ここはモスクワ商会、世界どころか次元を股に掛ける最大の商人ギルド。モスクワ商会は本社が愛知県春日井市に、支店が佐賀県唐津市に、支社が大阪府大阪市堂島地区、海外支店がドイツ連邦バイエルン州ミュンヘンにある。その他出張所もあちこちにある。そして
行う業務も通常の便利屋以上で鉄道事業から金融、貿易、警備、任務依頼取引、家庭関係等まで取り揃えてる。
※ https://ncode.syosetu.com/n3117ir/ と重複する場所がいくらか登場します
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 22:34:25
248文字
会話率:0%
何処かの世界の片隅に鉱石を探して暮らす穴堀りドワーフと呼ばれる種族がいた。
坑道の奥深くにある小さな里の長で、日々里の仲間と鉱石を探して穴を堀り進め、集めた鉱石などを売って稼いだお金で酒を仲間と飲む事が唯一の幸せという根っからのドワーフ気質
の男が地下での生活を謳歌していたのだが、しかし、男はある日気が付けば見えるはずも無い青空を眺めていたのだった。
記憶を辿ると地下深くで、どうやら落盤事故に巻き込まれた事をウッスラ思いだし、自分が死んだことを理解し、周りを見ると日差しに樹木にエルフの夫婦…
『どうやらワシ、死んでエルフに生まれ変わったらしい』
と、男は自分の現在の状況を把握したのだが、これは前世の自分が犯した何かしらの罪に対する罰なのか、はたまた神の単なるイタズラか…
いくら考えても、何故エルフに生まれ変わったのかは全く理解できず、とりあえず妻や子供達を一目だけでも見たいという目標の為に旅に出れるだけの為の力をつける方法を探す生活を始めるのだった。
これはエルフとして生まれ変わった男の人生を掛けた自分探しの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 11:04:50
292458文字
会話率:37%
伯爵令嬢ナタリスの婚約者リンドが流血沙汰をやらかした。ナタリスがいくら聞いても、リンドは何があったか答えようとしないので、ナタリスはリンドを追い詰めてみることにした。
最終更新:2024-06-04 18:03:19
2890文字
会話率:54%
妻を亡くした男と一夜を共にするマリアドール。毒婦と呼ばれるようなことはしていないけれど、本当のことは秘密だ。
そんなマリアドールに英雄ジェルフが契約結婚を持ちかけてきた。
「別れる時は、私の不貞による婚約破棄か離縁にしてください」
「あ
なたの不貞?それでは益々名前に傷がつくぞ。いくらなんでもそんなことはさせられない」
「いえ、してもらわないと困ります。そして、慰謝料を請求してください。支払うのは私の領地です」
秘密を抱えた二人が、少しずつ惹かれ溺愛される物語。
※誤字脱字あれば皆様の想像力を遺憾なく発揮してください※誤字脱字報告、大変助かります!
R15は念のためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 19:48:10
224448文字
会話率:40%
第1話 宵待草
不動産屋を始めたばかりの男が街はずれの宵待草という喫茶店兼スナックで遭遇する心温まる話。
第2話 もう1人の俺
俺はお茶の葉のセールスをしている。いつも朝8時に朝食を摂る。この日食卓に着くと妻が、30分前に食事を終わって
出勤したという。9時に会社に入ると30分前に出勤して営業に出たという。もう1人の俺がいる。
第3話 ブテ
隣のおばさんが顔の醜い生まれたばかりの猫をくれた。ブタと名付けたら母ちゃんからいくら何でもかわいそうという。僕は妥協してブテと命名した。この猫、賢い猫に成長していった。
第4話 哀れな男
仕事にまじめな男が建売を買った。それまでは2間だけの借家住まい。家族は妻と2人の子供。借家住まいの時は家族が肩を寄せ合ってん生きてきた。建売を買ってから家族の絆がバラバラになった。
第5話 ゴンタ
選挙事務所開きの日、ゴンタはよそ行きの服で出かける。この日ばかりはゴンちゃんと呼んでくれる。酒や寿司がふるまわれる。いつもはゴンと呼び捨てにされて馬鹿にされるがこの日は1人の男として扱われる。
第6話 とも子
引退した男がある喫茶店で若いウエイトレスに恋をする。彼女とも子という。美人でありながら、いつもニコニコとしている。半年間毎日喫茶店通いする。老いらくの恋の物語。
第7話 夫婦
25歳の時熱烈な恋愛で結婚した夫婦。10年後結婚生活が破綻する。夫は作家志望だが本は一向に売れない。小説を書くしか能がない夫に結婚当時は必死で支えてきた妻の疲れ切った表情で離婚を迫る。
第8話 景品荒し
建売の展示会の日1組の親子の客が来た。建売を買いたいという話。営業マンは必死な思いで接客に勤める。多めの景品を配る。アンケートに名前や住所などを書いてもらう。名前は嘘であった。
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最終更新:2024-06-03 09:12:30
20373文字
会話率:15%
世界最強、過去をいくら遡れど数億年単位の未来を旅しようと、向かうところ敵なしと謳われた英雄グレイラット。彼女はその強さ故に退屈を極めていた。
なぜ最強に産まれてしまったのか、そう何度も嘆くものの虚空に響くのみの繰り返しだった。
そん
なある日、過去に打ち負かした最年少の古代龍グラファニーが雪辱戦を挑んでくる。グラファニーは古代龍にあるまじき小細工を弄して勝ちに来るが、あえなく敗れてしまう。
しかし英雄グレイラットはグラファニーに可能性を見出し─────?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 08:19:09
177903文字
会話率:43%
神谷竜一はゲーセンに通い詰める不登校児だった。ある日、通い詰めているゲーセンでそんな彼を打ち負かすスーツ姿の女性と出会う。彼女にはいくら挑戦しても勝てなかった彼だったが、遂に彼女を倒す日がやってきた。その彼女から褒美で誘われた先は――
最終更新:2024-05-31 22:30:00
2613文字
会話率:10%
あらすじ
ふたりとも中3.
あどけない印象。
①麻生拓海(あそうたくみ)
黒髪に切れ長な黒い眸(ひとみ)の理知的な優等生。
白いコットンシャツに淡いピンクのカーディガンを羽織っている。
ボトムは洗いざらしのジーンズ。
②黒川日向(く
ろかわひなた)
全体的に色素が薄い。
陽に透けると時折、金髪にさえ見えるさらさらの髪。長めで、眸(ひとみ)に掛かりそうに見えて掛らないくらいの絶妙な位置で大胆に切り揃えられている。それが日向の特徴的な眸(ひとみ)を印象的に見せる。
眸(ひとみ)はやっぱり色素が薄いのか、灰色がかっている。そうして右側の眸(ひとみ)をようく見ると、灰色の中にわずかに緑っぽい色素が混じっていて、仔猫の眸(め)を思わせる。
濃紺のセーターを身に纏っている。ボトムはホワイトジーンズ。濃紺のセーターはタートルネックのリブ編みで、頸(くび)の長い日向はタートル部分を折らずに着ている。
日向×拓海のBL恋愛小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 22:57:30
11961文字
会話率:39%
十九才で大学生の私が、異世界でソロキャンプを楽(たの)しむようになったのは、今年初めのことだった。ぼっちの私は一人でのキャンプに憧(あこが)れていたのだ。
特殊能力を神さまから授(さず)けられた私は、ゴールデンウィーク期間中に、いくらで
も時間を確保できる異世界キャンプで携帯ゲームをプレイしまくっていた……
カクヨムに投稿しています→https://kakuyomu.jp/works/16818093078152248885
またアルファポリスにも投稿を開始しました→https://www.alphapolis.co.jp/novel/566222062/258882705折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 08:44:43
10807文字
会話率:49%
宇宙誕生の確率は10の4万乗分であり。
人類が生まれる確率は50兆~80兆分の1とか、1千400兆分の1とか。
確率では表せないほど偶然で、ものすごくとおくて、ありえないほど近い。
ただ、あなたとして生まれてくるのは計算もできないほど少な
い。
盲亀浮木。それこそ、天文学的な確率。それでも表せれないくらいに。
この世が生まれる瞬間くらい突発的に、宗教じみて、魔法のような。
そうやって、みんなは奇跡的に生まれて、それぞれの地球での暮らしが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 22:00:57
1240文字
会話率:10%
あの時の不思議な感覚をふとした時に思い出す。
時間、年月と共に風化する物は確かにある。
子供の頃、世界はどのように見えていましたか?
なぜ、大人たちに隠れて遊ぶのが魅力的だったのでしょうか?
知識が増え、モノを知り、解像度が上がった
世界。
かつて見た世界にあった魅力はいかほど残っているでしょうか?
子供から見た世界は未知の塊で、非日常は子供の目には日常でした。
時折り、もどかしいくらいにそれに焦がれることがあります。
夏、田舎、自由、寺、探検、秘密
テーマは夏です。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-28 00:20:24
2987文字
会話率:20%
主人公の、麻原一郎(あさはらいちろう)は、高校の時に行った美術展で出会った老婆に馬鹿にされたことがトラウマだった。
数年後、美術講師になり、小さな個展を開きながら過ごしていた麻原は、とあるお客に絵を褒められ、その客の家に招待される。
そのお
客とは、麻原が憧れている画家であり、麻原は尊敬する画家に絵を褒められたことで有頂天になるが、その画家の家には、この世のものとは思えないくらい美しい花があった。
麻原は、その花が猛烈に欲しくなり、画家の家に向かうが、そこで画家のとある秘密を知ることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-27 17:23:40
8262文字
会話率:55%
※冒頭抜粋
ワタシには霊感があるらしい。「あるらしい」と、忌避感のある言い回しで、明文化を避けるのには訳がある。鏡越しに自分の姿を手取り足取り、他人と共有するような手軽さに欠ける霊という存在は、舌先三寸でいくらでも飾り立てることが出来る
からだ。つまり、真偽を叩き台に上げて舌鋒鋭く言い合うだけの徒労なる時間が待ち受けており、幼少期から今日に至るまで建設的な意見の交わし合いに発展したことが一度たりともなく、苦渋を飲んでばかりの経験から、自ら率先して霊の存在を発信することがなくなった。だからワタシは、怪談話の中心となる「霊」について悍ましげに語られた瞬間、さめざめとした眼差しを向けがちだ。
18時更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 18:00:00
14697文字
会話率:49%
ひねくれ高校生ゲーマー「吉井久良(よしいくらう)」、一世一代の運をたぐり寄せ、懸賞でVRポッドを引き当ててしまう。
VRヘッドじゃいまいち没入感が、なんて思っていた大型タイトル「World the Gifted」通称ワーギフを速攻ポチるも
、ハズレ天恵の「満腹」を選んだ挙げ句、ランダム種族で引いたのは最弱ティアのねずみ!?
食事の恩恵が大きな世界で、食事が喉を通らない一匹のネズミが巻き起こすムーブメントとはいかに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-23 23:34:08
11586文字
会話率:17%
俺、池波修二(いけなみしゅうじ)は運動神経が人より多少よくて、成績も多少良いくらいの高校二年生。
平凡かどうかは意識したことがないけど、よく「草食系」などと不本意な評価を頂戴している。
ともあれ、仲のいい友達もいて、何より百合(ゆり)
が居て、充実した高校生活を送っている。
しかし、最近、ちょっとした悩みがある。周りから、やたら小百合と付き合ってるのかどうか突っつかれるのだ。
百合。堀川百合(ほりかわゆり)。小学校からの付き合いで、ゲーム好きなところとかが馬が合って、
この歳まで仲良く友人をやっている。ただ、友人への説明の都合上、「幼馴染」という一言でまとめると
やたら何やら甘酸っぱいロマンスがあるのではと期待されるらしい。
もちろん、百合は女だと思うし仲もいいが、今のままでも居心地がいいというのは正直なところ。
ある日の下校途中。どうやら百合の方でも似たような突っつかれ方をしているらしく、
「私たちってさ、恋人になった方がいいのかな?」そんなことを聞かれた。
百合の方としても少し困惑しているらしい。
確かに、小百合は女としても魅力的だし、恋人になれたら楽しいのかもしれない。
ただ、今のままでも大きな不満はないわけで、果てさてどうしたものか。
これは、俺と百合が話しあって、淡々と恋人としてのステップを踏んでいく、そんな日常のお話。
あんまり甘酸っぱい部分はない……はずなので、期待はしないでくれ。
※「幼馴染と恋人になりたいかを話し合ってみた件」から始まる短編シリーズをリライト及び加筆したお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-23 22:50:45
283475文字
会話率:45%
異世界奴隷少女問題。これはあくまで作者が便宜的につけた名称だが、要は「小説家になろう」をはじめとするネット小説でしばしばみられる論争のことである。
詳細を語ると色々なパターンになるのだが、一言でまとめると「異世界転生した男性主人公が、
異世界で売られている奴隷少女(ちなみに、ほぼ間違いなく美人)を買う」という展開への賛否である。
色々見てると「ファンタジーでくらい夢見てもいいだろ」という積極的肯定派、「自分は趣味じゃないけど別に嫌悪しなくても」という中立派。「いやいや、いくらファンタジーでもなんかおかしいでしょ」という否定派、というか嫌悪派。
その三つの立場に分けられる。このエッセイでは(筆者の当て推量だが)その三者の立ち位置について分析を試みる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 12:35:52
2268文字
会話率:0%
グラハム=アーヴィング。十代後半の少年にして、寒村から一旗上げる事を夢見て王都で冒険者稼業を夢見た若者。
しかし、現実は厳しく、やっと採用されたパーティではいくら頑張っても成果が上がらずお荷物扱い。
ある日、彼はパーティリーダーのアラ
ン=ウィラードにクビを宣告される。
薄々そんな日が来るのではと思っていた彼は、礼を言って立ち去ろうとするが、アランから発せられた言葉は意外なもので―
心優しきリーダーと、役立たずと蔑まれながらも地道にやるべき事をこなした彼の、少し優しい異世界の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 07:00:00
5248文字
会話率:38%
わたしのクラスにはものすごい美少女がいる。
近寄り難いくらい綺麗で眩しくて、あだ名は「姫」で、それがとても似合っていて、それでもってーーー
すごく変わっている、と思う。
そんな彼女の日常を見守る間に仲良くなっちゃうわたしと、彼女のほ
んの少しの恋の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-21 20:38:05
1667文字
会話率:16%
ある青年が帰省した田舎の電車に乗った。ここ数日の暴風雪で観光客も来ておらず、電車はがら空きだった。次の停車駅で一人の初老男性が乗ってきて青年に言った。「お隣、空いていますか?」。他に空いている座席はいくらでもあるのに、男性は嫌悪感を出す青年
の隣に座ってきた。そして男性は青年に話を始める。「これは、とある田舎の少年のお話です」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:00:00
43078文字
会話率:53%
世界最大の傭兵派遣組織<メルセナリウス>で、戦士として働くことを夢見る少年テソロ。
その夢を叶えるためにメルセナリウスが運営する訓練学校で、日々訓練に励んでいるが、ある日を境にいくら寝ても全く体力が回復しない状態になってしまった。
それ
でも遮二無二訓練を続けていたが、全く訓練についていけず・・・。
ある日、教官であるザルバシオンから思いも寄らない現実を突きつけられる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 11:19:43
15793文字
会話率:26%
地元の高校を卒業した境乃結(さかいのゆ)芽(め)、悩んだ進路の末に憧れの上京を。そして四年間という過程を得て大学を卒業、就職氷河期ともいえる最中で無事に就職を果たす。やっとの思いでの内定だったが給料は安く、ただ漠然とした憧れだけで上京をし
てきた身。仕事に関してもこれといったやりがいを感じず、ただただ会社員として過ごしていた。
朝は満員電車に揺られ、帰りは終電ギリギリの日もある。それも気づけば日常と化して数年、世界を騒がせるほどの未曽有の危機へと陥っていく。それに加えて物価の高騰に働き方の自由化と、何もかもの常識が一転し、企業に対しても改正が施される。
だがそれも、表面上のことだけ。
結芽にとっては何一つ変わらず、身を酷使するような環境下にいた。
こんな生活がいつまでも続くのかと、半ばあきらめかけていく結芽。
そんな年の瀬、賑わう繁華街の片隅で一人の女性――桜(おう)舞(ま)純寧(あまね)に声をかけられる。
いつもだったら居酒屋の客引きは無言で断っていたが、純寧の勤め先はマッサージ店。ただそれも整体といったモノではなく、ハンドセラピーという耳なじみのないワードに脚を止めた。
ただ案内されるのは、どこにでもあり触れて見慣れた雑居ビル。
ほんの一瞬だが騙されたと疑う結芽だったが、癒し処【リリートリア】に足を踏み入れると広がる造られた癒しの空間。
そこはまるで都会の喧騒に潜む、ちょっとしたオアシスのよう。
何気ない普段の生活を過ごすだけでも些細なストレスが蓄積していくもの。そういった現代社会人や、訳あって外出ができない人、ふとした瞬間に漠然と将来への不安を抱く人など、様々なことや事情があるだろう。
日々の仕事で肉体的、精神的にも酷使し続ける結芽にとっても癒しとなった。
偶然とはいえ声をかけられ、初めてのハンドセラピーという施術の体験が影響したのか。これまでにないくらい結芽は仕事へと打ち込み、上司からの評価も上がっていった。
結芽にとってはない好調期を過ごすも、次第に暗雲が立ち込めていく……。
そんなドロップアウト寸前のOLと、訳あって人間社会にとけこむサキュバスの日常系癒し×百合×ファンタジー物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 00:00:00
87287文字
会話率:37%
中学に上がると同時に両親が仕事で家を空けるのことが多く、沼崎麗良は近所に住んでいる親戚の従姉にあたる間咲の家に預けられていた。社会人として働いている咲を想い、慣れない家事に悪戦苦闘しながらも共に過ごしだす。
だが、しだいに化けの皮が剝がれ
ていった咲の生活力は0。炊事洗濯どころか、今までどうやって一人暮らしをしてきたのか疑うほどに何もできない。それどころか、年甲斐もなく中学生の麗良に対して日を追うごとに甘えてだす。露呈する咲の生活力のなさに加え、道に迷ったと声をかけてくるナンパ目的の男性にもついていってしまう姿を度々目撃するなど。人の下心を疑わず、どこかガードの緩い咲の姿を反面教師とする麗良。自分がしっかりと支えなければと学業に勤しみ、高校生になったらアルバイトを始めようと意気込みだす。
何かと苦労が絶えなかった麗良は、それでも学年首席で聖光学院の高等部へと入学。もとし、進級を果たす。そして目的であったアルバイトも、中等部の付き合いである一色タエの伝手で始めるまでは順調だった。
そんなある日、咲がマンションを買ったからと引っ越し業者を引き連れて帰ってくる。一夜にして2DKのアパートを引き払い、都内に建つ3LDKマンションへの引っ越し。
そして、突き付けられる多額の借金。それは一般成人男性が生涯で稼ぐとされる金額を上回り、麗良たちの平穏だった生活は一転して地へと落ちてしまう。お世話になりっぱなしで離れる事に心が痛む麗良は、今まで以上に学業とアルバイトの両立に励んでいく。
あっという間に1年が過ぎて、2年生へと進級する麗良。家事に学業、それにアルバイトをこなす生活に慣れ始めていた。そんな矢先、勤め先のカフェに聖光学院のアイドルと称される槇宮真桜が来店し、麗良に『いくらでアナタを買えますか?』と問われる。親がお金持ちで、稼ぐことの苦労を知らない真桜に憤る麗良。残りの学生生活を棒に振る覚悟で『バカにするな』と言ってのける。明らかに喧嘩腰の態度を振舞ってしまう麗良だったが、なぜか気に入られて勝手に真桜の『恋人』にさせられてしまう。
真面目で努力家の一般家庭育ちながらも、周りに振り回されがちな麗良。親がお金持ちで、学園のアイドルと称されて崇められる真桜。
住む世界が異なり、一生で関わり合うことのない2人の百合学園物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 00:00:00
104313文字
会話率:36%
私はキャロライン=イーデン。栗色のストレートの髪とハシバミ色の瞳をしていたちょっと太めの体型の伯爵令嬢だ。
おまけに何故か…小さい頃から『不幸体質』なのだ。
「絶対にモルゴール侯爵には嫁ぎません。私は嫁ぎ先で食べられたくありませんわ!どうぞ
そこに立っている役立たずの仔豚…いえ、キャロライン姉様にお願いして下さいませ!」
泣いて訴える義妹の代わりに、わたしは吸血鬼と名高い『怪物ダニエル=モルゴール侯爵』の元へと強制的に太らされ、『餌』として嫁ぐことになってしまった。
『いっそ逃げちゃおうかな』と思いつつ『棺桶城』でわたしを待っていたのは、『おねショタ』小説にドはまり中のわたしにとってどストライクな少年の姿のダニエル=モルゴール侯爵閣下だった…!
でもね…いくら好みの侯爵閣下でも!いくら仔豚令嬢のわたしでも!そんな簡単に美味しくいただかれたくないっての!
けれど…少年侯爵は、食欲の為なのか愛なのか、どうやら簡単にわたしを離してくれないらしい。
逃げるべきか、食べられるべきか、子豚令嬢どうする!?
そしてわたしの『不健康』と『不幸体質』の正体とは――?
お気楽・ご都合主義ストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-14 16:43:52
70173文字
会話率:35%