17%
今から三日前、アパートの一室で殺人が行われた。犯人と被害者は争った形跡はなく、無抵抗のまま殺されたと思われる。それに加え盗まれたものが無いことや、怨恨による犯行ではないと思われる状況。犯行時の犯人の心境とは?人物像とは?犯人は一体誰なのか?
犯人の供述が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-09 09:00:00
1953文字
会話率:47%
隣町に向かうため、馬車乗り場に来た旅人一行。
だが、御者は言う。
「『スペースがあったら、相乗りさせてもかまわない』と伝えられたんです」
その言葉は、先に乗っていた人物のもの。
いざ、その馬車に乗ってみれば、どんなに騒いでも『相乗り
の者』は旅人一行に注意することもなければ、話しかけてくる形跡もない。
その日の夜、ある出来事が起きーー
【2016.05.24 ジャンル編成に伴い、ジャンルを変更しました。旧ジャンル:ファンタジー】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-18 09:00:00
2894文字
会話率:43%
2051年、日本では怪奇な殺人未遂事件が連続で起きていた。裏通りや真っ暗な夜道での犯行と見られ、争った形跡は無し。致命傷は首筋に付いた二つの傷で、その傷がまるで吸血鬼に噛まれた様な傷に見える事から、『吸血鬼事件』と呼ばれるようになった。そ
こで、市や警察の後押しを受けて、特殊武装組織『ウィアド』が動き出す。ウィアドの調査班、コードネーム、チェイサー7である柳永夜は吸血鬼事件の調査及び解決の為に、市立星亮高校一年A組に天月真夜として潜入することになる。しかし、そのクラスにはある問題があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-24 00:00:00
80217文字
会話率:48%
学園物語?の続編。しかし今回の舞台は学校ではありません。
一応、警告タグをつけておきましたが、多分大丈夫です。
最終更新:2012-08-20 22:00:00
2161文字
会話率:45%
自称平凡な高校生、吾川蒼輔は、孤島にある讃神学園に転入するため、讃神島を訪れる。讃神学園はエリート教育に力を入れた学園で、それだけにクラス間の対立が激しい学園だった。さらに讃神学園では一年前から学生の失踪が頻発していた。しかも失踪者は船を
使った形跡がなく、島から出ているはずがないという。島で知り合った神田京一、住吉穂乃歌と共に失踪者の一人、見澤灯を捜索することになった蒼輔だったが、捜索は難航しやがて行き詰る……。失踪者はどこへ行き、讃神学園ではなにが行われているのか。蒼輔はやがて自身の思いもよらなかった事実を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-28 09:00:00
188185文字
会話率:63%
私はメリー、18歳。9年前のあの日から姉さんは私の部屋を毎日掃除する。まるで私がいた形跡を残すかのように。姉さんはいくら私が呼びかけてもそれに応えることはなかった。姉さんは決して振り返ってはいけないし、ほんの少しも私の言葉に耳を傾けてはいけ
なかった。姉さんは私を愛していたけれど憎しみをも抱いていた。私もそんな姉さんを愛し、そして憎んだ。ある日私の『神聖なる川』に一人の青年が侵入したことで、『いつも通り』の日常が消え去る。私の呪文がきかない男。憐れで醜い姉さん。変わらない部屋と変わらない、私。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-29 09:56:10
67493文字
会話率:27%
JK2年の七海は、直輝という男子生徒に恋をする。
だが、彼には彼女がいて・・・!?
最終更新:2010-06-10 15:54:25
258文字
会話率:5%
夏ホラー2008〜百物語編〜参加作品。誰かが私の部屋に侵入した形跡がある。侵入者が彼であるはずはない。ただ、彼はいつも私のことを見ている。
最終更新:2008-08-07 12:13:15
17120文字
会話率:24%