石川県石川郡の一村落、『稔郷村(にんごうむら)』。
土地に根付く八百比丘尼(やおびくに)の伝説から、近在の者たちは、その村を『人魚村』と呼んでいた。昭和二十二年の夏、あの忌まわしい事件が起きるまでは……。
本稿は、当事者の日記を元に、
稔郷村での怪事件を活写したものである。
この稿が一人でも多くの目に触れる事を、そして、いつの日か、怪事件の真実が紐解かれる事を、切に願い、読者諸賢へ向け記す。『人形村』と呼ばれる、私の郷里の話を……。
* * *
架空の土地で起きた架空の事件を、当事者の日記を紐解きながら、描写していきます。
『暑気払いも出来る暇潰し』をお探しの折には、どうぞ、よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-13 11:23:27
42701文字
会話率:5%
SFホラー短編集「ワールド・エンド・ガールフレンド」。
ぼんやりと眺める景色は、いつもと変わらない物だった。変わりばえの無い日常を送る高校生、ケンジ。ふと気付いた時、彼は見慣れた公園のブランコに座っていた。
どうして俺はこんな所に
居るんだろう? 見上げると空は暮れかけ、レモン・イエローに染まっている。珍しくも無い光景だ。幼い頃から見慣れた風景の中に、ヒマワリの花が風に揺れていた。
とりとめの無い生活を過ごす高校生の物語「リトル・グッバイ」から始まるSFホラー短編集。ラインのように繋がっていく人の輪の中で、表裏一体の愛と恐怖を描く。
閉じ込められた光の環の中で、人は愛と幻想の狭間を彷徨うのだろうか。「リトル・グッバイ」の他、表題作「ワールド・エンド・ガールフレンド」、「さよならのタイミング」を収録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-13 07:41:33
29976文字
会話率:20%
原作はありませんが、実話が含まれていますので・・・
面白半分で場所を特定して肝試しに行かない様に願います。
・・・御話の内容は・・・
小学生時代に耳にした眉唾モノの心霊スポットを巡っていた子供達が
偶然に本物を引き当ててしまいます。
そ
してたまたま、その場所のそう言うスイッチが入っている時に
そこへ案内した子供が亡くなりました。
まぁ・・・そんな感じの御話
✿余談✿
R15の理由は・・・深い意味は無いです。
そして、後日談・・・
1時間で読み切らせたかったが為に
残酷描写をカットした事をすっかり忘れてしまっていた事に・・・
数ヵ月後に気が付きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-10 02:17:38
26360文字
会話率:15%
夏の夜に送る三つの怪奇小話
~手形~
就職活動のため上京した私は、とあるアパートに部屋を借りることとなった。これから始まる新生活に胸を躍らせる私だったが……
~影~
高二の夏。親友二人と出かけた海のキャンプ旅行。
楽しい時間はあっとい
う間に過ぎ去り、夜が訪れる。
テントの中で怪談話に盛り上がる俺たちだったが、ふと俺は見てしまう。
波打ち際に佇む黒い影を。
~廃墟~
夢を見ていた。私は見たこともない街を歩いている。そして何かに導かれるように路地を抜け、とある廃墟へと足を踏み入れた。
そう、これは夢だ。しかし私は出会ってしまう。廃墟の中で、一人の少女に。
あぁ、笑わないで聞いてほしい。私は彼女に恋をした。
そして今宵もまた、私は少女に会うため、廃墟を訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-07 12:52:18
10590文字
会話率:12%
大学生活初めての夏休み。
八月もそろそろ終わりが近いが、大学生の夏休みはまだまだこれからだ。
まだざっと一ヶ月ぐらいの休みがあるのだが、俺はいい加減退屈してきていた。
友人たちとカラオケに行き、海に行き、キャンプに行き、祭りに行き、
長期休暇を満喫していたが、夏のイベントと呼べるおおよそのものを消化してしまうと、すっかり暇になってしまった。
ああ、暇だ。
この暇をどうやってつぶそうか。
考えた末、俺は虫取りに行くことにした。
十八歳になった大学生がすることではないだろうが、別にすることはない。童心に返ったような気分になりたかっただけだ。幸いにもこの辺りは自然が豊かだ。虫を探すのに苦労はないだろう。
俺はさっそくアパートを出て、自転車にまたがる。ここから十分ほどのところに山がある。そこならカブトムシぐらいはいるはずだ。
俺は虫取り網もカゴも持っていない。必要ないからだ。別に虫を捕まえて育てようなんて考えていない。捕まえたらちょっと観察して、その場で逃がすつもりだった。
脱水症状を警戒して、途中にある自販機でスポーツドリンクを購入した。
準備は整った。俺は山に向かった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-07 00:48:00
4488文字
会話率:1%
今年もまた夏が来る。
誰かが招かれナニカを無くす夏が。
去年は腕。
一昨年は脚。
ならば今年は頭か胴体か。
何故ならソレは、
大人達には『見えない』
幼子達にも『視えない』
ソレは、僕達子供だけが知り得る『観える』怪異。
薄昏い闇から手招きし喰らう禍々しきモノ。
今年は誰が捕まるのか?
暗闇に潜むソレが望むのは一体何なのだろう?
僕らには分からない。
ただ僕らに出来るのは相談し、逃げる事のみ。
災厄のごときソレを防ぐ術は無いが故に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-07 00:40:16
3017文字
会話率:33%
ふたりで生きるためには、墓をあばくしかなかった。……妹を奴隷にしなければ守れない。金のためには、死者を冒涜しなければならない。幼い妹を守るために少年は土を掘り続ける。そして辿りついた街で、憔悴していく妹……。――――安息の家をあばかれた死者
は、はたしてどこに住むのだろう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 22:16:59
8773文字
会話率:15%
「あ。明音はこっくりさんってやったことある?」
その一声で、明音と彩夏は小さいころにはやっていた「こっくりさん」をやった。だが、2人はちゃんと終わらせずに、十円玉から指を離してしまった。何も起きないと思っていた。それなのに。
2人が体験した
恐怖。全ての電気が消え、暗闇の中で何が起こったのか。何が現れたのか。それは、ゆっくりとペタペタと足音を立てながら2人に近づいてきた。明音は段々怖くなり、寒気を感じだ。一体目の前にいる人物は、誰なのか。何故、こんなにも恐怖を感じ、背筋がゾクゾクするのか。闇から現れた人物は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 20:16:34
5357文字
会話率:56%
地震で目を覚ましたランカは、いつも通りの日々を過ごす。
度重なる地震、癒えない空腹感と渇き。全ての真実を知る時、ランカは自らの役目を思い出すが……。
最初から結末が決まっている話。自サイトアップ済み。
最終更新:2013-08-06 19:09:52
7804文字
会話率:21%
太陽が息を潜める頃。昼と夜の狭間。黄昏に会った、その少女はだあれ?
最終更新:2013-08-06 18:00:00
11079文字
会話率:42%
“呪霊師”というものを知っているだろうか。
除霊師なら聞いたことがあるだろう。悪しき霊を駆除する存在。
簡単に言えば、呪霊師とは、その真逆の存在。悪しき霊を駆使して、人を呪わせる存在。
元来、人の想いには特別な力があるとされる。それは強
ければ強いほど、純粋であればあるほど、何かを起こす。
それは、果たして善のみで言えることなのだろうか……
悪意に満ちた想いも、ある種の純粋な想いと言えるのかもしれない。
深く、淀んだ想い。全てを包む漆黒、邪気、怨念……
それが他人に向けられたとき、その者は、呪霊師となるのだろう……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 12:04:28
5077文字
会話率:0%
2013ホラー作品。
初めて挑戦するジャンルです。
現代版の雪女。
雪女との秘密を破った主人公が体験することとは?
最終更新:2013-08-06 12:00:00
7461文字
会話率:39%
〈必ずもらえる〉
練馬の幹線道路沿いにあるファミレスの隣に立つごく普通の民家には、不思議な看板が立て掛けてあった。
――どうせ、もらえるのはボールペンかポケットティッシュか。それか代わりに高価なものでも買わされるか。もしくは新手の宗教勧
誘か。
興味を示すファミレスで働くバンドマンの『エージ』に、北澤はそう忠告したのだが……。
【夏のホラー2013参加作品。6817字。原稿用紙17枚程度。オカルトに見せかけたヒューマンホラー。】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 12:00:00
6817文字
会話率:22%
金村壮一、伊藤雄貴、中村博の三人は大学二回生の夏、下宿先のすぐ目の前にある島にこっそり上陸し、肝試しをする事を思いつく。
船着場にあった遊泳用の手漕ぎボートを拝借して上陸した三人はそこで奇妙な儀式を目撃する。
大きな火を囲んで祈りをささ
げる人達の頭上に眩い光が空から降りてくる。
驚いた三人が逃げようとした時、物音で儀式をしていた人達に気づかれてしまう。
三人は慌ててその場を逃げ出そうとするが・・・
※この小説は「」で括られる会話文が大半を占める対話体小説の形式の作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 12:00:00
4607文字
会話率:90%
ある国での赤い雪が降るという伝説のお話。
最終更新:2013-02-12 11:13:27
600文字
会話率:4%
――ある部屋のドアに、へんなお札がはってあるんだ。
お屋敷の奥に潜むもの。
一応ホラーですので、苦手な方はスルーして下さいませ。
最終更新:2013-02-11 09:48:45
2798文字
会話率:36%
たった1人で暮らす少女のもとに、ある日男がやってくる
彼女の作る美味しいスープは男に何をもたらすのか
最終更新:2013-02-07 20:00:00
1441文字
会話率:29%