井の中の蛙大海を知らず。
――大変結構なことではないか。井の中には生きるのに必要なだけの快適な環境が整い、自身はそれに満足している。それ以上何を求めようと言うのか。
「そうであろう? ヴィクター青年」
「うるせえ。屁理屈こねてる暇があん
なら、さっさとベッドから出やがれ」
夢の中にしか存在しない“彼”の存在を求めて、井の中に引きこもり続けるリアンは、夢と現実のバランスが取れたその生活を愛していた。
そんな彼女を現実に引きずり出そうとする青年と、夢に逃げ込む臆病者の攻防と、変化のおはなし。全七話、完結済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-15 21:58:27
31198文字
会話率:44%
鈴木良明は、病院の一室で、病魔に冒された妻・小夜子とともにいた。二人は二人で過ごしてきた幸せだった日々を振り返る。口下手な良明は上手く言葉にすることができなかったが、小夜子は幸せだったと笑う。二人で過ごす時間の中で、小夜子は亡くなった。小
夜子を思い、悲しみ涙を流す人々を見ながら、良明はそれ程までに思ってもらえたことを喜ぶ。
小夜子のいなくなった家の傍にあるアトリエで過ごす良明の元に、孫である真が現れる。なぜ泣かないのか、小夜子は幸せだったのか、小夜子のどこが好きだったのか、彼は胸に秘めていた疑問を良明にぶつけ、良明もそれに答えた。真に小夜子の指輪を良明の死後受け取って欲しいと告げ、それが彼女の生前の望みだったと告げる。そして、二人で会話を重ね、良明の宝物とアトリエも真に渡すつもりでいることを告げる。突然の申し出と、数日前に祖母を亡くしているということもあり、戸惑い、困惑する真だったが、良明の真剣な様子に、受け取ることを了承した。
一年後、良明は小夜子の眠る墓場にいた。この一年で急激に重くなったように感じる体に、良明は自分の死が迫ってきていることを感じる。それと同時に、死んだはずの小夜子の声が聞こえるようになってきていた。二人がもうすぐ再会できる日を思い、愛の言葉を呟いてその場を去った。
以前魔法のiランドで掲載していたものを加筆修正したものです。無断転載ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-21 17:50:50
18555文字
会話率:40%
水色の髪と空色の瞳が印象的な新米冒険者『氷花ユメノ』はある日、気まぐれに足を伸ばした林道で魔物に襲われている神官の少女を助ける。その少女は『土筆野コハル』と名乗り、それは十年前に離された双子の弟のものと同一だった――。
口下手で感情に乏しい
姉と、常に明るく何にでも大きく反応する男の娘な弟の、まったりクエスト冒険記。依頼をこなしている内に、運命の歯車に組み込まれる日も来る……かもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-11 21:00:00
32336文字
会話率:48%
采を振れば鬼神のごとく。
剣を振れば修羅のごとく。
戦場においては敵に恐怖を、味方に勝利を約し、
普段においては気高く高潔。しかして慈悲深く。
んだ、そりゃ。誰のこと言ってんの? え…俺?
嘘だろ俺はただのめんどくさがりなのに口下手で断れ
なかっただけの哀れな皇族Aだよ、それ以外の何者でもいたくない!
そんな皇子が皇帝になるまでの戦乱を描いた物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-16 13:34:19
11055文字
会話率:42%
株式会社エア・トラッド・ジャパン、よっつめのお話です。
地味で口下手、見た目も凡庸。万事につけて目立たない男の一人称のお話。フツーの人たちがフツーの生活の中で、ゆったりと心を通わせる話になると、いいなあ。
*R-15は保険なので、そんなシ
ーンが出てくるかどうか、まだ未定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-08 21:17:36
67406文字
会話率:35%
不真面目で面倒くさがり、だが優秀で几帳面な青年。
巡り巡って教師までやっている天才、青年の義理の妹。
気が弱くマスコットとして人気、小動物的委員長。
常に冷静沈着で口下手、静かなる生徒会長。
過去と現在と未来、全てが交錯する物語において、青
年と少女はどこへ向かうのか。
思いつきで始めたシステム(?)、導入しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-22 19:35:45
2736文字
会話率:70%
聖女ルシンダ。そう言われた聖女がいた。
彼女は“白”の位階をもつ“光”の属性の魔法使いにして皇女。
どこまでも白い容貌と常に白の衣服を纏う、聖女の称号を持つ少女の物語。
王道の右斜め45度位を駆け抜ける、“微”王道な話。
*勘違い要素があり
です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-09 13:45:39
5456文字
会話率:5%
長年連れ添った夫の死後、遺品整理をしていた妻が見つけた数冊のノート。そこには口下手だった夫の日々の胸中が綴られていた。
最終更新:2011-05-31 17:09:14
4209文字
会話率:1%
「最高傑作」と評される、現実の名探偵四西基音−−その娘である四西意音は、才能こそあるものの、極度の口下手のせいで依頼を受けることすらままならない残念な二世探偵。そんな彼女の世話をやく高校生・桜庭真人のクラスメートが、ある日突然殺害される。被
害者の恋人から依頼された意音と真人は、犯人をつきとめようとするのだが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-03 10:22:07
11820文字
会話率:49%
高校生の夢羽の彼氏は、社会人の昌樹。
口下手な私は、彼にキチンと思いを伝えられないけど、代わりに君に花を贈るよ。
君に贈る花言葉を…………。
最終更新:2009-11-07 10:37:50
985文字
会話率:32%
ペペ先生、僕は懺悔したいことがあります。けれど僕は口下手できっと上手く言うことができないから手紙で書かせてもらいました。ここから書くことは僕から先生への懺悔です。もちろん他の人に言うことなんて僕は許しませんし、神様にだって言うことは許しませ
ん。あくまでこれは僕が先生に話したくて書いた懺悔で、この懺悔は先生と僕の中に仕舞い込まれるものなのですから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-03 23:39:48
2236文字
会話率:0%